朝日テレビカルチャー静岡スクール地酒講座の2020年春~夏シーズンの募集が始まりました。今年はしずおか地酒研究会設立25年を記念し、スペシャルな企画でお届けします。
タイトルはずばり『セノバ日本酒学 SAKEOLOGY@WOMEN』。
セノバ日本酒学とは、2018年に新潟大学で開講した日本酒にかかわる文化的・科学的な学問分野を網羅する「日本酒学(Sakeology)」を参考に、静岡ならでは日本酒学の確立を目指す実験講座。2019年秋より開講し、二期目の今期は全回女性講師による、日本酒のしなやかで奥深い魅力を発信したいと思っています。
カルチャー事務局に勤める高校の同級生から声を掛けられ、朝日テレビカルチャー静岡スクールで地酒講座を担当し、なんやかんやで6年目の春を迎えました。昨年、セノバ日本酒学を始めたときも書かせていただきましたが、大半のカルチャー日本酒講座は、"教材”を潤沢に用意できる酒類業者さんが講師をされているので、私のような、単に、地酒の取材を長くやっているだけのライターにはできないことのほうがいっぱいあります。
それでも受講料を払って来てくださる皆さんに、なんとかご満足いただけるよう、あの手この手でカリキュラムを考え、どうせやるなら自分も一緒に学べる・楽しめるような内容にしようと、満を持して企画したセノバ日本酒学。真面目な講義中心だったため、実は「酒が飲めると思ったから受講したのに、講義ばかりでつまらない」とリタイアした人やクレームを言う人もいました。
しょせん、酒を実業にしているプロではなく、かき集めの知識や情報を提供するだけのライターには荷が重かったのかと反省しましたが、「真面目な講座で何が悪い!」と開き直り(笑)、今期はさらに真面目に、真摯に、静岡の酒について聴いていただく講座にしようと思っています。
しずおか地酒研究会では女性に地酒の魅力を伝えようと思い、過去に2回、「女性と地酒の素敵なカンケイ」というパネルディスカッションを開催し、地酒愛の深い女性たちに存分に語っていただきました。「あれがきっかけで日本酒に興味を持つようになった」「静岡の酒の特徴を説明できるようになった」という女性が増え、地酒ファンを広げるのに女性のやわらかな語りかけや率直なメッセージがとても有効だと実感してきました。
(1996年10月22日静岡新聞夕刊)
今回の女性ゲストは、「素敵なカンケイ」を超え、地酒をしっかりビジネスにして社会に還元しているプロフェショナルばかりです。真面目に耳を傾けてくださる受講生を歓迎しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
『セノバ日本酒学 SAKEOLOGY@WOMEN』
■日時 2020年4月~2020年9月までの第1土曜日 全6回 各13時30分~15時
①4月4日 ②5月30日 ③6月6日 ④7月4日 ⑤8月1日 ⑥9月5日
(5月はGWカルチャー休校のため、第4土曜に変更)
■場所 朝日テレビカルチャー静岡スクール 新静岡セノバ5階
■テーマと講師
4月4日 「静岡の酒ものがたり」 鈴木真弓(ライター、しずおか地酒研究会主宰)
5月30日「“富士の酒”の挑戦」 榛葉冴子氏(酒匠・しず酒コーディネーター、「開運」杜氏夫人)
6月6日 「酒造りを生業にするということ」 萩原郁子氏(萩錦酒造・蔵元杜氏)
7月4日 「dancyuが発信し続ける日本酒ムーブメント」 里見美香氏(dancyu主任編集委員・元編集長)
8月1日 「静岡と世界を貫く蔵直便」 種本祐子氏(ヴィノスやまざき代表取締役)
9月5日 「しずまえの味と静岡地酒のマリアージュ」 山崎伴子氏(鮨処やましち(蒲原)店主)*会場は現地
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