2月8日 BIZ+SUNDAY
クラフトビールとは地域の醸造所で作る高品質なビールのこと。
ビール系飲料の出荷量は年々減り続けているが
クラフトビールはここ10年で3倍近くに増えている。
都内で開かれた ニッポン クラフトビア フェスティバル。
全国21か所63種類のクラフトビールが勢ぞろいした。
クラフトビールが人気の理由は
赤 黄色など様々な色や香りの個性豊かなビールが増えたことにある。
選ぶ楽しみが広がり
これまでのビールに飽きた消費者の心をとらえている。
「クラフトビールの良さは香り。」
「いろんな味がそれぞれにある。」
「地域で飲むのも楽しい。」
「ビールの好きな人が増えそう。
飲みやすいのがあれば。」
特にビール離れが進む20代~30代の若者の間でブームとなっている。
(ニッポン クラフトビア フェスティバル 吉田茂実行委員長)
「前までは本当に限られた方だけだった。
一般の方に広く浸透してきてビジネス的にもファンの支持にも追い風だと感じている。」
クラフトビール人気のもうひとつの理由は品質の向上である。
埼玉県三芳町 19年前ビールづくりを始めた会社。
地元のサツマイモを原料に生産を始めたが当時は知識や経験もなく味にバラつきがあった。
どうすれば味を安定させることが出来るのか。
ビールの本場ドイツから職人を招き基礎からビール作りを学ぶことにした。
ようやく安定したビールの味。
しかし本場ドイツのクセのある味だったため日本の消費者には受け入れられなかった。
会社は廃業の危機に追い込まれたがそれでも職人たちはあきらめなかった。
日本人の好みに合わせるため原料や製造方法を見直し続けたのである。
そして8年後 ついに日本人好みのビールが完成。
売上は年々伸び続けているが品質を高めるための挑戦はいまも続いている。
(コエドブルワリー 朝霧重治社長)
「これで満足しているわけではなく
もっと方向を変えると新製品だったりリニューアルとか大きく変わるときはある。
我々がおいしいと思うものを
どんなんだろうとブラッシュアップしていく。
こういうのが日本のものづくりの素晴らしいところ。」