リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

徹夜明けの罵倒

2016-11-06 08:27:00 | オヤジの日記
娘が半年間の留学に旅立ってから、2か月以上が経った。

来年の2月末まで待っていられないので、私はパスポートを取得し、LCC系の往復チケットを予約した。
ホテルもかなり安い部類のものを予約した。
仕事を何とか都合して、韓国に行こうと思ったのだ。

水曜日に行く予定だった。
しかし、行けなかった。

仙台在住の同業者から、緊急の仕事を頼まれたのだ。
オートバイに乗っていたら転倒して、全治5日間の打撲を負った。
だから、ヘルプ! という依頼だ。

仙台の同業者のイトウくんには、忙しいときに過去2度助けてもらったことがあった。
つまり、断るわけにはいかない。

2日間で商品画像270個の切り抜き。
泣きながら承諾した。

しかし、航空会社のチケットを無駄にするわけにはいかない。
ヨメは、パスポートを持っていない。

そこで私は、娘の中学時代からのお友だちの子に、「韓国まで様子を見に行ってほしい」とお願いした。

その子は、事情があって、中学3年のとき、我が家に一年間居候をしていたことがあった。
お互いがお互いの分身ではないかと思うほど、外見も性格もよく似た子で、二人はいまも姉妹のように仲良くしていた。
私も、お友だちのことを我が子のように思っていた。

お友だちは、快く承諾してくれた。

安いホテルでは申し訳ないので、それなりのクラスのホテルを予約しなおした。

二人は明洞で再会し、なぜか韓国料理ではなく、唐揚げで乾杯したようだ。
お友だちは、外国語系の大学に行っているので、英語力が高い。
どのお店でも英語で通じたようだ。

娘も英語クラスなのだが、まだお友だちには適わないと言っていた。
3年近く専門で学んだものと、まだ2か月程度のものでは、差があるのは当然。
親としては、二人とも頑張っているなあ、と感心するだけだ。

娘はもう慣れたが、お友だちが驚いたのが、中国人の声がデカいことと、平気で街中にゴミを捨てていくこと。
そして、並ぶ順番を守らないこと。

それを見るたびに、お友だちは「おまえら、どんな教育を受けているんだ」と、日本語で毒づいたという。

お友だちは、アメリカとオーストラリアに短期留学の経験があったが、米豪では、中国人観光客は、それほど傍若無人ではなかったという。

白人コンプレックスの裏返しで、同じアジアでは傍若無人に振る舞うということだろうか。
軽々しく断定はできないので、この件は、保留ということで・・・。

その後、娘が暮らす寮に行ったお友だちは、また驚くことになる。
廊下にゴミが散乱していたのだ。

娘いわく「あの人たちの仕業だよ。日常の風景だ」。

「あの人たち」が、誰かは、ご想像にお任せいたします。

娘は、ルームメイトのジンちゃんをお友だちに紹介した。

ジンちゃんは中国人。
気配りのできるいい子らしい。
声のボリュームは、日本人と同じ。
つまり、慎ましやかな喋り方をする。

娘は、ルームメイトに恵まれたと思う。

ただ、ジンちゃんの友だちの中国人が、娘には受け入れられない。
週に2回程度、夜3、4人で部屋に入ってきて、大声で喋り、規則で禁止の酒を飲み、11時過ぎまで居座るというのだ。
(その子たちは、いつも娘のことは無視である)
彼女たちが帰ったあと、毎回ジンちゃんが「ゴメンね、本当に」と謝ってくれるのだが、その無礼が改善されることはないという。

そこで、娘は決心した。
12月1日から別の寮に移ることを。

英語クラスの同級生で、とても仲良くなったブルガリア人がいた。
その子のいる寮で、2月末まで一緒に暮らすというのだ。
もちろん、相部屋だ。

画像を見せてもらったが、妖精かと思うほど可愛い子だった。
娘より1つ年下だ。

娘がお友だちにブルガリア人を紹介したところ、3人はすぐに意気投合した。
そこで、2月末に留学が終わったら、娘と一緒に日本に来ることになった。

3人でディズニーランドに行く約束をしたというから、仲良くなるのに時間と国籍は関係ないということだろう。


その話に乗って、俺も妖精に会いたいとお願いしたら、娘とお友だちから「ダメ」と拒絶された。

「ブルガリアには、日本のいい思い出を持って帰ってもらいたい。おまえが来たら日本とブルガリアの友好が台無しだ。おのれを知れ、バカたれが!」と、二人にskypeのビデオ電話で罵倒された。


徹夜して仕事を仕上げたあとの達成感が、一瞬で吹っ飛んだ。



だが、娘たちの成長を実感している今が、きっと一番楽しい。