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中国 若者に広がる“スマホで寄付”

2018-04-19 07:30:00 | 報道/ニュース

3月24日 キャッチ!


都市部の98%の人がスマートフォンなどのモバイル端末を使ってお金のやり取りをすると言われる中国は
モバイル決済大国である。
簡単な操作で数秒のうちにあらゆる決済ができるとあって
ここ数年爆発的に普及した。

あらゆる店にQRコードが掲げられている中国。
客は自分のスマートフォンを使ってQRコードを読み取り代金を支払う。
店先での買い物のほか
個人でのお金のやり取りや公共料金の支払いなど
中国ではあらゆるお金が指先ひとつ使って動かせる。
(市民)
「財布は持ち歩いていないのでスマホ無しでは生活できません。」
こうしたモバイル決済の普及が人の命を救うことにもつながっている。
白血病を患い入院生活を送る6歳の男の子。
細胞を移植する手術が必要だったが
高額で
家族の貯金だけでは足りなかった。
困り果てた父親が頼ったのが
スマホの決済機能を使って寄付金を集めるインターネット上のサービスである。
ここに子どもの病気の症状や家族の状況をつづり
見ず知らずの人たちに支援を求めたのである。
その結果 1週間で330万円が集まり
男の子は手術を受けることができた。
(父親)
「当時はとても焦っていましたが
 すぐに寄付金をいただけて本当に感謝しています。」
スマホを使って寄付を募るサービスは手軽さから利用者を急速に増やしている。
この父親が利用したサービスのサイトには
難病や貧困に苦しむ人への援助など募金を呼びかける多くの声が掲載されている。
2014年にサービスを始めてからこれまでに2億人以上が利用登録をし
3,000億円以上の募金が集まったという。
北京市でカフェにコーヒー豆をおろす仕事をしている楊さん。
豆を焙煎する前のわずかな時間にもスマホをのぞく今どきの中国の若者である。
楊さんが気になるのは友人とのSNSだが
最近ではそこに募金を呼びかけを目にすることが多くなった。
(楊さん)
「友だちが他のSNSを転送してきました。
 かわいそうな女の子
 まだ小さいのに・・・。」
難病を患う女の子への支援を目にした楊さんは
その場でスマホを使って日本円にして約170円を寄付した。
楊さんの朝食代に相当する額である。
日常的に寄付をするようになった楊さん。
寄付をすることで自分の気持ちも満たされると言う。
(楊さん)
「今はこうしたサービスがあるのでとても便利です。
 人助けをできることがうれしくて
 充実感があります。」
こうした募金サービスを提供するIT企業の1つ。
開発チームは“スマホを使いこなす若い世代こそが募金の主な担い手になる”と考えている。
これまでにゲームでためたポイントをお金に換え寄付をするサービスを開発。
楽しみながら気軽に寄付ができる仕組みをつくっている。
(開発担当者)
「こうしたサービスは公益活動に参加するハードルを下げて
 慈善意識をかきたてるのです。」
日常的にスマホで寄付をする楊さんも開発したサービスに夢中である。
日課のランニングも寄付につなげていた。
楊さんが使っているのはこれまで100億円以上集めたという人気のアプリ。
記録された歩数に応じて
アプリのスポンサーから困っている人たちにお金が寄付される仕組みである。
(楊さん)
「今日は1万1,000歩あまり走って寄付しました。」
楊さんが走った1万1,000歩は約4円のお金に換えられ
大手不動産会社から貧困家庭の支援に寄付された。
(楊さん)
「慈善活動は私の生活の一部になりました。
 とても手軽でいつどこでもできますから。」
中国で急速に普及するモバイル決済。
生活を便利にするだけではなく
若者たちの慈善意識も育んでいる。




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