記念すべき最初の記事で何を書こうか迷いましたが、ここはやはりタイムリーなネタで。
日本酒の蔵元ではこの時期、新酒搾りたての出荷のピークを迎えています。
酒が搾られたということは、酒粕もたんまりある!わけで、ぜひぜひ、お近くの蔵元、酒店、スーパー等で酒粕を買い占めておきましょう。冷蔵保存すれば1年は保ちますから。
酒粕は、酒のもろ味を搾った後、役目を終えた酵母や、清酒にならなかったデンプン、たんぱく質、ビタミン類のかたまり。脳の活性化に効果のあるグルタミン酸、疲労回復に効果のあるアスパラギン酸、メラニン生成を抑制するシステイン、体内で合成できない必須アミノ酸のロイシン(肝機能強化)、リジン(脂肪燃焼や鎮静作用)、アルギリン(免疫力向上)など20種類以上のアミノ酸がバランスよく含まれます。江戸時代、甘酒は夏の滋養強壮のために飲まれ、夏の季語にもなっています。
しずおか地酒研究会では、2004年の浜名湖花博「庭文化創造館」で、真夏の『雪見の庭』を眺めながら、静岡の蔵元が持参した吟醸粕を使って、冷やし甘酒を提供し、多くの方に喜ばれました。このときのキッチンディレクター田米嘉宏さん(浜名湖ロイヤルホテル調理部)の酒粕デザートレシピをご紹介します。酒粕をゲットできたら、ぜひ挑戦してみてください!
☆おいしい甘酒の作り方/酒粕350gに水1?、上白糖140g、塩小さじ2分の1を用意。酒粕を鍋に一度に入れると焦げやすいので、ボールなどで少量ずつ溶かして鍋に移し、最後に上白糖と塩で味付けすると、上手にできます!
☆酒粕サブレ(60~70個分)の作り方/バター60gを常温に戻し、酒粕150gとなじませ、グラニュー糖200gを加える。振るった薄力粉250gを加えて、こねずにざっくり合わせる。棒状に伸ばして適当な数に切り、160度のオーブンで10~15分焼く。 (以上、静岡新聞2004年8月11日夕刊 鈴木真弓の署名原稿より)
写真は、2007年12月、静岡新聞ポータルサイト「アットエス」の鈴木真弓連載コーナー『静岡の地酒が呑める店』で紹介した静岡市葵区常磐町の地酒Bar「まる井」さんに、開店のお祝いで作った酒粕ケーキです。まる井さんのロゴマーク入り酒粕サブレが可愛いでしょ!
レシピを参考にして、早速酒粕サブレに挑戦してみたいと思います^^