リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

自転車災難

2016-03-20 09:00:00 | オヤジの日記
これは、今週の金曜日に起きた出来事である。

東京都中央区新川の得意先に行こうと自転車で中央線武蔵境駅に向かっていたときのことだ。
途中に200メートルほどの一方通行の直線道路があった。

武蔵境に行くには、その道を通って、途中T字路を右折し、しばらくしてまた右折すると「独歩通り」という大きな道路に出る。
これが、一番の近道なのだ。

その一車線の道路を10メートル入ったところで、煙を吐きながら自転車を漕ぐご老人の後ろ姿が見えた。
その自転車の走行速度は、かなり遅かった。
おそらく時速2~3キロ程度だろう。

自転車に乗る方はご存知だと思うが、自転車という乗り物は、スピードが早ければ真っ直ぐ進むが、遅いとハンドルの重みに耐えられないせいで、コントロールするのが難しくなる。

要するに、フラフラする。

そのご老人も例外ではなかった。
右に左に大きく蛇行しながら、幅2.5メートルほどの道路を左右いっぱいに使ってフラフラと走っていた。

最初、ご老人が右方向に行ったときに、左から通り抜けようと思った。
しかし、ご老人の自転車は、こちらの予想に反して、バランスを崩し道路に対して垂直の向きになって止まってしまったのである。

道を塞がれた形だ。
老人は、2~3分間ハンドルと格闘したのち、懸命に体勢を立て直し、またフラフラと漕ぎ始めた。

老人がまた右方向に向かったので、左を通り抜けようとしたが、老人がまたバランスを崩した。
通り抜けるとき、もしご老人と接触したら、と考えたら強引に抜くのは危険かもしれないと思った。
だから、抜くのは諦めた。

時機を待とう、と思った。

そんな風に老人がバランスを崩すことが、4回続いた。

「まいったな」と頭を掻きながら後ろを振り向くと、軽のワゴンが後ろにいることに気づいた。
運転席を見ると、ドライバーが両手で×のマークを作って、首を振っていた。

「諦めたほうがいいよ」と言っているのだろう。

仕方ないか、と諦めかけたとき、30メートルほど進んだご老人が、突然自転車を停めて新しいタバコに火をつけたのである。
幸いなことに、道路の端の方で自転車を停めてくれたものだから、私も軽のワゴンもその間に、ご老人の前を通り抜けることができた。

ワゴンのドライバーがガッツポーズ。
釣られて私もガッツポーズ。

30メートル進むのに10分近くかかったご老人は、その200メートルの一方通行をどれくらいの時間で走破したのであろうか。

どうでもいいことだが、気になった。


中央区新川の得意先へは、東京駅から歩くのが一番効率がいい。
15分程度で到着することができる。

昭和通りを抜けて、橋を渡ると狭い歩道があり、そこを20メートルほど行けば、得意先のビルがある。

その狭い歩道の入口の箇所で、30歳前後のママさん方5人が、歩道に自転車を停めて立ち話をしていた。
歩道が完全に塞がっている状態なので、そこを通るのは不可能だった。

しかし、文句を言うのも面倒くさかったので、私は一旦車道に出て、また歩道に入るという方法をとった。
この程度のことで、人様と無用な摩擦を起こしても仕方がない。
身勝手な大人は、どこにでもいるのだから、我慢するしかない。

だが、我慢できないオジさんというのも世間にはいるのである。
大声で、「おい、あんたらさあ、ここは、あんたらの土地かよ! そんなところで立ち話なんかしてたら、通れないだろうが! 迷惑も考えろよ!」と叫んだのだ。

それに対して5人のママさん方は、「ヘン! うるさいから、近くの公園に移りましょう!」と捨て台詞を残して、自転車にまたがった。

最初から公園で立ち話をしていれば、波風は立たなかったのに、と思ったが、人にはそれぞれ事情があるだろうから、第三者がいい加減なことを言うのは良くないと考え直した。


打ち合わせを終えての帰り道。
今度は、逆ルートで家に帰る。

途中でT字路を左に曲がらなければいけない。
だから、5メートル手前で、左に曲がりますよ、という意思表示のため、左手を斜めに向けて進行方向を指し示した。

左にカーブしようと速度を落としたとき、私の左手に自転車がぶつかってきた。
そのあと、人間の肩が、私の左の脇あたりに飛んできた。

バランスを崩しかけた。
何が起こったのかと思った。

見ると、60歳くらいのオバさんが、私の脇を強打した影響で若干バランスを崩しながらも、私を真っ直ぐ追い越していくところだった。

要するに、オバさんは、私の左側から私を追い越して、そのまま直進しようとしていた。

左に曲がるという私の意思表示は、まったく見えなかったようだ。
私がスピードを落としたのをこれ幸いと、全速で抜きにかかったのだろう。

普段は24時間のうち23時間59分間、温厚な私であったが、このときばかりは、残りの1分間だった。

乱暴だなあ!
左に曲がるというサインが見えなかったんですか!
怪我するところでしたよ!

それに対して、オバさんは鬼の顔を作って、叫んだのである。

「見てないわよ!
こっちは、急いでるんだから、喧嘩売らないでよ!
まったく!」

肩を怒らせ、そのまま脇目もふらずに高速でペダルを漕いで、私の視界から消えていったオバさんだった。


素晴らしいですね。

「見てないわよ!」と言い切るところが、「私は絶対に反省なんかしないんだから!」という意思を表明して、実にアッパレだった。


そこで、本日の教訓。

自転車というのは、乗る人によっては、とても迷惑なものになる。



私は、あんなふうなジイさん、ママさん、オバさんにはならないようにしよう、と固く決意した一日だった。