ギャンブルについて

カジノを大阪に作るらしい。
そういうことが話題になってから、私はなぜ人はギャンブルにはまるのか、またそれが危険なのか、ということを考えていた。
私自身は、運に任せることが好きではない性格なので、パチンコもしないし、マージャンもルールくらいしか知らない。
なんならドラクエでもカジノに行くこともしない。
どうしても儲けられなかったときのことを考えてしまって、リターンのためのリスクをとれない性格なのだ。

さて、考えていくと、一つのことに思い至った。
それは、ギャンブルはあるべき過程をすっ飛ばしてしまうものだということだ。
儲けるためには、それなりの努力や過程が必要だ。
しかし、ギャンブルはその努力や家庭をすっ飛ばして、儲けてしまう。
だからそれが癖になる。

もしかしたら必要な努力をなしに、対価を得られるのではないか、と。
だが、そうしてしまうと結果だけの人間になってしまう。
それは、結果が分かっていなければ自分を投企できない人間ということだ。
しかし、人生において、結果が分かっていなくても、そこに向かって突き進むことを求められることが多々ある。
「メッセージ」でもあったように、結婚や出産などはまさにそれで、結果がどうなるかを考えて決断することはできない。
結果がどうあったとしても、過程を生きることしかできない。

ギャンブルの恐ろしいところは、そういう人間らしい「過程」を大事にする生き方ができなくなることではないだろうか。
私たちは原因と結果を結び付け、努力と対価をどうしてもイコールで結びたがる。
だが、私たちが真に人間らしくありたいのなら、過程を懸命に生きることしかないのではないか。

そう言い聞かせて、大きくなった息子を抱っこしている。（またいつものオチ）