昔は頻繁に見かけたが、最近は歩きタバコをする人を見ることが稀になった。
タバコのマナーが定着してきたということだろうか。
だが、ネットの記事などを読むと、大阪の市職員のマナーがよろしくない印象がある。
仕事の合間にタバコをふかし、仕事に支障をきたしたという記事を何度か読んだ。
ただ、それが本当に民間企業と比べて頻度が高かったかは、統計が載っていないので判断のしようがない。
ひねた捉え方をすれば、大阪市長やマスメディア側の「印象操作」ということもあり得る。
母が入院しているので、病院に行く機会が増えた。
行くたびに、病院内の敷地の隅の方で、医者や病院職員が煙草を吸っている光景を目にする。
聞くところによると、医者の喫煙率は一般よりも高いという。
我々には想像が及ばないほどのストレスが心体を圧迫して、煙を肺に入れないと心体のバランスが取れないのかもしれない。
それは、勤務時間内のことかもしれないが、そのことで私は目くじら立てる気にはならない。
仕事に支障がなければ、嗜好品に身を委ねることは、許されることだと思っている。
だから、勤務時間内の喫煙は、何があっても罰則、という規則には馴染めない。
現場を知らないので、大阪市職員のマナー、モラルが極端に低いというネット記事の報道は、私には現実感がない。
先日、大阪市の消防署の署長が、勤務時間内に署の消防車内で喫煙をしたのがわかって、3ヶ月の停職処分を受け、依願退職したという記事を読んだ。
それを読んで「消防車内で喫煙など言語道断だ」と思わない私は、きっとモラル意識が低いのかもしれない。
勤務時間内とはいえ、国が認めている嗜好品を楽しんで罰則とは、規則としてのバランスが悪いようにも思えるのだ。
マナー、モラルを蔑ろにすることは、人間の行いとして下の部類ではあるが、そうだとしても注意だけで十分だと私には思える。
タバコが健康を害する、と言われるようになって久しい。
副流煙は、さらに評判が悪い。
タバコ悪玉説は、かなり定着化してきたが、私はまだそのことに関して疑心暗鬼である。
研究機関によって、危険度の数値が違う。
肺がん率が、非喫煙者の「何倍」と表現していても、タバコだけの要素を特定しているわけではない。
素人考えではあるが、タバコ以外の諸々の要素をすべて除外して、本当にタバコだけの危険性を算出できるものなのか、私は疑問に思っている。
そのあたりが理解できないので、私はタバコ悪玉説は、「保留」ということにしている。
話は、かなり違うが、昔こんなことがあった。
いま22歳の息子が、1歳過ぎの頃だ。
新宿のおもちゃ屋に言ったあと、疲れたのでドトールコーヒーに入った。
店内は、1階は全席禁煙だったと記憶している。
そして、2階は真ん中でパーテーションをきって、喫煙席と禁煙席を分けていた。
1階が満席だったので、私たちは2階の「禁煙席」に席を探した。
幸いにも、テーブル席が空いていたので、私たちは、そこに向かおうとした。
そのときである。
「喫煙席」の端の方に座っていた外人5人が、子どもが入ってきたのを見て、全員吸っていた煙草を消したのだ。
そして、立ち上がって近くの窓を開け、喫煙席の中の澱んだ煙を追い出す仕草をした。
外人5人がみな立ち上がり、両手を大きく振って煙を外に出す姿は、滑稽というより華麗なダンスに見えた。
そして、さらに驚いたことに、喫煙席に座っていた日本人たちも、それに倣ってタバコを消し、みなが同じダンスを踊りはじめたのである。
喫煙席で繰り広げられた、日本人・外国人の華麗なるダンス。
この場合、子どもを(禁煙席があるとはいえ)喫煙席の隣接するスペースに連れてきた私たち夫婦の方が非常識と言われても仕方がないことなのに、彼らは、1歳の子どもに煙がかからないように、気を使ってくれたのだ。
それに感動した私たち夫婦は、喫煙席に向かい、何度も何度も頭を下げて感謝の意を表した。
そんな風に、マナーの優れた喫煙者たちもいる。
もちろん、それは稀なケースだとは思うが、確かにいるのである。
綺麗事を承知で言うが、私はそんな喫煙者のマナーを信じることを諦めたくはない。
ちなみに私は、非喫煙者だ。
煙草を吸ったのは、これまで2度だけ。
ふた口だけ煙を吸い込んだが、あまりにも不味くて、一生吸いたくないと心に誓って30年。
その誓いを、守り続けている男だ。
ただ、ヨメや息子、娘には、タバコは決して吸うな、とは言わない。
国が認めている嗜好品を否定する理由がないからだ。
(これも、ちなみに……だが、私の父親は、むかし一日に80本のタバコを吸うヘビースモーカーだった。88歳になった今は、老人ホームで寝たきりになったが、86歳まで、タバコ厳禁の老人ホームのロビーで、職員の制止も聞かずに平気でタバコを吸っていたという。こんな老人にはなりたくないものだ)
タバコのマナーが定着してきたということだろうか。
だが、ネットの記事などを読むと、大阪の市職員のマナーがよろしくない印象がある。
仕事の合間にタバコをふかし、仕事に支障をきたしたという記事を何度か読んだ。
ただ、それが本当に民間企業と比べて頻度が高かったかは、統計が載っていないので判断のしようがない。
ひねた捉え方をすれば、大阪市長やマスメディア側の「印象操作」ということもあり得る。
母が入院しているので、病院に行く機会が増えた。
行くたびに、病院内の敷地の隅の方で、医者や病院職員が煙草を吸っている光景を目にする。
聞くところによると、医者の喫煙率は一般よりも高いという。
我々には想像が及ばないほどのストレスが心体を圧迫して、煙を肺に入れないと心体のバランスが取れないのかもしれない。
それは、勤務時間内のことかもしれないが、そのことで私は目くじら立てる気にはならない。
仕事に支障がなければ、嗜好品に身を委ねることは、許されることだと思っている。
だから、勤務時間内の喫煙は、何があっても罰則、という規則には馴染めない。
現場を知らないので、大阪市職員のマナー、モラルが極端に低いというネット記事の報道は、私には現実感がない。
先日、大阪市の消防署の署長が、勤務時間内に署の消防車内で喫煙をしたのがわかって、3ヶ月の停職処分を受け、依願退職したという記事を読んだ。
それを読んで「消防車内で喫煙など言語道断だ」と思わない私は、きっとモラル意識が低いのかもしれない。
勤務時間内とはいえ、国が認めている嗜好品を楽しんで罰則とは、規則としてのバランスが悪いようにも思えるのだ。
マナー、モラルを蔑ろにすることは、人間の行いとして下の部類ではあるが、そうだとしても注意だけで十分だと私には思える。
タバコが健康を害する、と言われるようになって久しい。
副流煙は、さらに評判が悪い。
タバコ悪玉説は、かなり定着化してきたが、私はまだそのことに関して疑心暗鬼である。
研究機関によって、危険度の数値が違う。
肺がん率が、非喫煙者の「何倍」と表現していても、タバコだけの要素を特定しているわけではない。
素人考えではあるが、タバコ以外の諸々の要素をすべて除外して、本当にタバコだけの危険性を算出できるものなのか、私は疑問に思っている。
そのあたりが理解できないので、私はタバコ悪玉説は、「保留」ということにしている。
話は、かなり違うが、昔こんなことがあった。
いま22歳の息子が、1歳過ぎの頃だ。
新宿のおもちゃ屋に言ったあと、疲れたのでドトールコーヒーに入った。
店内は、1階は全席禁煙だったと記憶している。
そして、2階は真ん中でパーテーションをきって、喫煙席と禁煙席を分けていた。
1階が満席だったので、私たちは2階の「禁煙席」に席を探した。
幸いにも、テーブル席が空いていたので、私たちは、そこに向かおうとした。
そのときである。
「喫煙席」の端の方に座っていた外人5人が、子どもが入ってきたのを見て、全員吸っていた煙草を消したのだ。
そして、立ち上がって近くの窓を開け、喫煙席の中の澱んだ煙を追い出す仕草をした。
外人5人がみな立ち上がり、両手を大きく振って煙を外に出す姿は、滑稽というより華麗なダンスに見えた。
そして、さらに驚いたことに、喫煙席に座っていた日本人たちも、それに倣ってタバコを消し、みなが同じダンスを踊りはじめたのである。
喫煙席で繰り広げられた、日本人・外国人の華麗なるダンス。
この場合、子どもを(禁煙席があるとはいえ)喫煙席の隣接するスペースに連れてきた私たち夫婦の方が非常識と言われても仕方がないことなのに、彼らは、1歳の子どもに煙がかからないように、気を使ってくれたのだ。
それに感動した私たち夫婦は、喫煙席に向かい、何度も何度も頭を下げて感謝の意を表した。
そんな風に、マナーの優れた喫煙者たちもいる。
もちろん、それは稀なケースだとは思うが、確かにいるのである。
綺麗事を承知で言うが、私はそんな喫煙者のマナーを信じることを諦めたくはない。
ちなみに私は、非喫煙者だ。
煙草を吸ったのは、これまで2度だけ。
ふた口だけ煙を吸い込んだが、あまりにも不味くて、一生吸いたくないと心に誓って30年。
その誓いを、守り続けている男だ。
ただ、ヨメや息子、娘には、タバコは決して吸うな、とは言わない。
国が認めている嗜好品を否定する理由がないからだ。
(これも、ちなみに……だが、私の父親は、むかし一日に80本のタバコを吸うヘビースモーカーだった。88歳になった今は、老人ホームで寝たきりになったが、86歳まで、タバコ厳禁の老人ホームのロビーで、職員の制止も聞かずに平気でタバコを吸っていたという。こんな老人にはなりたくないものだ)