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大豆の確保も・・・ 日本の食を守れるか

2015-03-24 07:30:00 | ビズ プラス

3月8日 BIZ+SUNDAY

大手商社 伊藤忠商事。
大豆の輸入戦略を指揮する大北昌彦課長。
暮らしに欠かせない味噌や醤油などの原料である大豆の確保が難しい状況になっていると言う。
牛肉の消費が拡大するなか牛のエサとなる大豆を中国が大量に輸入しているためである。
この日向かったのは輸入大豆を使う大手みそメーカー ハナマルキ。
中国の影響で調達が難しくなっている現状を副社長に説明した。
(伊藤忠商事 大北昌彦課長)
「中国が買った後に買うと言っても本当に残っていない状況なので。」
(ハナマルキ 副社長)
「中国によって価格が
 我々が高いものを買わざるを得ない時代がもう足音を立てえ来るような気がしてしょうがない。」
世界の大豆を飲み込もうとする中国。
その影響で日本とアメリカの関係が変わろうとしている。
かつて世界一の大豆輸入国だった日本。
そのほとんどをアメリカから調達してきた。
しかしいま中国が輸入を拡大しその量は日本の20倍を超える年7,000万トンに達する。
アメリカが中国への輸出にかじを切るなかで大豆の安定確保が難しくなっている。
日本の商社が新たな調達先として注目しているのが南米ブラジルである。
ブラジルに駐在する伊藤忠商事 前田憲哉さんが訪ねたのは
年間20億を売り上げ「大豆王」と呼ばれるブザットさん。
大豆を作っている畑の広さは東京ドーム5300個分。
しかしここにも中国が手を伸ばしていた。
(ブザットさん)
「俺の大豆は大半が中国向けだ。
 彼らはとても積極的だよ。
 偉大な買い手だ。
 俺たちは大歓迎さ。」
ブザットさんはアメリカや中国系の企業と大豆の取引を行っている。
大豆が世界でひっ迫する中で価格決定の主導権を握っている。
アメリカの企業から買い付けの電話が入った。
(ブザットさん)
「60㎏21,10ドルで受け渡しが3月と4月だね。
 こちらの考えは大体22ドル。
 21,5から21ドルの間なら話をしますよ。」
先に注文が入っていた中国系の企業に断りの電話を入れる。
「20,80ドル?
 それはまた安いな。
 また何かあったら連絡してください。
 ではまた。」
自分で決めた価格以外では売らない。
強気の交渉である。
(マルコス・ブザットさん)
「誰に売るかなんて決まりはない。
 みんな平等です。
 価格次第だね。」
前田さんは今後多くのライバルを抑え
大豆王に価格交渉で優位に立つ難しさを感じていた。
(伊藤忠商事 前田憲哉さん)
「中国企業を含めて競争はどんどん激しくなっていて
 新たなプレーヤーがどんどん出てきて
 そうなればなるほど僕らは買える機会は減って来るので
 危機は感じます。」 

 


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