さあ、人生の旅に出かけよう
好き度: 80点
京都シネマにて鑑賞。
憧れの巡礼地です。以前観た「サンジャックへの道」からこの道を歩いてみたいと思っていました。その舞台がまた映画化されたということで遅まきながら滑り込みで観て来ました。
巡礼地の道のりですが、調べるところによりと何と800キロだそうです。わあ~これは並大抵なもんじゃない。
主人公トムが歩き始めたのはフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーという宿場町。ここからスタート!いけそうにないから映画のトムとともに一緒に疑似体験と行きましょうか。
そうそう主演はマーティン・シーン。監督は息子のエミリオ・エステヴェスで自らも出演しています。何とマーティン演じる息子役のダニエル。どことなく似ているわと思ったら、やっぱり実息子だったのね。
トムは旅半ばで事故死した息子ダニエルのための遺志を継ぎ歩くことを決意するものの、やはりこれだけの壮大な距離を一人でなんて言うのはとてつもない苛酷さを想像してしまう。
そこでそんな精神力を持ちこたえさすのが、同じように巡礼旅をする仲間たちだろう。世代や人種が違うものの、目的地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すのは一緒なわけだから、その長く辛い行程を互いに励ましあわなければならなくなる。
トムはそんなつもりはなかったかもしれないようだが、いつの間にか同士が増えて行く、、、、。
ダニエルの遺灰を撒きながら、、、、。 橋から荷物を落とすアクシデントもあり、、、、。
色々な出来ごとに遭遇しながら、巡礼の旅は続くのである。
3人巡礼仲間との出会い、、、、。
初めに出会ったのは、オランダ、アムステルダムから来たヨスト。巡礼の目的は減量と言いながら、それにも関わらず食欲旺盛なのである。
次に出会ったのはカナダ人女性のサラ。ヘビースモーカーな彼女はトムに対して理不尽な怒りをぶちまけては、「聖地に到着したら禁煙する」とうそぶく。「友だちは増やす気はないし、しつこい人は嫌い」しかしそんな彼女にも他人には話せぬ秘密があった。
さて最後に出会ったのはアイルランド人のジャック。何やら自意識過剰な口調で話す彼は何とスランプ真っ最中の旅行ライター
かくして4人ともの巡礼の旅が始まるわけだが、、、、。まあ色々なアクシデントにいさかいなんかが起こるのでした。
あらすじ(goo映画より)さらに詳しく書かれております。
カリフォルニア州の眼科医トム・エイヴリー(マーティン・シーン)のもとに、ある時、一人息子ダニエル(エミリオ・エステヴェス)の訃報が届く。“世界を見たい”と旅立ったスペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の途中で、不慮の死を遂げたのだ。父子の関係は、決して良好なものではなかった。ダニエルは何を想い、巡礼の旅に出たのか……。一人息子の遺灰をリュックに収めたトムは、ダニエルが志半ばで倒れた旅を継ぐことを決意。しかし、800 キロに及ぶ長旅は、60 歳を超える老体にとって容易なものではなかった。旅の途上、トムが最初に出会ったのは、減量のため巡礼の旅に出た人懐こいオランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)。成り行きから2人は旅の同伴者となるが、トムが息子の遺灰を撒いていることを知り、ヨストは衝撃を受ける。次に宿泊所で出会ったのは、カナダ人女性のサラ(デボラ・カーラ・アンガー)。ヘビースモーカーで厭世的な彼女は、トムに対しても理不尽な怒りを表す。イラーチェへと向かう草むらで出会ったアイルランド人のジャック(ジェームズ・ネスビット)は、スランプに陥った旅行ライター。トムが息子の遺灰とともに旅していることをヨストから聞いた彼が、それをサラに話すと、サラも自分自身の過去をトムに打ち明ける。かつて夫からDVの被害を受けていたこと、離婚して赤ん坊だった娘を手放したこと……。その日、ランチでワインを飲んだトムは、他の3人に悪態をついた挙句、昏倒して警察の厄介になってしまう。その窮地を救ったのは、3人の仲間たちだった。保釈金を肩代わりしてくれたジャックに、トムは自分の旅の目的と息子ダニエルのことを話し始める。こうして4 人が家族のような親密な絆で結ばれた矢先、トムのリュックが少年に盗まれてしまう。遺灰を失い、旅の目的を見失ったトムは、巡礼を続けることができるのか……?
こうして旅の物語を観ているとかって山旅をした自分の体験や思い出がふつふつと蘇る。アクシデントももちろん、出会った山旅での交流も、トムの巡礼旅と同じように重なるなあと・・・・。
そう言えば日本の山で、御嶽山なんかも巡礼と良く似た修験者さんたちが同じようにお参りしながら山を登るというのを見た。聖地を巡るという意味では万国共通なのかもしれませんね。
サンティアゴ大聖堂への巡礼は9世紀初頭から始まり、今では年間1000万人を超える巡礼者が集っているらしい。最近では日本人の参加者も珍しくないそうだ。
う~んということは私にも行ける可能性はあるかもしれない。
解説(allcinemaより)
俳優のみならず監督としても活躍するエミリオ・エステヴェスが、実父マーティン・シーンを主演に迎え、監督・脚本・製作・出演で撮り上げた感動のヒューマン・ロード・ムービー。志半ばで命を落とした息子の気持ちを理解しようと聖地巡礼の旅を引き継いだ父親が、個性豊かな巡礼者たちとの交流の中で心癒されながら再生していく姿を、美しい風景をバックにペーソス溢れるタッチで綴る。
メディア | 映画 |
上映時間 | 128分 |
製作国 | アメリカ/スペイン |
公開情報 | 劇場公開(アルバトロス・フィルム) |
初公開年月 | 2012/06/02 |
ジャンル | ドラマ |
映倫 | PG12 |
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