★ネタバレ無し★
言わずとしれた、ヘルマン・ヘッセ「車輪の下で」を読んだ。
きっかけは、本屋に新しい訳になっていたことを知って手に取ったことだった。
もうずいぶん前に読んで、「これはすごいな」と思ったのを覚えている。
新しい訳になって、さらに自分もかなり時間が経って、「過去の物語」として読むことが出来た。
昔読んだときには、あまりにも自分と年齢が近すぎて、見えていなかったのかもしれない。
もちろん、忘れていたということもある。
第一次世界大戦前に書かれた作品だが、今もなお、色あせることはないし、きっと今の学校とそう大差ない気がする。
特に、最近新聞の一面を飾っていた「学歴フィルター」(※)の記事などを考えると、むしろ全く変わっていないのではないかと想像する。
(※)大学生の就職活動生に向けたサイトで、エントリー募集について、在籍大学や卒業大学によって受け付けるか受け付けないかを、あらかじめ企業側が設定しているということを指摘した記事。
五教科だけで人生を切り取られる恐怖と、競争だけが自分自身の存在の位置をはかる要素であるというよりどころのなさは、今もっと極端になっているだろう。
私が就職活動をしていたころは、「学歴社会はもう終わった。だから自己PRをしっかりできないと」と言われていた。
これだけ個性個性と叫びながら、やっていることは同じ。
今でも、十分に読む価値はあるだろうと思う。
言わずとしれた、ヘルマン・ヘッセ「車輪の下で」を読んだ。
きっかけは、本屋に新しい訳になっていたことを知って手に取ったことだった。
もうずいぶん前に読んで、「これはすごいな」と思ったのを覚えている。
新しい訳になって、さらに自分もかなり時間が経って、「過去の物語」として読むことが出来た。
昔読んだときには、あまりにも自分と年齢が近すぎて、見えていなかったのかもしれない。
もちろん、忘れていたということもある。
第一次世界大戦前に書かれた作品だが、今もなお、色あせることはないし、きっと今の学校とそう大差ない気がする。
特に、最近新聞の一面を飾っていた「学歴フィルター」(※)の記事などを考えると、むしろ全く変わっていないのではないかと想像する。
(※)大学生の就職活動生に向けたサイトで、エントリー募集について、在籍大学や卒業大学によって受け付けるか受け付けないかを、あらかじめ企業側が設定しているということを指摘した記事。
五教科だけで人生を切り取られる恐怖と、競争だけが自分自身の存在の位置をはかる要素であるというよりどころのなさは、今もっと極端になっているだろう。
私が就職活動をしていたころは、「学歴社会はもう終わった。だから自己PRをしっかりできないと」と言われていた。
これだけ個性個性と叫びながら、やっていることは同じ。
今でも、十分に読む価値はあるだろうと思う。
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