今年一番楽しめた映画でした。
売れないミュージシャン、ジャック・マリックは、世界が同時に停電になるという奇跡の瞬間に交通事故に会います。気が付くと世の中が少し違っています。コカ・コーラはないし、、たばこもない。ロックバンドのオアシスも存在していない。そしてビートルズも存在していなかったのです。ジャック・マリックはビートルズの曲を自分の歌として世に問います。はじめは受け入れられなかったのですが、次第に世間はその曲に魅了されていきます。そしてジャックは天才ソングライターとしてメジャーになっていきます。しかし幼馴染であり、マネージャーとして一緒に活動をしていた恋人、エリーとは次第に疎遠になっていきます。ジャックはメジャーになることを求め、エリーはメジャーになるよりも無理のない幸せな生活を求めるからです。ジャックは本当の自分の歌ではないことを正直に言っていないことに良心の呵責を感じ、さらにエリーへの思いを捨てきれず悩みます。その時、ビートルズの存在を知っている二人の老人と出会います。そしてジャックはそのうちの1人からもらったメモの場所に向かいます。・・・
この先、ジャックが体験することこそがこの映画の最大の山場です。ここでハッとさせられました。奇想天外な脚本が見事に昇華されるのです。ウィキペディアなどでは紹介されていますので、まだ映画を見ていない人は見ないでいたほうがいいと思います。
ビートルズが大きな文化であったことが証明され、しかも映画のストーリーとしてきちんと取り入れられています。本当にさわやかで楽しくて感動する映画でした。
このままミュージカルになりそうな映画です。
なぜか涙が出て止まりませんでした。しかも何でもないシーンで。
私の中には、ビートルズの楽曲が血液と一緒に流れているのかとさえ思えました。
ジョンには泣かされてしまい、エンドロールの暗闇に感謝したほどです。
情報ありがとうございました。