一つの事故。一人の男。三人の女。
京都シネマにて鑑賞。昨年の秋、公開されたらしいけど、こちらには最近公開になったようです。俳優陣も豪華なので気になっていたので鑑賞しました。
さて感想・・・・。はっきり言ってつまらなかった。事故がもたらす主人公の生き方が変わった。とえらい意味深な感じですが、確かに自○未遂までするのですが、そんなに緊迫感もないし。映像からももうひとつ伝わらない感じですね。主人公トマス(ジェームズ・フランコ)は作家。物書きとしてスランプに陥っているらしいです。恋人との関係も上手くいっていないんだけど。そのあたりの2人の葛藤もなんか、画面から苦しさも伝わらないし・・・・。要するに全体に分かりにくい感じなのです。良く言えば抽象的、悪く言えば、まったくわからない。一生懸命画面を追いますが、もう少し細かく説明してほしいなあという感じですね。全体に中途半端な作品です。
トマスの事故で一人の子供の命が亡くなっているというのに、トマスの苦しみや葛藤もひしひし伝わらないし、被害者の母ケイト(シャルロット・ゲンズブール)の消失感やトマスへの思いも今一つで。詫びるトマスの姿も真剣さがないなあなんて。もう少し人間の心の細かさを上手く表現してほしいなあと思いました。とにかく全体にゆるく、そしてたるさを感じる映画でした。2時間という長さで集約するとどうしても大事な部分はカットされるけど、この作品はあちらこちら抜けているような気がするのです。
気が付けば2年が経ち、そして4年が経ち・・・・。時間の経過ばかりで。トマスはあの交通事故から、なぜか成功を収めるというもので、それなら、その成功を妬む被害者一家の気持ちはいったいどうなるの?と怒りさえ覚えてしまうのです。被害者の兄弟も彼のことを少なからず憎いので邪魔するのですが、ちょっとそれ手ぬるいことないの?!とまあかなりいろんなところにつっこみどころ満載でもありました。
とにかく退屈でつまらない作品です。最後のおちもえぇ~!って感じです。このヴィム・ヴェンダース監督作品は今一つですね。
事故でこの男の子の弟が亡くなってしまう。
ケイトはトマスに恋心があったのかしら?意味深な関係のように思えたり。
恋人サラにはレイチェル・マクアダムス 前半出番あり。しかし最後はほとんど出番なし。結局分別れてしまう。
ケイトの息子はトマスを尊敬しつつ、憎しみもちょこっとあり?
あらすじ(allcinemaより)
カナダ、モントリオール郊外。作家のトマスが夕暮れの雪道を車で走っていると、突然、丘からソリが滑り降りてくる。慌ててブレーキをかけ、車から飛び出すと、幼い少年が呆然と座り込んでいた。幸いにもケガはしていないようで、車をその場に残し、彼を家まで送り届ける。すると出迎えた母親は、弟がいないことに気づき半狂乱となる。ほどなく弟は、車の下で亡くなっているのが発見される。罪悪感に苛まれたトマスは、恋人サラとの関係も壊れてしまう。心に大きな傷を抱えながらも、書き続けることで自らの責任と向き合おうとするトマス。やがて月日は流れ、作家として成功を収め、編集者のアンとその娘ミナと新たな生活を始めようとしていたトマスだったが…。
解説(allcinemaより)
「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」のヴィム・ヴェンダース監督が、一つの事故によって人生が変わってしまった主人公の心の軌跡を3Dで描き出した異色ドラマ。主演は「127時間」「オズ はじまりの戦い」のジェームズ・フランコ。共演にシャルロット・ゲンズブール、レイチェル・マクアダムス、マリ=ジョゼ・クローズ。
メディア | 映画 |
上映時間 | 118分 |
製作国 | ドイツ/カナダ/フランス/スウェーデン/ノルウェー |
公開情報 | 劇場公開(トランスフォーマー) |
初公開年月 | 2016/11/12 |
ジャンル | ドラマ |
映倫 | PG-12 |
オフィシャル・サイト
http://www.transformer.co.jp/m/darenai/