「D列車(ドリームトレイン)で行こう」 阿川大樹著
ここしばらく、学生時代の旅の思い出をブログに綴っていて、
北海道の鉄道について、思い起こしていたところ、
書店でたまたま平置きになっていたこの文庫本。
あらすじを見ると、
「廃線が決定したローカル鉄道を救いたいと・・・」という記述。
帯には「元気が出る・・・」とあるし、
たまには前向きな小説もいいかな~と思って読み始めました。
通勤電車の数駅で読み進めていたので何日かかかりましたが、
とても読みやすく、
内容は、「こんなにうまくいくわけないよな~」と思いつつも、
うまくいってよかったと、ローカル鉄道を応援しておりました。
「この疑問点はクリアされていないけれどどうした?」的な部分も数点ありましたが。
20数年前、北海道を鉄道で回ったときには、
もうすぐ廃線の路線にも乗りましたし、
車両内に数人しか乗客がいないという状況もたまにありました。
まだワンマン列車がないときには、
車掌さんがグッズを売りに来たりとか。
深名線(深川~名寄)では、
「ばからし切符」という切符を勧められました。
「しらかば」という駅名を逆さに読んで作ったという切符。
買いませんでしたけれど。
車内販売では、今は懐かしいオレンジカードはよく買っていました。
それが北海道の路線を救うことになるのかはわからなかったけれど、
廃線は少ないほうがいいなぁとは思っていました。
本題に戻って・・・D列車・・・
時代背景が現代なので、廃線を救う手法はインターネットがかなり主になっていますが、
帯にもあるように、人を動かすのは人の情熱。
自分に置き換えると、
自分の普段の仕事はこの本のようには大きくないけれど、
些細なことにも気持ちをこめれば相手に伝わる・・・かなと。
仕事が忙しくなる年末だからこそ、心掛けます。