2月8日 BIZ+SUNDAY
和食に欠かせない味噌。
みそにロックを聴かせることでおいしく熟成させようと味噌蔵の中にロックを鳴り響かせる。
“お酒にクラシックを聴かせるとおいしくなる”ということにヒントを得たというこの味噌。
ターゲットは和食離れが進む若者たちである。
都内で行われていた試食イベントにはロック好きの若者たちが大勢訪れていた。
「味噌汁は実家に帰らないと飲まない。」
「ロックを聴かせた方がおいしい。」
「これを機に自分で作って。」
(マルコメ広報部 須田信広部長)
「和食が無形文化遺産登録と言う追い風はあるが現状はまだまだ厳しいと思うので
その中で若い方に対してもっとみそに関心を持ってもらえたり食べていただきたい。」
東京中央区にある女性に人気のレストラン。
運営は創業300年を超える鰹節専門店である。
養殖に和食の出汁を使うことで若い女性たちにアピールしている。
アメリカのコメ料理ジャンバラヤはかつおの出汁をたっぷりかけて和風にアレンジ。
カツオブシがトマトに加わることでうま味が飛躍的に高まる。
レストランのそばにはバーカウンター。
ここではトマトやクリームなどで出汁を洋風にアレンジ。
1日に1,000杯以上売れる日もある。
(にんべん 高津克幸社長)
「だしを使っていただける可能性を広げていきたいということでそういうチャレンジをしている。
洋食にも使えると。」
料理だけでなく和食の文化を伝える取り組みも始まっている。
去年開設された懐石料理なども扱う料理教室。
見ているのはタブレット端末。
寿司屋に行ったら
しょうゆのつけ方 しょうゆは江戸前は握り手が付けて出すが
しょうゆはシャリにつけずネタにつけて食べる。
横に倒してから持つようにするとつけやすい。
お寿司の食べ方や和食独特の盛り付けなど動画を使って細かく教えている。
(ABCクッキングスタジオ 広報 小野茜さん)
「作るだけでなく
文化的な背景であったり歴史であったり知識の部分もきちんと身につけてもらいたい。」
料金は8回の授業で55,000円と割高だがこれまで8000人以上が受講した。
「動画は目で見て分かるので紙よりわかりやすい。」
「和食は奥が深いから
繊細さもあるし細かさもあるから
そういったことを学んだら好きになる。」