巷はクリスマス連休で賑わっていますが、私は自宅からほとんど出ず、年末締め切りの執筆&編集作業に追われています。酒の取材を始めてから、年末年始も休みなく働く蔵元さんや杜氏さんたちのことを思うと、浮かれて遊ぶ気にならなくなったのが救いといえば救いでしょうか。
一昨日、そんなわびしいシングルルームに、初亀醸造の橋本社長から『瓢月』が届きました(えびす顔の橋本さんがサンタクロースに見えました)。夕べはしばし仕事を忘れ、M1グランプリとETV特集の熊井啓監督ドキュメンタリーを観ながら、瓢月を1本空けてしまいました。
『瓢月』クラシックボトルは、2004年浜名湖花博の「月見の庭」で作品を披露した書家の大橋陽山さんと、月見酒を提供した橋本さんがコラボして誕生した酒。日本酒のボトルとしては初めて、グッドデザイン賞を獲得しました。2007年5月にイタリアで開催されたミラノサローネ(世界最先端のデザイン展示会)にも出品し、ミラノ仕様の日の丸カラーパッケージが大評判だったそうです。ボトルやパッケージにコストをかけるのは地方の小規模酒蔵にとっては生半可な決断ではできないこと。「日本酒は日本の伝統を体現するかけがえのないものだから」という橋本さんの意志なくしては生まれなかった作品(商品ではなく作品と呼びたい)です。
夕べはこの瓢月のつまみに、同じく花博で酒粕デザートを披露した田米嘉宏さんが教えてくれた酒粕カナッペを作りました。先週に引き続き、田米さんのレシピをご紹介します。超カンタンですから、ホームパーティーにも独り酒のつまみにもおススメですよ~。
☆酒粕と味噌のカナッペ(材料/フランスパン、酒粕30g、田舎味噌20g、上白糖10g、万能ネギの小口切り大さじ1、日本酒大さじ1)
①フランスパンを5ミリ厚に切ってオーブンで軽く空焼きする。
②酒粕、味噌、上白糖、日本酒、ネギを混ぜ合わせる。(一緒に呑む酒の味に合わせて甘さを加減するとよいです。ちょっと砂糖多めにするほうが酒の味がひきたつかなあ…)
まだ飲んだことがないので、記念日などにトライしてみます。
カナッペも美味しそうですネ。
これからも簡単にできる酒のつまみをちょくちょく紹介してください。