(上の画像・お借りしました)
今年も北海道の美瑛町にある拓真館より、カレンダーの案内が届きました。
「拓真館」というのは、写真家の故・前田真三さんのギャラリーです。
美瑛の丘の風景を世に広めた方と言っても過言ではないと思います。
このブログでも何回か取り上げているのですが、
自分が学生時代に北海道へ一人旅をした時に、
最初に泊まったユースホステルで知り合った女子大生に、美瑛の丘のことを教えてもらって、
行ってみたら風景に心奪われてしまい、
結局、季節を変えて4回ぐらい行ってきました。
初めに訪れたのはもう30数年前ということになりますね。
初めて行った時のことはこのブログにも載せているので割愛(1989年夏・北海道)。
2度目に行った時に、美馬牛(美瑛の隣駅)にユースホステルができていたので、
そこに4泊して、連日、丘を歩くということをしていました。
大学の学祭の時期を利用して、2週間くらい北海道を周ったんだっけなぁ。
オフシーズンだったので、YHも4泊できたんだったか?
前田真三さんの写真集の文によると、
丘に当たる光とか、雲の位置とか、トラクターの位置とか、
それによって風景が変わる・・・的なことが書いてあって、
それに影響されて、自分は連日、秋の丘を歩きました。
その時期、カラマツの苗に陽が当たると黄色く輝くのが見たかったのですが、
結局その4日間、日差しがきれいに差す日がなくて、見ることができず心残りでした。
連日の丘歩きの際、休憩地のように訪れていたのが拓真館。
当時、拓真館では来館者名を書くノートがあったので、名前と住所を書いたら、
それ以来、カレンダーの案内が届くようになったというわけです。
当時の思い出として、美馬牛のYHは新しくて、オフシーズンにしてはホステラーが多くて、
楽しく過ごさせていただきました。
自分が泊まっていた時期が曇り空っぽかったので、残念だというようなことを言ったら、
旅を終えてから、何人かの方が、晴れた日の丘の写真を送ってくれたなぁ。
今だったらラインなどですぐに送ったりするのでしょうね。
(さっき懐かしくなってアルバムを引っ張り出しちゃいました)
美馬牛のYHで知り合った方の一人は、その数か月後、偶然、秋田で列車の中で会ったり、
他の一人も数か月後YHで再会したり、面白いことがありました。
丘を歩いていた時には、地元の方が「秋に散歩とは珍しいね」と缶コーヒーをくれたり、
小雨に見舞われた時には「駅まで乗せてあげるよ」と声を掛けてもらったり、
・・・いい旅の思い出ですね~ 。
さて、拓真館のカレンダー・・・注文し忘れたこともあるけれど、20回くらいは注文してるなぁ。
前田真三さんが亡くなっても、息子さんの写真が加わり、
そして来年のはお孫さんの写真が加わってます。
そのカレンダー、注文していたのが先日届きました。
写真のことはよくわからないけれど、3人の写真の感じを見比べるのもちょっと楽しい。
違いは何かと問われてもうまく答えられないけれど、
前田真三さんの写真に、なぜだか心惹かれるものがあります。
カレンダーの写真を見て、若い頃の思い出に浸ってしまったの秋のひとときでした。