リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

慣れないこと

2014-07-20 11:23:00 | オヤジの日記
ワールドカップが終わった。

ワールドカップの試合は、日本の予選3試合と決勝を録画して観た。

決勝戦を観るとドイツ、アルゼンチンの代表選手の動きは、連携が取れていて流石だなと思った。
ただ、私はサッカーファンではないので、高度な技術や戦略はわからない。

単純に、すごいなあ、という感想しかない。

他の感想として、中継時のアナウンサーと解説者の「内容の薄さ」というのがある。

NHKの中継は、まだ落ち着いていた方だが、民放はすべてにおいて、まとまりがなかった。
娯楽色を出そうとしていたのだろうが、にぎやかなだけで終わった。

臨場感は演出できていたが、解説と中継アナウンスは、居酒屋での会話と変わらないものに思えた。
あるいは、スポーツ・バーにいるような感覚と言っていいかもしれない。

それが好きな人には、満足できるものだったかもしれないが、私は、安っぽい祭りを観るために中継を観たのではない。
世界トップの選手たちの躍動を観たかったのだ。

中継では、それぞれの言葉が軽すぎて、興ざめした。

それは、最近のどのスポーツ中継にも言えることなので、慣れてしまった。
慣らされてしまった。


ただ、いまだに慣れないのが、大手男性アイドル事務所のタレントさんや大阪の大手お笑い事務所の人たちが、スポーツ中継の分野で多用されることである。

もちろん、業界の力関係として、強い方になびくというのは、どこにでもあることだから、その仕組みは、わかる。
だが、私は慣れない。

彼らの中には、そのスポーツの知識を極めている人がいるのかもしれないが、偏見を承知で、「私のような素人より少し上」としか思えないのだ。

つまり、その人たちのファンにしか、その言葉は伝わらない。

テレビ局としては、「視聴率」という結果を求められるから、手軽な演出で数字をとるのが、上からの至上命令なのだろう。
しかし、その仕組みに、いまだに私は慣れない。


たとえば、男性アイドル事務所の若いアイドルは、若い頃から、他の人より数多くのチャンスを与えられているのに、なぜあれほど歌が下手で演技が下手なのだろう。
なぜ、こもったような滑舌の悪い幼い声で喋り続けるのだろう。

そして、大阪の大手お笑い事務所のタレントも早口で滑舌が悪い。
私には、伝わらない。
その語りは、自己満足にしか思えない。


彼らは、ゼロから始めた一般の演者より、遥かにたくさんのチャンスを与えられているのに、なぜ歌や演技、語りの下手なタレントでいられるのだろう。

たとえば、ファンが発する「誰それの演技がうまい」という、ほとんど冗談のようなデマで、演技が上手いと言われているアイドルも、プロの役者さんたちに混じれば、それが、「ファン目線の応援」にしか過ぎないことは、冷静に考えればわかる。

おそらく、中にはエンターテインメントとして、人を魅了する能力を持ったタレントさんも、いらっしゃるだろう。

だが、スポーツ中継を観る限り、そこで起用されたタレントさんたちは、「にぎやかし」でしかない。

祭りの中継で、その祭りを盛り上げるのが彼らの仕事だとしても、その盛り上げ方は、そのスポーツのファンに対してのものではなく、「自分のファン限定」に、思えてしまうのだ。(もちろん、偏見)


にぎやかに、祭りを飾りたい結果、大手男性アイドル事務所や大阪のお笑い事務所の方を使用するのは許容するとしても、「ファン目線」だけだったら、誰でも意見は吐ける。

それ以外の、それ以上の切り口で、試合を表現できるのが、プロではないか、と私は思っている。


ただ、ファンが盲目的に応援するだけの「にぎやかし」は、いらないのではないだろうか。