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地域の記憶を旅するアーカイブツーリズム

2021-06-09 07:05:37 | 報道/ニュース

2021年5月21日 NHK「おはよう日本」


市民の掘り起こした地域の歴史や文化を
QRコードを使ってスマートフォンで読み取って旅をしてもらう取り組みに
沖縄県南城市が挑んでいる。
市民が記憶する歴史のエピソードをよみがえらせるこの取り組みは
地域の知られざる魅力をたずねる新たな観光資源として期待されている。

南城市の各地に貼られたポスター。
スマートフォンでQRコードを読み取ると
その地域にゆかりのある写真とエピソードが表示される。
“南城アーカイブツーリズム”と呼ばれるこのサービス
音声ガイドや3か国語にも対応していて
地域の歴史や文化に触れることができる。
今いる場所がかつてどんな風景だったのか確認することができる。
高齢化が進み一部の地域で人口が減少していくなか
南城市では地域の歴史をどう継承していくのかを模索してきた。
今回の取り組み
市が大切にしたのは
地域の隠れた歴史を住民と一緒に再発見していくことである。
(南城市教育委員会 文化課 新垣さん)
「行政側から一方的に文化財の情報をただ発信するということだけではなくて
 地域の方々と一緒にやっていただく
 連携してつながってやっていくこだわりがあります。」
このサービスで使われている写真とエピソードは
市が地域住民や公民館から約6年間かけて集めてきたものである。
一昨年 市が開催したイベント。
「これは今回1番古いかしら。
 戦前の写真。」
「ここに写ってます。」
「写っている。
 ちょっと教えてください。
 どなたですか。」
「右側のおかっぱの。」
収集した写真について定期的に住民から話を聞き
写真にまつわるエピソードを掘り起こしてきた。
これまでに集めた写真は5,000枚を超える。
南城市は資料の活用に詳しい民間企業と連携しながら
収集した写真とエピソードをスマートフォンで楽しめるようにした。
1枚1枚の写真に添えられるのは住民たちの貴重なエピソードである。
(市と連携する民間企業)
「例えばこの写真にもあるんですけど奥武島の若者 男性ですね。
 バスケットボールでこういうふうに一緒に米兵とみんなで交流していた。」
「お見せしている馬天区の幼稚園。
 そこに遊具写ってますけど
 子どもたちのために遊具を作ったんだよと。
 いかに地域の人たちが協力して地域を盛り上げていたか。
 いろんなエピソードが地域にはまだまだ眠っている。」
そしてようやくこのサービスが始まった。
市の職員が地区の人たちと貼っていく。
(サービスを体験した地元の住民)
「あんまり地域の歴史を知らなかったりというのはあると思うので
 こういう身近なので知れるのはいいかなと思います。」
(設置した地区の区長)
「津波古地区も
 いままで戦後のいろんな素材(資料)がありながら
 県民に紹介されていない部分がたくさんあるんですね。
 スマホひとつでもってこういった紹介ができる。
 最高ですね。」
住民と一緒に地域の歴史を残していく。
新しいかたちの継承が始まっている。
(南城市教育委員会 文化課 新垣さん)
「暮らしの中のひとつひとつが積み重なって今があるというのを
 地域の方の素朴な思い出話やエピソードから体験していただけたらなと思っています。」



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