男と女、どちらがピリピリ、ビクビクしているかといえば、確実に男のほうだろう。
満員電車で、くしゃみが、かかったかからないで喧嘩をしている男たちがいた。
「ああ、申し訳ありません」
「いえいえ」
・・・とはならないのだろうか。
スタンド形式のカレー店で、肘が当たったと言って言い争いをしている男たちがいた。
混んでいるんだから、それくらい我慢できないのか。
混雑したコンビニのレジで、「おい! 急いでいるんだから、早くしろよ!」と怒鳴っている男がいた。
周りは我慢しているのに。
明らかに満員のファストフード店。
空いている席はない。
だから、私は立って食ったのだが、店員に「何で座れないんだよ! なんとかしろよ!」と文句をつけている男がいた。
混んでいることを承知で入ったのだから、我慢しましょう。
我慢できない男が多すぎる。
昨日、得意先に行く途中の道を歩いていたときのことだ。
前から男と女の二人連れが歩いて来るのが見えた。
狭い歩道だったので、すれ違う1メートル手前で、私は車道に降りて二人をやり過ごそうとした。
明らかに、私は道を譲ったのだ。
褒めてもらいたいくらいだった。
しかし、男に「危ねえなあ。ぶつかるところだったぞ」と文句を言われた。
1メートル手前で車道によけたのに、危ないって何だろう、と思った。
まともな人間なら、「ああ、すみませんねえ」と感謝して当然のところである。
馬鹿か、こいつ。
その思いが、顔に出てしまったのかもしれない。
60年配の小さいデブの白髪オヤジは、私に向かって、「危なかっただろ!」と繰り返し、謝罪を要求するのである。
ラビット(臆病者)なんだな、こいつは。
きっと、まっすぐ歩いてきた私が、彼より背が20センチ近く高く、しかも早足だったこともあって、強迫観念に囚われて、ぶつかると勘違いしたのだろう。
いつも何かにビクビク怯えているから、強迫観念が強い。
それを隠すために、強面を装う。
(某元都知事、某市長など政治家には、このタイプが多いように思う)
哀れなやつ。
こんな奴に関わるのは、時間の無駄だ。
2時までに、得意先に行かなければならない。
私は、待ち合わせ時間の10分前には、必ず到着するようにしているので、もう時間がない。
だから、無視して、通り過ぎようとした。
すると、男は、突然私の襟首をつかんだのだ。
「危ないって言っただろ!」
横に30前後の女性を連れていた。
娘か愛人か、ただの知り合いか知らないが、女性の前でいい格好をしたかったのかもしれない。
強い力で、私の襟首をつかみながら、男は私を睨んだ。
バカを相手にするのは嫌なのだが、相手が睨んできたから、こちらも睨み返した。
要するに、ニラメッコですな。
表情を変えたほうが負けだ。
そうなると、私のほうが強い。
私は、いくらでも黙っていられる特異体質の男だ。
私が無表情に黙り続けていたら、結局、男は「なんだよ! ●●(口が利けない人への差別用語)かよ!」と捨て台詞を残して、私を解放してくれた。
まったく、無駄な時間だった。
そして、得意先に約束の6分前に到着。
ゲルマニウム温浴とフットマッサージの店だ。
開店一周年記念の宣伝用チラシを作るというので、その打ち合わせのために呼ばれたのである。
受付に要件を言うと、「少しお待ちください」というので、ソファに座って呼ばれるのを待った。
そのとき、40歳くらいの険しい顔をした男が、店のトイレから出てきたのが見えた。
絶対に友だちにはなりたくないと思わせるような「陰(いん)」の雰囲気を撒き散らしている男だった。
こんな人でも、リラクゼーションサロンに来るのか、と思った。
まあ、確かにリラックスしたほうがいい顔のように思える。
ただ、どう見ても店の雰囲気にそぐわない空気を持った男だった。
その男が私の隣に座った。
そのとき、私の名が呼ばれた。
社長の準備が出来たようだ。
しかし・・・・・である。
ドアを開けて中に入ろうとした私の左肩を、「陰」の男が、突然掴んだのである。
「順番が違うだろ」と言うのだ。
またかよ!
こいつも、ラビットか。
絶えず、ビクビクして、自分にとって少しでもマイナスな出来事があると、ピリピリと神経を逆立て、人に食ってかかるやつ。
うんざりだ。
だから、私は男を無視して、ドアの中に入ろうとした。
しかし、恐ろしいほどの力で、男は私の自由を奪うのである。
無礼者! と怒鳴りたくなったが、それでは、この男と同じレベルまで自分が下がってしまう。
だから、私は渡部陽一氏のような渋くノンビリした声で、ここの社長に用があるのですか、とラビットに聞いた。
男は、私の言ったことが咄嗟に理解できなかったのか、眉間のシワを更に険しく寄せて、「あん?」と言った。
臆病すぎて余裕がないのか、元々理解力に乏しいのか、男は首をかしげて、もう一度「あん?」を繰り返した。
面倒くさいな。
しかし、とりあえず説明しなければ、男は私を解放してくれないだろう。
だから、説明しようとした。
そのとき・・・・・ドアの中から、社長が顔を出して、私に「Mさん、どーしたの?」。
社長は整体師の免許を持つ他に、柔道は4段。
身長は私と同じ180センチくらいだが、体重は百キロ近くある。
顔は柔和であるが、からだ全体から押し寄せる威圧感は、相当なものだ。
その威圧感ある社長が、「あなた、2時予約のお客さん? ああ、待っててくれる。スタッフがいまお昼ごはんの最中だから、2~3分だけ我慢して」と男に言ったのである。
それに対して、男は眉間のシワを一瞬で解除して、幼児のようにコクリと一度うなずき、おとなしくソファに戻っていった。
まあ、なんて素直なんでしょう!
要するに、臆病者は、強い者の一言で、簡単に尻尾を巻くということ。
ここで、ひとこと言わせてください。
もっと余裕を持ちましょう。
その方が人生は楽しいですよ。
ラビットさんたち。
満員電車で、くしゃみが、かかったかからないで喧嘩をしている男たちがいた。
「ああ、申し訳ありません」
「いえいえ」
・・・とはならないのだろうか。
スタンド形式のカレー店で、肘が当たったと言って言い争いをしている男たちがいた。
混んでいるんだから、それくらい我慢できないのか。
混雑したコンビニのレジで、「おい! 急いでいるんだから、早くしろよ!」と怒鳴っている男がいた。
周りは我慢しているのに。
明らかに満員のファストフード店。
空いている席はない。
だから、私は立って食ったのだが、店員に「何で座れないんだよ! なんとかしろよ!」と文句をつけている男がいた。
混んでいることを承知で入ったのだから、我慢しましょう。
我慢できない男が多すぎる。
昨日、得意先に行く途中の道を歩いていたときのことだ。
前から男と女の二人連れが歩いて来るのが見えた。
狭い歩道だったので、すれ違う1メートル手前で、私は車道に降りて二人をやり過ごそうとした。
明らかに、私は道を譲ったのだ。
褒めてもらいたいくらいだった。
しかし、男に「危ねえなあ。ぶつかるところだったぞ」と文句を言われた。
1メートル手前で車道によけたのに、危ないって何だろう、と思った。
まともな人間なら、「ああ、すみませんねえ」と感謝して当然のところである。
馬鹿か、こいつ。
その思いが、顔に出てしまったのかもしれない。
60年配の小さいデブの白髪オヤジは、私に向かって、「危なかっただろ!」と繰り返し、謝罪を要求するのである。
ラビット(臆病者)なんだな、こいつは。
きっと、まっすぐ歩いてきた私が、彼より背が20センチ近く高く、しかも早足だったこともあって、強迫観念に囚われて、ぶつかると勘違いしたのだろう。
いつも何かにビクビク怯えているから、強迫観念が強い。
それを隠すために、強面を装う。
(某元都知事、某市長など政治家には、このタイプが多いように思う)
哀れなやつ。
こんな奴に関わるのは、時間の無駄だ。
2時までに、得意先に行かなければならない。
私は、待ち合わせ時間の10分前には、必ず到着するようにしているので、もう時間がない。
だから、無視して、通り過ぎようとした。
すると、男は、突然私の襟首をつかんだのだ。
「危ないって言っただろ!」
横に30前後の女性を連れていた。
娘か愛人か、ただの知り合いか知らないが、女性の前でいい格好をしたかったのかもしれない。
強い力で、私の襟首をつかみながら、男は私を睨んだ。
バカを相手にするのは嫌なのだが、相手が睨んできたから、こちらも睨み返した。
要するに、ニラメッコですな。
表情を変えたほうが負けだ。
そうなると、私のほうが強い。
私は、いくらでも黙っていられる特異体質の男だ。
私が無表情に黙り続けていたら、結局、男は「なんだよ! ●●(口が利けない人への差別用語)かよ!」と捨て台詞を残して、私を解放してくれた。
まったく、無駄な時間だった。
そして、得意先に約束の6分前に到着。
ゲルマニウム温浴とフットマッサージの店だ。
開店一周年記念の宣伝用チラシを作るというので、その打ち合わせのために呼ばれたのである。
受付に要件を言うと、「少しお待ちください」というので、ソファに座って呼ばれるのを待った。
そのとき、40歳くらいの険しい顔をした男が、店のトイレから出てきたのが見えた。
絶対に友だちにはなりたくないと思わせるような「陰(いん)」の雰囲気を撒き散らしている男だった。
こんな人でも、リラクゼーションサロンに来るのか、と思った。
まあ、確かにリラックスしたほうがいい顔のように思える。
ただ、どう見ても店の雰囲気にそぐわない空気を持った男だった。
その男が私の隣に座った。
そのとき、私の名が呼ばれた。
社長の準備が出来たようだ。
しかし・・・・・である。
ドアを開けて中に入ろうとした私の左肩を、「陰」の男が、突然掴んだのである。
「順番が違うだろ」と言うのだ。
またかよ!
こいつも、ラビットか。
絶えず、ビクビクして、自分にとって少しでもマイナスな出来事があると、ピリピリと神経を逆立て、人に食ってかかるやつ。
うんざりだ。
だから、私は男を無視して、ドアの中に入ろうとした。
しかし、恐ろしいほどの力で、男は私の自由を奪うのである。
無礼者! と怒鳴りたくなったが、それでは、この男と同じレベルまで自分が下がってしまう。
だから、私は渡部陽一氏のような渋くノンビリした声で、ここの社長に用があるのですか、とラビットに聞いた。
男は、私の言ったことが咄嗟に理解できなかったのか、眉間のシワを更に険しく寄せて、「あん?」と言った。
臆病すぎて余裕がないのか、元々理解力に乏しいのか、男は首をかしげて、もう一度「あん?」を繰り返した。
面倒くさいな。
しかし、とりあえず説明しなければ、男は私を解放してくれないだろう。
だから、説明しようとした。
そのとき・・・・・ドアの中から、社長が顔を出して、私に「Mさん、どーしたの?」。
社長は整体師の免許を持つ他に、柔道は4段。
身長は私と同じ180センチくらいだが、体重は百キロ近くある。
顔は柔和であるが、からだ全体から押し寄せる威圧感は、相当なものだ。
その威圧感ある社長が、「あなた、2時予約のお客さん? ああ、待っててくれる。スタッフがいまお昼ごはんの最中だから、2~3分だけ我慢して」と男に言ったのである。
それに対して、男は眉間のシワを一瞬で解除して、幼児のようにコクリと一度うなずき、おとなしくソファに戻っていった。
まあ、なんて素直なんでしょう!
要するに、臆病者は、強い者の一言で、簡単に尻尾を巻くということ。
ここで、ひとこと言わせてください。
もっと余裕を持ちましょう。
その方が人生は楽しいですよ。
ラビットさんたち。