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体の負担 最小限に “飛脚走り”

2019-03-08 07:00:00 | 報道/ニュース

2月16日 おはよう日本



沖縄県で開かれたマラソン大会。
1日で100キロを走り抜く過酷なレースである。
この大会に出場した群馬県安中市の田村雄次さん(61)。
一見どこにでもいる熟年ランナーだが
足元はわらじ。
自ら開発した“飛脚走り”を体当たりで実践しようというのである。
かつて日本中を駆け巡った飛脚。
1日に150キロ近く走った人もいたと言われ
田村さんはその走り方を再現しようとしている。
医師の田村さんがこの走り方に注目したのはおよそ10年前。
趣味のランニングでふくらはぎにけがをして走れなくなったことがきっかけだった。
何とかランニングを再開したいと考えていた田村さん。
休日 家庭菜園に向かう自分の姿にハッとした。
「そのまま飛脚ではないかと思い浮かんだ。」
棒を担ぐと自然と姿勢がよくなり
脇が締まる。
走ってみると棒が上下しないように無駄な上下の動きをしないようになった。
わらじや地下足袋にも秘密が。
現代のスポーツシューズと比べてクッション性がない分
足への衝撃を減らそうと小股で足を上げない走り方になったのである。
田村さんは
これこそ体の負担を最小限に抑える究極のフォームだと研究を重ね
“飛脚走り”と名付けた。
いまでは各地の大会に出場し
“怪我をしにくい省エネの走り方”として広めようとしている。
沖縄の100キロマラソン。
20キロを過ぎたところでようやく夜が明けた。
レースでは棒は担がないがフォームは体が覚えている。
「ちょうどフルマラソンの距離に来ました。」
40km地点(スタートから約4時間半後)。
ここでも疲れた様子は見えない。
快調なピッチでほかのランナーを抜いていく。
折り返し地点(スタートから約6時間後)に来た。
笑顔で会話を楽しむ余裕がある。
80km地点(スタートから約10時間半後)。
ここで田村さんは棒を担ぐポーズ。
疲れた時こそ基本のフォームを確認する。
「棒がないときも時々思い出して担ぐ格好をすると
 またいつもの形になれる。
 楽に走り始められるという感じがする。」
ゴール地点(スタートから約13時間半後)。
出場者の3割以上は脱落した。
田村さんは見事ゴール。
還暦を過ぎたランナーがわらじで100キロ完走した。
田村さんは今後もこの“飛脚走り”を多くの人に伝えたいと考えている。
(田村雄次さん)
「故障するランナーも多い。
 やめてしまうのが一番もったいない。
 走り方は人それぞれだが痛みが出にくいことと
 年をとってもこのくらいは走れるという走り。
 自分でももっと突き詰めていきたい。」





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