日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

“食”に忍び寄る異変 震源地は“爆食中国”

2015-03-23 07:30:00 | ビズ プラス

3月8日 BIZ+SUNDAY


牛肉をめぐる争奪戦が世界で激化し値上がりにつながっている。
さらに牛のエサになる大豆の調達も難しくなっている。
味噌や醤油などが将来 充分に確保できなくなる恐れが出ている。
もしかしたら当たり前に食べているものが食べられなくなるかもしれない。
食をめぐる異変の震源は13億の人口を抱える中国。
きっかけは去年1月 中国政府が表明した食料政策の転換である。
人口の増加と経済成長による所得水準の向上から牛肉の消費が拡大。
国内の生産だけでは賄いきれず輸入額台に大きく舵を切ったのである。

牛肉の約6割を輸入に頼る日本。
その確保が難しくなるのではないかという危機感が広がっている。
牛肉を扱う商社  双日食料の池本俊紀部長。
主力商品は脂身の多いばら肉ショートプレートは牛丼やコンビニの弁当などに広く使われている。
これまでは安定して手に入れることが出来たが
中国の輸入拡大に伴い価格が上がり
必要な量を確保できない事態に直面している。
(双日食料 池本俊紀部長)  
「量を満足に買うことができない状況。
 日に日にひどくなる。」
この日 外食産業向けに牛肉を加工する業者に状況を説明した。
半年前は1キロ760円だったショートプレートが1、155円と5割も値上がりした。
(取引先)
「正直びっくりしました。
 ここまでとは。
 他国に買い負けて消費者に満足できる量が供給できなくなる時代が
 本当に来るのではないかと感じている。」
なぜ中国で急激に牛肉の輸入が増えているのか。
去年11月北京で開かれた食の見本市。
牛肉などの輸入拡大に政府が方針転換したことをうけ世界中のバイヤーが集まった。 
中国の1人あたりのGDPは消費が拡大するといわれる3,000ドルを超え
今や7、000ドルに達する勢いである。
食の西洋化が進み牛肉の消費が爆発的に増えている。
これまでほとんど牛肉を食べなかった地方都市でも消費は拡大いている。
北京から西へ500キロ 中国内陸部にある山西省の輸入牛肉を扱う加工場。
この工場ではオーストラリアから牛肉を輸入している。
加工が追い付かないため今年さらに施設を拡張する計画である。
牛肉の輸入で3億円を売り上げるバイヤー。
Q.牛肉がすべて中国に奪われてしまうと日本では心配しています
「それなら私から買えばいいじゃないですか。
 山西省に来ればいいわ。
 いくらでもありますから。」
中国で買い負ける状況が続く日本。
ショートプレートの確保が難しくなるなか
商社の池本さんが対策に乗り出した。
ショートプレートの代わりにこれまでひき肉用にしていた部位を使おうと考えたのである。
(双日食料 池本俊紀部長)
「食べたいものが食べられなくなることは絶対に起こってはいけない。
 それは非常につらいことだと思うので
 日本を守っていかなければいけないというのが私たちの使命だと思っている。



コメント    この記事についてブログを書く
« オウム無差別テロの“あの朝” | トップ | 大豆の確保も・・・ 日本の... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ビズ プラス」カテゴリの最新記事