2月22日 BIZ+SUNDAY
漁業の町 三重県鳥羽市。
観光バスでやってきた中国人観光客のお目当ては海女さん。
海に潜る姿を目の前で見ることが出来る。
何故海女さんが受けるのか。
理由はその珍しさ。
実は女性が素潜りをする海女漁は日本と韓国だけに伝わるもので世界的に見ても珍しい漁法である。
「とても感動しました。
私たちは寒くて上着1枚脱げないのに。
海女さんは冷たい海に潜るんですから。」
「珍しいです。
酸素ボンベをつけずに潜るんですね。」
昼食は海女さんが振舞う伊勢海老やハマグリ。
とれたての海の幸はゴールデンルート(東京、富士山、京都など有名な場所)ではなかなか食べられない味である。
「海の近くでおいしいものを食べられるのはめったにない。
海女さんの生活も見られて本当に素晴らしい。
超一流だ。」
一方 中国でいま大きな問題になっている大気汚染に目をつけたツアーもある。
神奈川県川崎市 京浜工業地帯の夜景を楽しむツアーである。
日本人にまじって最近中国人の姿が見られるようになった。
1960年代 公害が深刻化した京浜工業地帯。
様々な対策を打つことで取り戻した美しい夜景が多くの中国人に希望を与えている。
「環境保護に力を入れている日本はすごい。」
「楽しかった。
いつもは観光客が多い場所に行くが今回は日本の違う一面が見えた。」
専門家は地域にある当たり前のことにこそ中国人を呼び込むヒントが隠されていると話す。
(JTBグローバルマーケティング&トラベル 吉村久夫取締役)
「どの地域でもそこならではの良さというものが
住んでいる人には当たり前のものが
海外の方にはすごく新鮮に映るというものがある。
地域には地域の良さというかそれぞれの地域の持ち味というものがある。
その部分を見たいとお客様は思っている。」