銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

アウェイ・フロム・ハー◎君を想う 

2008-10-07 | 映画:ミニシアター

「死ぬまでにしたい10のこと」の作品で注目された若手女優、サラ・ポーリー、短編で監督としての手腕を発揮してきた彼女が長編映画デビュー作となる、「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」を9月30日に鑑賞しました。

原作は、アリス・マンローという作家の短編、「クマが山を越えてきた」だそうで、サラ・ポーリー自ら脚本し、メガホンをとった大人のラブストーリーです。29歳のサラがこのような複雑な人間の心理を巧みに演出と映像表現することに驚きです。

人間は老いとともに、様々な病気を抱えることになります。この作品では認知症というテーマが取り上げられています。決して珍しくないけれど、その状況に遭遇したことによって、人間の心はどうのように変化、そしてそのことをどのように受け止めることが出来るものなのか?ということを夫婦の愛を通じて教えてくれている素晴らしい作品です。

お話

結婚生活44年目となる、グランド(ゴードン・ピンセント)とフィオーナ(ジュリー・クリスティ)は互いを深く愛し、身体的にも精神的にも満ち足りた生活を送っていた。グランドは大学で教鞭を取っていた。フィオーナーは彼の教え子のひとりで、18歳という若さで結婚する。20年前に退職したグランドはフィオーナーと現在住むアイスランドに移住し、彼女の祖父が建てたオンタリオ湖沿いの家で暮らしている。自然保護地区を散歩し、雪の季節はクロスカントリーを楽しむというのが常だった。

キッチンで二人仲良く立ち、夕食後はグランドがフィオーナに小説を朗読する。互いを思いやる温かさと笑いに満ちた生活だった。

ところが・・・・・。二人の生活に不調和が生じ始めるフィオーナにアルツハイマー型認知症の影が忍び寄っていた。

洗ったフライパンを冷蔵庫にしまったり、友人夫妻を招いた夕食の席でワインが何かを忘れてしまったり・・・・・。

ボトルを持ったまま、何をするのか忘れてしまう

そんなフィオーナを辛抱強く見守るグランド、彼女の失敗を訂正し続けていた。

ある日ひとりでフィオーナはクロスカントリーに行くが、帰る道が分からなくなる

 アウェイ・フロム・ハー 君を想う

夜になり、妻がいなくなったことに気づいたグランドは必死に捜索し惚けた表情で道端にたたずむフィオーナを発見する。

大事に至らなかったが、病気を無視してはいけないと気づいたフィオーナは老人介護施設に入所すること自ら決断する。

事前に見学するグランドだが、施設の主任、モンペリエ(ウェンディ・クルーソン)から「施設に馴染むため、入所後30日間は面会に電話連絡も禁止だ」というルールを聞かされ、妻の入所を躊躇する。しかし彼女の意思は変らなかった。

いよいよ施設入所の日を迎える。施設に向かう途中、自然保護区に咲いている黄色の水芭蕉のことを思い出す。と同時にグランドが大学の若い学生と浮気したときのことも思い出した。そのときのことが生々しく思い出されるのだ。

さて1ヵ月後、グランドは面会することに・・・・。フィオーナはグランドのことをまったく覚えておらず何と車椅子に乗ったオーブリー(マイケル・マーフィ)のことを非常に気にかけていることを知る

 フィオーナはグランドの気持ちなど知ることもなく。オーブリーは祖父が買い物をしていた金物店でバイトしていた青年で、フィオーナの初恋の相手だと、グランドに伝える。

記憶の混濁か?それとも真実?

愛妻に何とか自分を思い出してもらうと、施設に毎日のように訪ねるグランドだが、フィオーナとオーブリーの間に芽生えた愛情は日増しに深まっていく。そんな姿を見るグランドはいたたまれなくなるフィオーナのベッドの横にはオーブリーの描いた彼女の肖像画が貼られている。やるせない気持ちが増すばかりであったグランドの献身ぶりに心を打たれた看護師クリスティ(クリステン・トムソン)は彼を励ます率直で明るいクリスティに相談しているうちに、フィオーナのオーブリーに対する愛情は自分に対する罰なのではないか?と語る。夫婦円満に見える夫婦だったが、フィオーナに対する負い目があると考える理由があったのだ。(若き日のグランドの浮気だ)

そんなある日、オーブリーの妻、マリアン(オリンピア・デュカキス)が休暇から戻ると同時にオーブリーを自宅に連れて帰ってしまうそのことでフィオーナは深く落ち込むその後ベッドで寝たきりとなる。このままでは彼女の要介護度が上り、命すらも危うくなると心配したグランドは、マリアンを訪ねる。グランドが夫オーブリーを責めに来たと身構えるマリアンだったが・・・・・。グランドは意外な提案を口にする。

それは、オーブリーを施設に戻して欲しいという提案だった。フィオーナを元気にするためには、彼が必要だということだと思ったのです。いやあ~グランドの心の広さに驚きました。多分最初は自分の勝手な感情だけだったのでしょう。客観的なのかどうかは分かりませんが、きっとフィオーナの気持ちをメインに考えたのだろうと思います。

一方のオーブリー夫婦、重症な夫を抱えるマリアン、心も体もあせていたようですね。まさか?グランドにあのような要求をするとは驚きました。その条件をのむグランドも複雑だったと思います。すべてはフィオーナのためにというグランドの想いなんだと・・・・・・。愛は一途なものなんですね

 

オーブリーを車に乗せて、施設へと向かうグランド。

 

登場人物

 マリアン(オーブリーの妻)

 

 オーブリー(フィオーナの初恋相手)

 

 クリスティ(看護師)

 

 モンペリエ(施設主任)

 

 グランド・アンダーソン

 

 フィオーナ・アンダーソン

 

  

監督・脚本: サラ・ポーリー
若干29歳のサラ・ポーリー、人間の心理描写を見事に描いています

製作総指揮: アトム・エゴヤン
 

原作: アリス・マンロー
『クマが山を越えてきた』(新潮社刊『イラクサ』所収)

君を幸せにできるなら、
この孤独を受け入れようこんな大きい気持ちになれるかな

 

http://www.memory-catcher.net/ (英語) オフィシャル・サイト

 

 

 

 

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イントゥ・ザ・ワイルド☆ショーン・ペン監督作品

2008-10-05 | 映画:シネコン

 彼が最後に呟いた言葉は、”アラスカの罠にはまった”でした・・・・・。

 

9月30日、この日は、「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」とこの作品を鑑賞しました。東宝シネマズ二条で観た「イントゥ・ザ・ワイルド」、俳優ショーン・ペンが監督した2001年の「プレッジ」以来実に6年ぶりとなる新作です。

原作はジャーナリストで登山家のジョン・クラカワーが書いたノンフィクション「荒野へ」。1992年の夏、アメリカ最北部アラスカ州の荒野でクリストファー・マッカンドレスという若者の死体が発見された。この出来事はマスコミに取り上げられ、全米の多くの人々の関心を引いた。何故なら彼の死があまりにも謎めいていたからだった。東海岸の裕福な家庭で育ち、優秀な成績で大学を卒業。そんな人生のエリートコースを約束されていた若者が全てを捨てて旅立ち、2年間のさすらいの果てにアラスカで早すぎる最期を迎えたのである。この誰もが「なぜ?」と疑問を抱く大いなる謎の解明に挑んだのが、ジョン・クラカワーである。綿密な追跡取材を基に発表したこの作品は一躍ベストセラーとなり、センセーショナルな反響を呼び起こした。

その作品に激しく揺さぶられた読者のひとりがショーン・ペンだった。何とか映画化したいという情熱で、10年近い歳月を費やし、ついに映画化権獲得を得てこの「イントゥ・ザ・ワイルド」を完成させた

主役に抜擢されたのは、エミール・ハーシュという若い俳優さん。最近ではウォシャウスキー兄弟監督の“スピードレーサー”(08)に主演しているそうです。(この映画は未見です)ちょっとデカプリオ似ているような気もします。

映画はアラスカでのクリスの姿を映しながら、それと平行して卒業したシーン、両親、妹との絡み、旅の途中での出会いが映し出されます。彼は裕福な家庭に育ち、両親は彼に卒業祝いとして新車を与えようとしますが、「車なんか欲しくない。何も欲しくない!」とそっけなく答えます。まもなく所持金の2万4000ドルを慈善団体に寄付して、両親や妹カーリンに何も告げることなく、中古の車に乗り、行方をくらました。これがクリスの壮大なる旅の始まりとなる。途中アリゾナ州のミード湖で鉄砲水に見舞われたクリスは惜しげもなく、車を捨て、そして名前もアレクサンダー・スーパートランプという別名を名乗ることに。彼は全てを捨てたのは、物資社会からの脱出して新たに生まれ変わる。ルールにも束縛されない自由を得るためだった。

 

旅の途中、様々な人との出逢い。

ヒッピーのカップル、レイニーとジャンのトレイラーに乗せてもらう。複雑な過去を引きずるジャンはクリスに音信不通の息子の面影を重ね合わせる。

サウスダコタ州では大農場を営むウェインの元で働く。陽気なウェインをクリスは兄のように慕う。アラスカに行くんだと荒野のど真ん中で生きるとまくし立てるクリスの無鉄砲さに諌めようとするが。ある違法行為でウェインは逮捕される。働く場所を失ったクリスは、再びさすらいの旅へ・・・・。

 

コロラド州でカヤックに乗り、スリルな急流くだりを体験。メキシコへの国境を越えたのち、再びカルフォルニアへ。1991年の暮れ、アウトサイダーの集まる場所スラブ・シティのコミュニテイでレイニーとジャンに再会新たに16歳の少女、トレイシーとの出逢いが。彼女はクリスにしかしクリスには、恋よりも何よりも大切な目的があった。

1992年1月、クリスはカルフォルニアのソルトン・シティでロン・フランツという老人と出会う。ロンはクリスが仕事もせず、野宿をしながら、旅をすることに不思議だと感じていた。しかし何故か同時に親しみを感じる。互いの身の上話で打ち解け、二人で岩肌の山を登るハイキングに興じ、数週間のうちに世代を超えた友情を育んでいく。やがて別れの日がロンは再び孤独な日々に戻ることが恐ろしくなる。“養子にしたい。私は君の祖父になりたい”と切実に申し出るが、クリスはアラスカ行きを止めることはできなかった。

いよいよクリスとの別れの日がやって来た。ロンの思いは・・・・。

 クリスの旅は再び始まる。

1992年5月、ついにクリスは旅の最終目的地点アラスカの山岳地帯に到着。わずかな食糧と狩猟用のライフルを背負い、雪の降り積もった 険しい大地を踏みしめながら、山を越え、川を渡り、ひたすら奥地へと進む。やがてクリスは雨風にさらされ、ぽつんと放置されたバスを発見する。それは2年間に渡る旅の目的を成し遂げるには格好の“住家”だった。

静寂と野生動物によって支配されたその広大な空間はまさにクリスが夢見ていた絶対的な孤独の荒野だった。見るもの、触れるものすべてが新鮮で驚きの大自然には、クリスの想像が及ばない“罠”が潜んでいた。

ここからが凄いです。彼は様々なアクシデントに遭遇します。かなりリアルに映し出されています。自然の驚異に何処まで彼は立ち向かえるのでしょうか。

人間も動物も、食べないと生きてはいけません。野性動物は、やはり強いです。人間はやはりこういう環境には慣れていません。わずかな食糧で、ここへ来た彼にとって、一番の問題は食糧が底をついたことかもしれません。ライフルを持って動物を撃ち、調理して食べるのです。でもそういつも獲物は現れない。次第に米もなくなり、どうしても獲物を捕獲しないとね。印象深いシーンは大きなへら鹿を捕獲し、解体するところ、ロンの忠告だった?か忘れましたが、手早くしないとハエがたかり、蛆虫が沸く。そういう状態になると、駄目だと。まさにそのことが現実に起こりました。やむなく、その鹿の遺体は野鳥の餌に・・・・。

クリスの目の前に立ちはだかった自然の驚異。それはその後も起こります。力尽きた彼はその場所から撤退することに。来た道を戻ろうとするのですが、川の増水状態を目の前にします。渡ろうとしますが、濁流に呑み込まれそうに・・・・。危うく溺れるところでしたが、助かります。結局バスへ戻ることに。

 本は孤独を癒す唯一のものだった。日記も書き続けます

空腹状態は極限にまで達します。野生の食用になる植物を探し始めます。を読んで食べられる野草の採集を続けます。しかしここにも落とし穴が・・・・。

文献の見間違えが彼の体に異変を起すことに毒性のあるものを食べてしまう。それは飢餓状態を起し、意識にも障害が起こると書き記されていたのだ。

痩せ衰え、歩行も困難になるクリスの最期は壮絶なものだった。

役作りのために18kgまで減量したエミール・ハーシュの凄い演技は本当のクリスかと思うくらいの迫真さを感じる。

ところで一方彼の家族は・・・・・。

こんな悲しい結末を向かえるクリスの状況はまったく知ることもなく、彼の実家では、両親、父親ウォルト(ウィリアム・ハート)と母親ビリー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が警察や私立探偵にわが子の捜索を依頼し、妹カーリン(ジェナ・マローン)は彼の胸のうちに思いを馳せていた。マッカンドレス家には複雑な事情があり、繊細なクリスの気持ちを理解していたカーリンは彼が姿を消した理由がわかるような気がした。クリスが自分を探さないで欲しいと願っていることも。

親の心、子知らずという言葉がありますが、この場合は子の心、親知らずなんでしょうか。彼にとっての家族の存在ってなんだったのでしょう?色々疑問は残ります。

 

本当の自由には、必ずリスクはつきものだと思います。今回の結末は彼がそのことを頭においていたかどうか?いや餓死寸前で多分気づいたのだと思います。彼が漠然と、アラスカという大地に憧れ、目指した。そのときはきっとそこまでの自然の驚異には気づいてなかったのだと思います。あまりにも無防備だったのは事実だし、自然の厳しさに打ち勝てる状況ではないですよね。この生き方がいいか?どうか?はそれぞれの価値観だろうし。受け入れられる人もあれば、否定する人もあるでしょう。どんな生き方を選んだとしても、きっとリスクはつくのだと肝に命じる必要があると思います。きっと生きて戻るつもりだっただろうに、悲しい結末で若い生涯を終えたことには何ともいえません。

ラストは本当のクリスの写真が映しだされます。このショットと同じです。

 

 

監督・製作・脚本: ショーン・ペン

   

原作: ジョン・クラカワー  
  『荒野へ』(集英社刊)

キャスト 

  キャサリン・キーナー ジャン・バレス
  ヴィンス・ヴォーン ウェイン・ウェスターバーグ
  クリステン・スチュワート トレイシー
  ハル・ホルブルック ロン・フランツ

オフィシャル・サイト
http://www.intothewild.com/ (英語)

 


 

 

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赤ん坊少女★楳図かずお漫画の実写化!

2008-10-03 | 映画:ミニシアター

 懐かしいホラー漫画の実写です!

確かこの漫画が連載されたのは、私が小学校6年くらいだったと思います。当時代表的だった雑誌「少女フレンド」でした。恐怖漫画がブレイクしていたことを薄ら記憶しています。その頃もうひとり、古賀新一という方も同じように楳図かずお路線で恐怖漫画を描いていました。今思うと、この恐怖漫画が好きだったんだな!なんて。

ご無沙汰していたホラー漫画「赤ん坊少女」が実写化され、上映となったことを知り、早速京都みなみ会館へ観に行ってきました。一週間限定ということだったので、「ホットファズ」と併せて、これを観ました。

さて雑誌では全10回にわたって続くお話です。ですが、上映時間も限られているので、漫画よりも省略されている部分も多いと思います。

さてお話は・・・・。

昭和35年。孤児院で育った15歳の少女・葉子(水沢奈子)は、戦争で生き別れになった父・南条敬三(野口五郎)にようやく見つけ出され、南条家の屋敷へと引き取られることになる。そこには妻の夕子(浅野温子)、お手伝いの紀伊スエ(生田悦子)が一緒に住んでいたが、敬三以外に葉子を歓迎するものはいないようだった。
 不慣れな屋敷で落ち着かない葉子は、やがて不気味な赤ん坊の泣き声を耳にする。そして何者かに見張られている感覚を持つのだった。それはタマミという、もう一人の南条家の娘だったのだ。醜い容姿、赤んぼのまま成長できないという…。

楳図かずおの漫画を原作としたホラー。15年ぶりに生き別れた両親と再会し、一緒に住み始めた屋敷で恐怖に襲われる少女と、哀しき赤ん坊タマミを描く。

 ホラーであると共に、切ない話であったようだが、どちらかと言えば、タマミの残虐性の方が印象的に優った作品になっている。15歳であるはずだが、成長できず、その姿も醜いままの少女タマミ。何と!タマミが跳ぶ、走る、そして殺す、というシーン。作り物だからか?ちょっとお粗末な感じもしてならない。漫画を実写に変えるのは少し無理があるかもしれない。そのタマミに追いかけられる葉子は彼女の鋭い右手で肩を捕えられ、噛まれるのである。(何故か右手だけが発達しているのだ)

タマミという少女の生い立ちや、哀しさを描いた作品となるはずのものであったのだろうが、タマミの生い立ちやこれまでの生き方があまり深く描かれていなくて、単なる残虐な赤ん坊というイメージ。これは時間の制限もあって省略って感じですね。

 愛読書は「眠り姫」? 王子様の登場を期待しているようなメルヘンチックな一面を持ち、時には口紅を塗り、しかし残虐な面を見せるタマミ。その姿だが、に自分の顔を写しながら、を塗るのだが、自分の醜さに嫌気がさすのか?鏡を割る行為もなんか不気味で、性格の悪さを現しているようだ。

赤んぼ少女

美しい葉子に嫉妬するタマミの執念が彼女の暴力性を掻き立てるようだ

葉子を連れてこの屋敷に来た施設の職員吉村(堀部圭亮)は「何かあったら施設に連絡するように」と言い残して帰るが、不安がつのる葉子が連絡するも消息不明とのこと。一体どうしたのか・・・・。

母親夕子は葉子に無関心の様子、いつもぬいぐるみの赤ん坊を抱いて、“かごめ、かごめかごの中の鳥は~♪”と歌を唄っている。その何とも言えない夕子の姿も不気味である。

唯一父敬三が優しく接してくれる。葉子のために部屋、服、靴なども新しいものを用意してくれた。

そんな葉子にタマミは嫉妬と憎悪を持ち、襲撃してくるその姿が身の気がよだつ。人間とは思えない凄い動き、いつ何処から現れるのか分からない。

救いの主、高也(斎藤工 )が現れる。彼は吉村の弟で、吉村の消息を追ってこの屋敷へやって来た。

高也とともに、吉村を探す葉子だが、屋敷の森で見つけたのは、飼い犬の無残な死体さてこれが南条家を襲う血みどろの惨劇の始まりだった父は何処に?スエの姿も見えなくなった

ということで後半は血みどろの闘いが始まります。

 

「赤ん坊少女」キャスト全員と楳図かずおがグワッシュ

 

漫画:赤ん坊少女(のろいの館) 漫画「赤ん坊少女」の情報満載です。

 

オフィシャルサイト こちらもご覧下さい!

 

 

 

 

 

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ホットファズー俺たちスーパーポリスメン!-

2008-10-01 | 映画:ミニシアター

 

劇場公開を求める2312名(4月2日現在)の熱き署名を受け・・・

遂に日本公開緊急決定

腐った世の中に旋風を巻き起こす為、イギリスからホットなやつらがやってきた

10月レビュー一発目は、この作品です!

 

 

本国イギリスでは3週連続NO。1(公開3日間で何と約12億円の興行収入)を記録し、海外映画批評NO。1サイト「ロッテン・トマト」では脅威の89%の満足度という実績があるのにもかかわらず、監督・キャストが日本においてはまったく知られていないこと、海外コメディ映画は儲からないという定説のもと、劇場公開が危ぶまれたいた本作。9月26日、京都みなみ会館にて鑑賞。

この方が 監督: エドガー・ライト

1974年、イギリス生まれの34歳。若い監督さんですね。ちなみに、脚本は主演のサイモン・ペッグとの共同制作だそうです。

監督はエドガー・ライト、2004年に長編デビュー作「ショーン・オブ・ザ・デッド」は世界中でヒットし、特に若者の支持を強く得た。「グランインドハウス」(07)のフェイク予告編「Don‘t」を監督している。かの有名なクエンティ・タランティーノも「ショーン・オブ・ザ・デッド」は“何年経っても、最高傑作!”というのだから、凄いよね。機会があれば、ぜひDVD鑑賞したいと思う。

 

公開が危ぶまれていたこと、劇場公開実現のための署名活動が行われていたことさえ知らず、今回鑑賞した「ホットファズ」。観たら、何とこんな最高な痛快!爆笑アクションは(おバカというのはやめます)初めて思わずをしちゃいました。身体の震えがとまらないくらいの興奮度

これははまりましたよ何が面白いのか?主演の2人もさることながら、お話でしょうか。ありえないような物語が展開していきます。きっと観た人、ウソ!信じられない!と叫びたくなると思います。かなりクレィジーかも

STORY

ニコラス・エンジェル巡査(サイモン・ペッグ)は生まれも育ちもロンドン。1993年にカンタベリー大学を主席で卒業。首都警察での検挙率は400%ぶっちぎりでNO・1のスーパー警官。1年間で9回の特別表彰を受けている

だがその優秀さが組織内では妬まれ、な・な・な・なんと地方へ左遷されるということになってしまう

配置転換先は、犯罪の全くない、イギリス一安全で、何度もビレッジ・オブ・ザ・イヤー(イギリス国内最優秀の村)を受賞している田舎の村、サンドフォード。

活発な都会から、園遊会警備やご近所の集会が主流の仕事のなかで、エンジェルはなかなか自分の状況に馴染めず・・・・・そんなエンジェルは、トロくてお人好しの警察署長の自慢息子の若手警官ダニー・バターマン(ニック・フロスト)と相棒を組まされることに。

ダニーは大の警察映画マニア。ロンドンからスーパー警官が来て、自分とコンビを組んだことでテンションは最高潮ただし、大真面目なエンジェルはダニーと上手くかみ合わず、すべてに戸惑っていたが・・・・・。

ホット・ファズ

逃げたアヒルを捕獲したり・・・・・。

お年寄りの困りごと、苦情を聞いたり・・・・・。

 

だがある日、突然田舎の村を揺るがすような不気味で残酷な事故(事件?)発生する。

状況からも明らかに犯罪と確信したエンジェルは、ロンドン時代に得た方法で相棒のダニーとともに捜査を始める。

捜査の結果、実はサンドフォードは見た目通りののどかな場所ではないかもしれないと気づく

次々と不可解な殺人事件が???

第一の事件:演劇祭の舞台に出演した男女の死ーーーーー突然二人の前に現れた謎の覆面人間は二人を殺してしまう。そして車での事故に見せかけるというもの。

第二の事件:弁護士が殺される?酔って自宅に戻った弁護士も同じ覆面人間によって殺され、自宅ともに焼死となる。

第三の事件:サンドフォードの地元新聞記者が、エンジェルに情報提供しようと待ち合わせしたとき、突然旧い建物の塔の先が落下!エンジェルが駆けつけると同時に、彼の頭を直撃。頭に刺さって即死。やはり塔の上で覆面人間が塔の先を落とすという行為が映し出されている。

第四の事件:花屋の店主が胸を突き刺され、亡くなる。実は彼女はこの店を売却して、サンドフォードを出るという話だった。その件で亡くなった弁護士と店の売却について相談していたようだ。花屋の店主もエンジェルの前で覆面人間によって殺される。追跡するが取り逃がしてしまう

これらの事を事件だと話しても、警察署長始め、村全体が、「これはただの事故だ」とまったくをもって能天気状態。

エンジェルはイギリスで一番安全素晴らしい村の中で正気を失ってしまっただけなのか?はたまた、もっと邪悪なことが起こりつつあるのか?

とにかくこの村は何かがおかしい・・・・・。立ち上がるエンジェル&ダニーを待ち受けていたものとは

 

調べるうちに、迷い込んだところには、あるは、あるは、人間の遺体の山そこには前任者の警官の遺体も一体誰がこんなことを

 

犯人を絞り込んだエンジェルだが・・・・・。

スーパーのオーナー、サイモン・スキナー: ティモシー・ダルトンが事件のことを知っていた。第一の事件で、二人が殺された現場に現れ、死んだ二人のことを何故か知っていたのだ。このことでエンジェルは疑っていた。しかし彼にはアリバイがある。事件の起こった時間にはスーパーにいたと、防犯カメラを見せて証言。

でもなんだか怪しい

実は犯人はひとりではなかった何と村の重鎮的な存在である人たちのしわざだったのだ事故に見せかけ、長い間不要な人物を殺害していたのだ。

 

フランク・バターマン署長: ジム・ブロードベント

署長もその中心的人物だ。息子ダニーはそのことを薄らと気づいていたが、父には逆らえず

結局エンジェルは彼らの標的にとなる前任者同様、闇に葬られるのか?ダニーは彼を助けて、村に入らないように忠告するが。

 

ホット・ファズ

そんなことで負けていられない再びサンドフォードへ戻り、彼らに挑戦が始まる

ホット・ファズ

 

ホット・ファズ

おばさんが銃を持って撃ちまくる

凄いですおばさんだとは思えない~~

村は狂気的な雰囲気となり・・・・。本当にクレィジー状態

ありえないストーリーにきっと驚くと思いますが、なかなか面白い

おじさんたちもおばさんに負けず凄いパワーです。

 

ホット・ファズ

スキナーのスーパーに乗り込むエンジェルたち

 

 

ニコラス・エンジェル巡査部長: サイモン・ペグ

ダニー・バターマン警部補: ニック・フロスト

 首都警察巡査部長: マーティン・フリーマン

 ロンドン警視庁:警部補役 スティーブ・クーガン

首都警察署長: ビル・ナイ  パイレーツ・オブ・カリビアンでお馴染みのビル・ナイも登場しています。

 アンディ・ウェインライト刑事: パディ・コンシダイン (右)

アンディ・カートライト警部補: レイフ・スポール (左)

 

公式サイト(イギリス版) 

※残念ながら京都での上映終了しました。もう一度鑑賞したい作品です。 

 

 

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