★ネタバレなし★
できるだけアップするつもりが、放置状態でした。
最近今更ながら太宰をすこし読んだので、その中から一冊。
「晩年」は太宰が初めて出版した短編集。
タイトルからはどこか自殺直前の作品のように思えるけれども、実際には違う。
僕も最近まで知らなかった。
むしろ三期にわけた太宰作品では初期作品にあたる。
寸感としては、「読みにくい下手な文章」というもの。
偉そうなことは言えないけれども、作家としてのあがきのようなものが聞こえてきた。
特に、語りについては模索しているようで、「斜陽」のような代表作にはない、語りの位置を探し続ける態度が見え隠れする。
その意味でもやはり初期の作品なのだろう。
僕はむしろ、後期の作品へとつながるイメージが好感を持てた。
彼はどこか世間に対する穢れのようなものを、ひどく嫌っていたようだ。
世間になじめない超然とした家計に生まれたせいなのか、それとも持って生まれたものなのか。
いずれにしても、彼のあがきそのものが、彼の作品に流れる悲しみそのものなのだろう。
これまで敬遠していただけに、おもしろい一冊だ。
おすすめはこの「晩年」よりも、「ヴィヨンの妻」あたりかな。
できるだけアップするつもりが、放置状態でした。
最近今更ながら太宰をすこし読んだので、その中から一冊。
「晩年」は太宰が初めて出版した短編集。
タイトルからはどこか自殺直前の作品のように思えるけれども、実際には違う。
僕も最近まで知らなかった。
むしろ三期にわけた太宰作品では初期作品にあたる。
寸感としては、「読みにくい下手な文章」というもの。
偉そうなことは言えないけれども、作家としてのあがきのようなものが聞こえてきた。
特に、語りについては模索しているようで、「斜陽」のような代表作にはない、語りの位置を探し続ける態度が見え隠れする。
その意味でもやはり初期の作品なのだろう。
僕はむしろ、後期の作品へとつながるイメージが好感を持てた。
彼はどこか世間に対する穢れのようなものを、ひどく嫌っていたようだ。
世間になじめない超然とした家計に生まれたせいなのか、それとも持って生まれたものなのか。
いずれにしても、彼のあがきそのものが、彼の作品に流れる悲しみそのものなのだろう。
これまで敬遠していただけに、おもしろい一冊だ。
おすすめはこの「晩年」よりも、「ヴィヨンの妻」あたりかな。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1010/26/news038.html
↑こんな記事を見つけました。
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