2004年に制作されたイタリア映画です。現在、京都シネマにて上映されています。15年ぶりに再会を果たす父と子の絆を描いています。子の名前はパオロと言い障がいをもっています。脳性麻痺があり、歩行にもぎこちない。そんなパオロに父ジャンニが声をかけます。気さくに返事するのでほっとしますが、その一方でパオロの無頓着な態度に戸惑います。実は心身にも障害があったのです。パオロの病院での検査・リハビリにジャンニは付き添う事になり、そこから二人の関わりが始まる訳ですが、パオロのさまざまな変化についていけず
苦しみます。この時重度の障がいを持つ娘の母親ニコールと出会い、言葉を交わす事になります。この出会いがジャンニの新しい生き方を促すきっかけに・・・・。ある時パオロは行方不明になり、警察に保護されます。ニコールの助けを借りて、引き取ったジャンニは、二度とこんな目にあわせないと言います。それに対してニコールは「また迷う」といい、「彼らが内なる闇に迷った時、私たちは待つしかない」と答えます。要するに理解できないことをあえて理解する必要はない、むしろ親密さを保つことが大事だということ。「待つしかない」そして「そばにいたいなら、苦しむ覚悟が必要」とニコールはいいます。穏やかな彼女にジャンニは驚きを感じます。「20年以上、ず~と娘の事ばかり考えてきた。死んでくれたらとも思った。」と苦悩な心中を漏らすも、冷静で穏やか。パオロの行動・考えは、ジャンニがなじんで来たものではありません。いわば異文化なのです。この異文化とどう接し、どう折り合いをつけるかがこの映画のテーマだと・・・・。確かに、さまざまな障がいを持っている人が、いっぱいいます。私たちが理解できない行動・言動を持つ人たちをアブノーマルというふうにとらえてしまい、引いてしまいがちです。それらを異文化として受け入れられるか
さてどうでしょうか・・・・。ぜひ映画をご覧下さい
パオロとジャンニ
家の鍵
HPです。