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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

集中力について

2018-04-16 18:59:14 | 毎日コラム
お風呂に誘っても、夕食に誘っても、お買い物に誘っても、一切息子が振り向かない瞬間がある。
それは、一心不乱に遊んでいる時だ。
そのタイミングになると、まったく声が聞こえていないような態度になる。
そもそも嫌われているという可能性は、今回は排除しておこう。

そういう姿を見ると、集中力は一点に向けられたとき、たとえ幼児でもものすごいものがあると感心させられる。
もちろん、親のひいき目がある可能性は、今回は排除しておこう。
彼は順調に育っているし、育て方も間違えていないのだろうと納得したい気持ちがある。
だが、これから先求められる集中力は、そういうものではないのかもしれないという考えがふとよぎる。

現代人は、仕事をしていてもプライベートを、プライベートで遊んでいても家事や育児を、同時並行的に考えなければならない生活スタイルが定着している。
勤務中に「ポケモンGO」をしていた、というのは笑い話としても、ケータイやスマホが手放せなくなった以上、プライベートの時間でも仕事の電話はかかってくる。
一つのことに集中するべきだというのは、誰もが分かっていることだが、実際にはそうではない、タスクバーがいくつも頭の中にある状態で24時間過ごすことになる。

そういう世界がこれから先当たり前になっていくだろう。
頭の中で巧みにタスクを切り替えて、そしてなおかつ取りこぼしやミスのないように処理していく集中力を持たなければ、生きていけいないのかもしれない。
あるいは、そういうふうな頭の使い方ができなければ、「要領の悪い奴」となってしまうのかもしれない。

集中力という部分は、これからますます人が適応と進化が迫られる力だろう。
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