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スペイン 台頭する新政党「ポデモス」

2015-03-25 07:30:00 | 報道/ニュース

3月9日 キャッチ!

 

今急速に支持を逢つけている政党「ポデモス」は
去年1月に結成されたばかりで
反緊縮策を掲げる急進的な左派政党として知られている。
podemos=私たちはできる
財政緊縮策に真っ向から反対して
インターネットを駆使した選挙運動で知名度を一気に上げた。
また各種世論調査の平均値では
去年11月にトップの与党国民党の支持率に追いつき
その後も2大政党に割り込む形で激しく争っている。
党員の数も見る見るうちに増えて今では35万人を超える規模になっている。
反緊縮策を掲げて今年1月にギリシャで誕生したチプラス政権への支持を表明していて
スペインでも年内に実施される予定の総選挙で
同じく反緊縮策のポデモス党がどれだけ得票を伸ばすのか注目されている。
スペインでは4人に1人がいまだに失業している状態で
25歳以下の若者層については50%以上の失業率が続いている。
ポデモス党の党首 パブロ・イグレシアス氏は36歳という若さで
スペインの名門マドリード・コンプルテンセ大学で政治学の教授を務めていた知識人である。
テレビの討論番組の司会者としても知られており
その知的なキャラクターが特に若者の間で人気を集めている。
(静岡県立大学 松森奈津子准教授)
「EUに対してもっと自立した政策を取り
 市民の声が反映される“本当の民主主義”を作ろう
 我々にはできると
 インターネットやテレビ討論などを利用し力強く訴える若々しい新鮮な政党が現れました。
 外見こそラフだけれども
 礼儀正しく理路整然と討論しクリーンなイメージを作り出しています。
 2011年5月にマドリードで起きた大規模な抗議運動に端を発しています。
 この市民運動は主要なポストを独占してきた2大政党制や
 癒着してきた銀行などと決別し
 市民の手に政治を戻そうという主張に基づくもので
 その後スペイン各地で何度も起こる抗議運動のもとになりました。
 ポデモス党はこの流れの中
 2014年1月に30人の知識人による署名で結成されました。
 選挙を控えたこの時期に不正疑惑を攻撃されるのはポデモス党だけでなく
 与党国民党も裏帳簿問題などで追及されています。
 通常この時期であれば2大政党間でお互いに汚職問題などをたたき合い
 その他の政党が口をはさむといった状況ですが
 今回は2大政党やその他の諸政党が一致してポデモス党を攻撃しています。
 政権与党だけでなく諸政党にとって脅威になっているということだと思います。
 もしポデモス党が絶対多数の単独政権に就くことになれば
 民主化後のスペイン政治を大きく転換する政策を打ち出し
 国内の社会構造とEUをはじめとする外交関係において大きな変化が生じる可能性があります。
 なれ合いのようになってしまっている既存の政治文化を打ち破ろうとする点で
 ポデモス党に潜在的な意義を認めることができるかもしれません。
 実際の政権運用という点では
 政治家として経験の浅い党員たちが
 自分たちの理想を現実にうまくすり合わせていけるのか疑問が残ります。」

 

 


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