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役場で活躍!気象予報士

2017-04-24 07:15:00 | 報道/ニュース

4月1日 おはよう日本


北海道標津(しべつ)町の職員
和田直人さん。
全国の市町村でも珍しい防災を担当する気象予報士である。
災害への備えを強化したいと町長の養成を受けて
5年前に職員になった。
上空5,000m付近の天気図や
気象庁のスーパーコンピューターのデータを毎日見ている。
高校入試を翌日に控えたこの日
和田さんは北海道の南海上を進む低気圧に注目した。
(標津町 防災担当 和田直人さん)
「太平洋側の海に近い方が雪が多くなる傾向があります。
 急激に発達する可能性があります。」
注意報や警報は出ていなかったが
雪のため交通機関が乱れる恐れがあると判断して
教育委員会に注意を呼びかけた。
「特に山間部の子は前泊するようにお伝えいただければ。」
(教育委員会の担当者)
「きめ細かく教えていただけるので
 たいへん心強いです。」
和田さんが町の防災に大きな役割を果たしたのが
去年の8月21日だった。
このころ前線や台風にともなってまとまった雨が降り続き
川は増水していた。
日曜日だったこの日
徹夜で警戒したあと自宅に戻っていた和田さんは
午前11時ごろ異変に気づいた。
「仮眠をとっていたのですが
 雨の音がすごくて
 これはまずいなと。」
このとき標津町の上空には雨雲が次々と流れ込んでいた。
大雨警報は出ていたが
町は住民への避難の呼びかけは行っていなかった。
標津川の水位は急激に上がっていた。
川が氾濫する恐れがある。
町長に電話で「職員を緊急招集すべきだ」と言った。
約2時間後
幹部会議で避難の呼びかけを提案。
町は午後3時に避難準備情報を出した。
標津川が氾濫危険水位に達する3時間前だった。
幸い堤防は決壊せず
けが人もいなかった。
(標津町 金澤瑛町長)
「専門性を持った彼がいることで
 避難指示 勧告含めて
 スムーズにできるようになった。
 これは大きい。
 素人集団で判断するというのは大変なことですから。」
(標津町 棒最担当 和田直人さん)
「気象情報から想像力を働かせて
 実際起こる現象を読み解く。
 予想するのが重要。
 多いところで何ミリって
 自分の町が多いところに入るのか入らないのかは
 予報士じゃないと判断できない。
 最大限の軽快ができたと考えています。」
専門家は
「気象予報士が市町村の防災業務にかかわることは
住民の安全を守る有効な手段になる」と指摘する。
(静岡大学防災総合センター 牛山素行教授)
「災害時の助言以外にもいろいろなメリットがある。
 専門知識を防災行政に入れていくためにはどうしたらいいか。
 各組織で真剣に考えていくことが非常に重要だと思う。」

気象庁によると
全国には約300人の気象予報士が勤務しているが
移動で
気象や防災に直接関わらない部署にいることが多いということである。





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