静岡伊勢丹の8階催事場で、6月5日から10日まで、『静岡フーズフェスティバル』という地産地消イベントが開催されます(4日の静岡新聞折込広告で紹介されますので、静新購読の方は要チェック願います)。
今回は、TVチャンピオン2のケーキ職人選手権2連覇のナチュレナチューレ(清水町)の吉田守秀さんのご自慢スイーツ、磐田・鈴木農園さんの夢カラートマト、浜松三方原・藤田屋さんの塩味玉ラーメン、由比・にんべん食品さんのさくらえび蒲鉾、静岡・ルモンドふじがやさんの炭火焼牛ロースステーキランチ、清水・ロメオさんのマグロ入りトマトソースの生パスタ等など、伊勢丹初登場の地域の名店の味がバラエティ豊かにそろいます。デパート催事場での全国物産展には目のない私ですが、やっぱり地元静岡のうまいもの展が一番楽しみかも。20余年、県内各地の取材に駆け回ってきましたが、まだまだ知らない味、次々に登場する新しい味に必ず出会えるからです。
そして今回のフーズフェスティバルでは、静岡吟醸がようやくというか、初めて本格的&大々的にフューチャーされることになりました。
新宿伊勢丹から転任してきた松村社長に、食品売り場、とりわけ日本酒コーナーを刷新したいと相談を受けたのは昨年暮れ。新宿伊勢丹の日本酒売り場といえば、日頃お世話になっている日本酒研究家の松崎晴雄さんがアドバイザーに入って、デパチカとは思えない先進的な売り場に変身し、私も時間を見つけては新宿詣でをしたものです。新宿のデパチカリニューアルを成功させた松村社長のこと、静岡の売り場を見て、さぞかし手の入れ甲斐があると思ったのでしょう。まず、東京でもよく知られた磯自慢や喜久酔がないのはなぜか、どうやったら取引できるのか、という質問から始まり、無名でもいいからこれから伸びそうな蔵、伊勢丹の売り場に価値を感じてくれる蔵を紹介してくれ、と頼まれ、何銘柄かピックアップ。
磯自慢や喜久酔が量販店との取引をしない蔵であることは重々理解しつつ、私自身、「伊勢丹は静岡の老舗百貨店だし、県都静岡市街地の顔でもある。そこで静岡を代表する銘柄が揃わないのは、消費者の立場から見て残念だし、地酒を大事に売っていきたいと意欲のある社長さんが来たのなら、何とかならないだろうか…」という思いもあります。
そこで、苦肉の策として、磯自慢や喜久酔と取引のある地酒専門店に、テナントとして入ってもらうことを提案しました。11年前に上梓した『地酒をもう一杯』をガイドにして、地酒専門店として力があり、意欲があり、個人的にも信頼のおける県内酒販店を何店かピックアップ。
松村社長とそのスタッフは、私が勧めた蔵と酒販店をすべて直接訪問したそうです。後から聞いて、社長の行動力に驚いたと同時に、さすが新宿をあれだけ成功させた人だ!と感じ入りました。人一倍お忙しいはずなのに、メール連絡をしても、即座に返事が来る。成功するビジネスマンってこういう人なんですね。
松村社長と販売部長、仲介役の広告会社社長との会席で、私が勧めた『亀』を、たいそうお気に召した様子の松村社長。訪問した酒販店の中で、亀を扱う岡部町のときわストア・後藤さんと意気投合したようで、後藤さんが小売店に併設して始めた地酒バー『イーハトーヴォ』が、5日からの静岡フーズフェスティバルに出店することが決まりました。
後藤さんは5日から10日までの期間中、岡部の店を閉めて、伊勢丹にずーっと張り付くそうです。営業時間は11時から21時まで(最終日は14時まで)。500円ワンコインで、初亀、磯自慢、杉錦、志太泉、喜久酔の志太5銘柄を提供してくれます(『亀』は毎日50杯限定ですので、あしからず)。お揚げでかつおぶしや桜えびをくるんだ「駿河路焼き」、お茶を練りこんだ「おかべやきそば」、柚子胡椒or梅肉をトッピングした「塩辛冷奴」など創作酒肴もとりそろえるそうで、フロアで買える他の特選つまみを加えると、ヘタな居酒屋よりも贅沢な呑み会ができそうです!
「真弓さんの活動のこともぜひ宣伝しましょう」との社長のご厚意で、6日には志太泉の望月社長と、7日には杉錦の杉井社長と、いずれも16時から即席トークショーを開くことになりました。6日は平日ですから、16時には行けないというサラリーマンの方のために、後藤さんと話し合って、この日は望月さんと2人、頑張って21時まで会場で接客することにしました。両日、伊勢丹まで足を運べそうな方は、ぜひぜひ吟醸バー・イーハトーヴォにお越しくださいませ!
もちろん5日から10日までの期間中、来れる方は何度でも。
静岡の蔵元もそうですが、小売店や個人商店の多くは比較的のんびりしていて、ガツガツ儲けようという姿勢を見せない人が多いですね。伊勢丹のような商業スペースを、敵と思わず、どうやって利用してやろうか・・・そんなしたたかな商人根性を発揮してもいいのでは?
少なくとも私は、静岡という地域が、後藤さんのように片田舎(失礼!)をハンディと思わず、朝早くから夜遅くまで地酒を売ることに体を張って努力する人が日の目を見て、世間からちゃんと評価される、そんな地域になってほしい。
そのためにも、伊勢丹はこれからも、隠れた名店や地道に商売する人にスポットライトを当てる名コンダクターであり続けてほしいと思います。
Shizuoka Sake, Shzuoka Sushi, Shizuoka Shochu, Shizuoka Gourmet と静岡グルメのロベルでございます!
6月7日号のリビング静岡を読みました!記事がよくできました!ありがとうございます!今日伊勢丹へちょっと見に行くが正直に言わせていただけば期待してよいかな。何回も物が足りなくて。。。まあ笑顔を見せながら訪問します!
今晩焼津市に行う志田平野美酒物語2008に参加しに行く。たぶんそちらでお目にかかるかもしれない。。。
宜しく!
ロベル
役に立ったらいつも利用してください!
ところで今晩大学を終わってから伊勢丹8回もう1回いって記事の材料を取りに行きk増す!
いずれも又お目にかかって期待します!
ロベル