7月8日鑑賞・・・。
長澤まさみさん主演のマザーを観て来ました。長澤さんの作品は「海街diary」以来かなぁ。彼女のイメージは快活で爽やかな感じだったけど。今回の作品ではそのイメージを全て消して大冒険だったのではと思う。
タイトルの通り、マザー秋子を演じている。彼女が母親とは実感できないけど、世間には若い母は珍しくはないし・・・。これもありかなと。
あらすじ
男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきた女・秋子。シングルマザーである彼女は、息子の周平に奇妙な執着を見せる。周平に忠実であることを強いる秋子。そんな母からの歪んだ愛の形しか知らず、それに翻弄されながらも、応えようとする周平。周平の小さな世界には、こんな母親しか頼るものはなかった。やがて身内からも絶縁され、次第に社会から孤立していく中で、母と息子の間に生まれた“絆”。それは成長した周平をひとつの殺害事件へ向かわせる―。
日々テレビで若いシングルマザーの育児放棄や虐待というニュースは目にする。この作品も実際あった孫による祖父母殺人事件だそうだ。
それにしても長澤まさみさんのこの怪演には凄い衝撃を受けた。とにかくその言葉につきる。内縁の夫役には阿部サダヲ。彼もこんなダメダメ男がとても板についている。
そしてもう一人、長澤演じる母の息子周平役の奥平大兼君は本作で初デビューらしい。朝の情報番組に出演されていたが、素顔はどことなくフィギアスケーターの羽生君に似ている少し軟な感じだった。
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木野花さんが祖母役、秋子の生きざまにほとほと愛想をつかす。そりゃそうだよね。私が祖母ならやっぱり同じ事するかも。
行政の差し伸べた支援にも応じす、ひたすら秋子は独自のスタイルを生き抜く。そしてそんな母を嫌うこともなく、母の言いなりになる息子周平の姿。非常に印象的な親子関係だった。
とうとう母の言いつけどおり、祖父母に手をかける周平はどんな思いで実行したのか?ケースワーカーの質問に「お母さんが好きだから」と言う場面も複雑なものを感じた。