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「里山資本主義」が日本を変える? ②眠る宝を掘り起こせ 見慣れた野鳥が観光資源に

2014-06-09 07:15:00 | ビズ プラス

6月1日 BIZ+SUNDAY


北の海を舞うさまざまな海鳥。
地元の人にとってはごく見なれた存在がいま地域の宝になろうとしている。
根室市落石地区。
930人が暮らす港町。
観光とは無縁だったこの地区に最近外国からの旅行客がひっきりなしに訪れている。
この日やってきたのは台湾のグループ。
お目当ては海鳥である。
(台湾からの環境客)
「とても興奮しています。
 念願の海鳥を見られたのですから。」
それはアジアではこの辺にしか生息していない海鳥エトピリカである。
4年前に始まったこの野鳥観察ツアー。
参加した観光客は延べ3000人超。
(落石漁協 専務理事)
「いつも見ている鳥になんで価値があるのか最初は不思議だった。
 これがお金になるわけがないみたいな感じだった。」
ツアーを発案したのは野鳥愛好家の新谷耕司さん。
野鳥とかかわって暮らしたいと川崎から移住してきた。
大手航空会社に勤めていた新谷さん。
海外にはバードウォッチングのためならお金は惜しまないという富裕層がたくさんいることに衝撃を受けた。
(根室市観光協会 新谷耕司さん)
「世界中までマーケットを広げれば無尽蔵の需要があるのがバードウォッチング。
 需要についての心配は一切していない。」
ツアーには漁協の協力を得て地元の漁船を出してもらうことにした。
漁師の収入が増えるうえ地元の魅力を再発見できたと言う。
(漁師 小谷裕介さん)
「5台も6台もカメラが並んでパシャパシャいってるとすごくうれしい。
 ちゃんと順光で撮れるように船を持って行って。
 おれが撮らせてやってるんだぞって。」
新谷さんは今後観光に携わる人を対象に勉強会を開くなど
野鳥観光の取り組みを地域全体に広げたいと考えている。
(ホテル総支配人)
「もっと勉強するツールがあれば英語も勉強して
 外国人に受け入れをどんどん進めていきたい。」
(根室市観光協会 新谷耕司さん)
「どこに行ってもこの根室の町は自然とか野鳥に詳しい人がいろんなところにいる。」
野鳥という観光資源に気付いた根室の人たち。
観光客をさらに呼び込み地域の産業の柱にしようとしている。


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