銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

DOUBT ~あるカトリック学校で~

2009-03-14 | 映画:ミニシアター

目撃者も、証拠もないーーー
                 あるのはただ「疑惑」だけ。

ダウトとは、疑惑という意です。

3月9日、京都シネマにて鑑賞。2009年の第81回アカデミー賞で、メインの出演者が賞候補にノミネートされましたが、残念ながら受賞されず・・・・・。

予告編から凄く気になっていたこの作品。メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの激しいバトルを心の中で期待してドキドキしていたんですけど。想像ほどの凄いものではありませんでした。(ちょっと拍子ぬけかな?)

元々は舞台劇だそうで、監督したジョン・パトリック・シャンリーの作品。2004年、2005年連続してブロードウェイで公演され、トニー賞とピュリッツァー賞をダブル受賞した傑作作品らしいです。その作品が待望の映画化となり、映画のキャスト陣もかなり豪華なんですよね。

メリルといえば、「マンマ・ミーア!」。先日遅まきながらこの作品も鑑賞しました。でも彼女は、やっぱり「ダウト」のシスター役の方がイメージ的にはいいのではないでしょうか?数年前の「プラダを着た悪魔」もそうだったけど、最近の彼女は性悪おばさんってイメージが強い!今回の意地悪なシスターもなかなか似合っていましたしね。

それにしても、証拠もなく、目撃者もいないのに、何故フリン神父を悪者に仕立てあげたのでしょうか?シスター・アロイシスの性格にも問題があります。そのためフリン神父という存在がかなり邪魔だったのだというのも手に取るように見え見え。

何か神父に弱点や欠点がないか?と臭いを嗅ぎまわっているシスターの姿がなんともいえません。


シスター・アロイシスは、物事を“疑惑”の目で見なければならないことを、シスター・ジェイムズに断固として告げる。

伝統と風紀を厳守するカトリック学校の校長シスター・アロイシス(メリル・ストリープ)、それに対して新しい時代のカトリック学校のあり方を模索する画期的なフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)、そして二人の間で揺れ動く若いシスター・ジェイムズ(エイミー・アダムス)。カトリック学校に限らず、こういうのってよくある人間模様だと思います。

シスター・アロイシス、彼女はシスターという神職にありながら、高慢で優しみのない顔つき。生徒に対しても優しさのかけらも感じられない。生徒もそんな彼女には恐れている。態度が悪いとピシャッだ。

フリン神父、それに比べておおらかで、自由な発想を持っている。人当たりもいいし、誰が見ても好ましい。カトリックの教えを広めながらも、その枠に縛れることはないと教える。寛容な心の持ち主。

誰が比べても、神父に軍配があるのは見えている。


ユーモアあり、優しさあり、寛容で自由な発想のフリン神父。 

そんなキャラを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンですが、ちょっとね。今までの役柄からするとイメージ的には何か裏でやらかしそうな?感じがするようにも見える。だから、シスター演じるメリルが疑ったわけではありませんが。

確かにシスターアロイシスは、生徒の行動を見極める力はあった。

例えば、鼻血を出した生徒が早退したいと申し出たのを心配するシスター・ジェイムズに、早退したいからわざとやったのだと断言する。案の定、その生徒は早退後タバコを吸っている場面が見られる。そのあたりは教育者として現場を良く把握しているようである。女性特有の傲慢な言葉のように思うが、結構冷静な観察と判断をしていることがわかるのだが・・・・。

そうなるとシスターアロイシスが強く疑いを持っているフリン神父の黒人生徒に対する少年愛疑惑も、もしかして本当なのでは?ないかと思える。

1964年代のアメリカでは、カトリック学校だけではなく、社会的に同性○は許されておらず、見つかればえらいことになる状況だった。

ことの始まりは、シスター・ジェイムスがフリン神父とドナルド・ミラーとのことだった。フリン神父が学校で唯一の黒人生徒ドナルド少年に強い“関心”を示しているとシスター・アロイシスに報告していた。


フリン神父が唯一関心を示す黒人生徒ドナルド・ミラー。ドナルドは礼拝の待者に選ばれていたが。


ある日、シスター・ジェイムズの授業中に、フリン神父が、ドナルドを呼び出し、酒臭い息とともに教室へ帰して寄こした。このことでジェイムズは疑惑を持つ。その疑惑を持つことによって、神が遠のくと恐れるジェイムズだが・・・・。
しかしシスターアロイシスはこう説く。悪事に立ち向かおうと一歩踏み出せば、神から一歩遠ざかることになる。しかし、それは神のために成す行為なのだと・・・・。


校長室にフリン神父を呼び、真実を問いただす。しかし、彼はドナルドがミサ用のワインをこっそり飲み、そのスキャンダルから生徒を守ろうとしたのだと説明。
フリン神父の言葉を信じ、ホッと息をつくジェイムズ。
一方アロイシスは何の証拠もないまま、欲望に忠実なフリン神父の嘘を強く確信していく。「校長先生は、神父のことが嫌いなだけです」とジェイムズは抗議する。
 

※疑惑を持たれたフリン神父が必死に否定するのは当然だ。もしかしてその疑惑が間違いならば、無実の人に罪を負わせることになる。ましてや、神に仕えるものがおかしてはならぬ大きな罪になる。

フリン神父の説教

祭服をまとい、大聖堂で説教をおこなっていた。“ナイフで切り裂いた枕から風に飛ばされていく羽を、噂にたとえた寓話”である。説教の真意を尋ねるジェイムズに、神父は孤独なドナルドを真に守ろうとしているのは自分だと、あらためて主張!

今度はシスター・アロイシス、ドナルドの母親であるミラー夫人(ヴィオラ・デイヴィス)に会って詳しく事情を聞くことにする。

ところがミラー夫人はこう語る。“見守ってくれるのはフリン神父だ”と。ドナルドとの不適切な関係をほのめかすシスターに向かって、涙を流して激しく抗う。“どんなことがあろうと、息子には誰か気にかけてくれる人が必要なのだ”と・・・・・。

ミラー夫人と別れた後の校長室に、彼女を呼び寄せたことに激昂したフリン神父が入ってくる。自分への根拠のない反対運動は止めるように強く迫る神父。

しかしシスター・アロイシスは揺るがぬ自信を持って、彼に辞任を要求する。

二人の信念を賭けた闘いは、いよいよ最後の局面に・・・・・。 

人間がいかに罪深い存在であるか知り尽くしているアロイシス、だからこそ神にすがり正しい人間社会を作らねばならないという使命感に燃えているが、本当にそのことは正しいのか?

フリン神父が本当に神聖な学校にふさわしくない人物だったのか?決め付けそのもはどうも違うことがわかってくる。

結局彼はこの学校を去ることに・・・・・。

するどい観察力で、すべてがわかるという彼女の考えは本当に正しい選択だったとは思えない。ましてや証拠も、目撃者もないわけだ。憶測だけでの判断なんて、空恐ろしいものがあるなあと実感した。

身近にもそんな人がいますね。その状況をかってに想像して決め付ける人。事実関係を把握していないのに。それを公にいかにもそうだと話す人。絶対いけませんよね。多分相手を嫌っていると思われても仕方ないのでは?と思います。

 STORY もう少し簡潔に(バラエティージャパンより抜粋)

 1964年、ニューヨーク・ブロンクスにあるカトリック学校セント・ニコラス・スクールの厳格な校長シスター・アロイシス(メリル・ストリープ)は、旧来の道徳観と篤い信仰心を持っている。一方、司祭を務めるフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、現代的な開かれた教会を目指すべきだという持論を展開していた。アロイシスは新人教師シスター・ジェイムズ(エイミー・アダムス)に、物事は疑惑の目で見なければならないと指導する。ジェイムズは、フリンが学校で唯一の黒人生徒ドナルド・ミラーに特別な関心を寄せているとアロイシスに報告する。礼拝の侍者役に選ばれ、司祭館に連れて行かれたドナルドが、酒臭い息で戻ってきたのを目撃したのだ。アロイシスはフリンを校長室に呼び、真相を追求する。フリンは、祭壇用のワインを盗み飲んだ生徒を守っただけだと反論する。ジェイムズはフリンの言葉を信じるが、アロイシスは疑惑を持ち続ける。アロイシスはドナルドの母親ミラー夫人(ヴァイオラ・デイヴィス)を学校へ呼び、事情を聞き出す。フリンは大聖堂で説教を行う。その説教の真意を尋ねるジェイムズにフリンは、ドナルドを守ろうとしているのは自分だけだと主張する。そのころミラー夫人は、息子を見守ってくれるフリンへの感謝をアロイシスに語っていた。ミラー夫人が帰ると、フリンが校長室へ入ってくる。夫人を呼んだことに激昂し、自分への根拠のない反対運動はやめるよう、アロイシスに強く迫る。しかしアロイシスは動じず、フリンに司祭の職を辞すよう要求する。

 

オフィシャル・サイト
http://www.doubt-themovie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.movies.co.jp/doubt/
 
 
右側の方が監督さんです。
ジョン・パトリック・シャンリー
『ダウト 疑いをめぐる寓話』
 
舞台劇が行われているシアター
 
メディア 映画
上映時間 105分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ディズニー)
初公開年月 2009/03/07
ジャンル ドラマ/ミステリー
 
 
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旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~

2009-03-11 | 映画:シネコン

 あの感動の物語が映画になる!!


旭山動物園再生の物語です。今や東京上野動物園を上回る日本で動員数一番の動物園だそうですね。

3月1日(日)ファーストディで、映画館は大勢のお客さんで賑わっていました。今回は仕事で、利用者さんと鑑賞しました。多分ひとりだったら鑑賞していたか?どうか分かりませんが・・・・・。

動物園といえば、子供たちの人気のスポット。ということなのか、子供さんが結構観に来ていましたね。ご一緒したHさんも動物園好きなので、この作品には興味?ありそうな感じしたのですが・・・・。

映画鑑賞に欠かせない、キャラメルコーンとメロンソーダをしっかり食べて前半は楽しく観ていたのに。後半は完全に寝るモードとなり、あれあれ爆睡状態

逆に私はしっかり見せて頂きました。キャストの方もベテラン陣で、いい味出ていましたね。マキノ監督の実兄、長門裕之さんは飼育係のおっちゃん。チンパンジーの交配を成功させるベテラン飼育係。まるで本当のような気がします。なかなか板について良かったその他、岸部一徳さん、柄本明さん、六平直政さんといった個性豊かな飼育係りのおじさんたちもそれぞれの独特なキャラを持った飼育係を見事に演じていた。

そして園長役の西田敏行がやはりダントツのキャラで、こんなにはまっている役は、彼以外考えられないだろう。役者というより、この動物園の園長じゃないの?と感じさせるほどのものが漂っていた。この人はこういう役柄にぴったりなんだよね。彼の素の人柄なのかもしれない。哀愁もあり、笑いもくれるそんな人だ。

そして西田演じる園長に絡む、新人の飼育係吉田強を演じるのが中村靖日という役者さんなのだ。何かひ弱なキャラだけど、次第にこの動物園の仲間たちや園長たちに、もまれて徐々にたくましい飼育係に育っていくという彼のサクセスストーリーとこの廃園に追い込まれていく動物園の危機にどのように再生の道を切り開いていくか?というところが面白い。


冬季休園をやめて開園、厳冬の中ペンギンたちと歩こうという斬新な企画も凄い

実際に動物園離れということで、旭山動物園が危機状態になった実話を元に、そこで働く人たちの試行錯誤がユーモアを交えながら、再生されていく過程が手にとるように実感できる。

危機に直面しながらも、ポジティブに捉えている人たちの姿が素晴らしい

行政の意向に負けず、再生に向けて取り組んだ旭山動物園のスタッフの努力は、やがて実を結ぶ。今までにない斬新で画期的な動物園がここに誕生する

それは“ペンギンが空をとぶ”という発想。この発想に新市長平賀鳩子(萬田久子)が目を輝かせることに。

旭山動物園は、日本一の動物園へと変わった!

解説

 さまざまな創意工夫を凝らした展示方法でいまや全国的に人気を博す動物園となった“旭山動物園”の成功までの苦難の道のりを描いた感動ドラマ。主演は「ザ・マジックアワー」の西田敏行と「運命じゃない人」の中村靖日。監督はTVドラマで同園園長役を演じて以来映画化に熱心に取り組んできたという「次郎長三国志」のマキノ雅彦。
 北海道旭川市市営の“旭山動物園”に新たにやってきた飼育係の青年、吉田。人付き合いが苦手な彼を、園長の滝沢以下ベテラン・スタッフたちが温かく迎える。しかし、客足が伸びず、長年の財政赤字に苦しむ旭山動物園の置かれた状況は非常に厳しいものだった。それでも園長の指揮の下、飼育係たちは動物園を魅力あるものにしていくべく様々なアイデアを実行に移していく。そして次第に活気を取り戻していく旭山だったが、ある事件をきっかけに園はついに閉鎖の危機を迎えてしまう。

 
ラストのシーンは園長滝沢寛治が定年を迎え、動物園を去っていくところでお終いである。

監督:マキノ雅彦

メディア 映画
上映時間 112分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(角川映画)
初公開年月 2009/02/07
ジャンル ドラマ

 

オフィシャル・サイト
http://www.asahiyama-movie.jp/

 

※久々にほのぼのした作品に出会いました。

 

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13日の金曜日(2009)FRIDAY THE 13TH

2009-03-08 | 映画:シネコン

 残念ながら、2月13日の金曜日公開当日には観れませんでした。

2月26日、MOVX京都にて鑑賞。ポイントが貯まっていたので、今回は無料で観ました。何とこのシリーズは、全部で11作品も製作されているそうです。すべて鑑賞していませんが、ホラー映画の極めつけとまではいかないかもしれないにしても・・・。ここまで根強い人気作品はないかもしれません。

このホッケーのお面がジェイソンのシンボル。1作目と2作目は着用していなかったらしく。3作目にして、かぶったということらしい。その後このホッケー面=ジェイソンということが定着したようです。

またこの作品は、代表的なスプラッター映画で、1980年に第一作目が公開されると爆発的な人気を博したホラー映画となり、続編が2004年まで続きました。もちろん登場する多くはあのお面の殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズなのであります。

という人気のホラー映画「13日の金曜日」がオリジナル版をリメイクして、2009年の今年、またスクリーンに戻ってきました。

製作は「トランスフォーマー」でお馴染みのマイケル・ベイ。そして監督は、「テキサスチェーンソー」のマーカス・ニスペル。そんな二人がタッグを組み、新生「13日の金曜日」はどのくらい凄いのか?

解説

 クリスタル・レイクはかつて美しい自然に囲まれ、若者たちに人気のキャンプ場だった。ところがある日、一人の少年が湖で溺死するという事故が起き、キャンプ場は閉鎖されることに。それから数十年後、キャンプ場が再開された。しかし、ほどなくしてそこを訪れた若者の一行が行方不明になってしまう。またさらに、その事態を知る由もないジェナら大学生のグループがキャンプ場にやって来る。一方、行方不明となった妹ホイットニーを探すためクリスタル・レイクに向かう青年クレイ(ジャレッド・パダレッキ)。彼は現地で知り合ったジェナの協力のもと、わずかな手掛かりから妹の捜索を開始する。だがそんな中、彼らをつけ狙うがごとく、ホッケーマスクを被った一人の大男が森の中をうごめいていた…。

まず再開されたキャンプ場に訪れた若者たち一行は次々とホッケーマスクの大男に無残に手をかけられていく。このなかにクレイの妹ホイットニー(アマンダ・リゲッティ)もいたのだが・・・・?彼女の生死は確認できず。

テントで横になるも・・・・。何か嫌な気配が?その後。。。。。彼女も。


クレイの妹ホッイトニーはボーイフレンドとある屋敷に踏み込んでいた。探索して見たものは、あの殺人鬼ジェイソンの名前が彫られたベッド。そうここはあのジェイソンの棲家なのだ!そしてボーイフレンドも現れたジェイソンの犠牲となる。

結局すべての若者が無残なことに亡くなってしまう?ようなのだが・・・?

それからまもなくジェナたち大学生一行がそんなことがあるということも知らずにやって来たわけだ。そんな彼女たちにもいよいよあの男が迫る。

 

不吉な予感はやはり当っていた。曰く付きのキャンプ場を訪れた若者たちが、ホッケーマスクを着けた謎の大男によって次々と血祭りに上げられていくことに。


まずジェナの友人カップルがクルスタル・レイクでクルーザーで遊んでいたところ、あのホッケーマスクの男が現れる。ほどなくして彼女は殺されてしまう・・・・。

次第に魔の手はジェナたちの滞在する別荘へ。妹を探しにやって来たクレイはジェナたちのところを訪ね、何とか警察に連絡することを考えるが・・・・。


もう目の前まで危険は近づいている。クレイは必死に助けを呼ぶが。一応電話は通じて警察と連絡は取れる。


別荘はとうとう包囲されるはめに・・・・。外にはあの殺人鬼が潜んでいた。外に出たチューウィー(アーロン・ヨー)も作業小屋で手をかけられる。彼を探しに出た友人も同じようなことに・・・。もはや警察の助けを待つしかない。

 ジェナ(ダニエル・パナベイカー

しかし訪ねて来た警察官もすぐに男に殺されてしまうことに。

別荘の彼のガールフレンドもすでに、二階の部屋で殺されていた。

そしてこの彼もまもなく殺されてしまいます。

ここにいてはやばい!

クレイはジェナにここを出て一緒に、妹捜索の協力を頼む。


ジェナとクレイは警察の車で脱出を試みるが・・・・。車も使える状態ではなかった。

もう足で逃げるしかない。妹がどうなったかも気になるところ。

妹ホイットニーは生きているのか?はたまた亡くなっているのか?

ちょいとここからネタバレです!何とクレイの妹は生きていました。ジェイソンに捕まっていました。何故?彼女だけ生き残れたのか?

まあその辺はホイットニーを生かした理由はあるようですね。ジェイソンの過去をホイットニーは知っていたことが、キーポイントのようです。

ついにクレイとジェナはジェイソンの棲家を見つけます。


妹ホイットニーを命からがら救出に成功。一緒に行動したジェナは、ジェイソンの手にかかってしまいます。お気の毒(涙)

ここからは、クレイとホイットニー、殺人鬼ジェイソンとの死闘を繰り広げることになります。さあどうなるのでしょうか?

ラストはどんでん返しのようなかたちで幕が閉じられます。これで行くとこの続編があるようですね。

あの「トランスフォーマー」や「テキサス・チェーンソービギニング」のマイケル・ベイということで、かなり期待していたのですが、意外にも恐怖感も感じられなく。この程度なら、リメイクする価値はあったのか?という疑問が残るような作品でした。1980年代の第一作目はもっと衝撃的でしたからね。

※個人的には「テキサス・チェーンソービギニング」(06)の方が良かったですね。

 

 1980年に登場し、数多くのシリーズとブームを生み出したスラッシャー映画の代名詞的作品を、ヒットメーカー、マイケル・ベイ製作によって新たに書き起こしたスプラッター・ホラー。曰く付きのキャンプ場を訪れた若者たちが、ホッケーマスクを着けた謎の大男によって次々と血祭りに上げられていく。監督は「テキサス・チェーンソー」のマーカス・ニスペル。主演はTV「スーパーナチュラル」のジャレッド・パダレッキ。(allcinemaより抜粋)

メディア 映画
上映時間 97分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(パラマウント)
初公開年月 2009/02/13
ジャンル ホラー
映倫 R-15

オフィシャル・サイト
http://www.fridaythe13thmovie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.friday13.jp/


 

 

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ファニーゲームU・S・A

2009-03-06 | 映画:ミニシアター


卵を分けて欲しいと訪ねてきても、むやみに家に入れてはいけません!!何が起こるか予測がつきません。慎重に・・・・・。とにかく慎重に・・・・!

ということでミヒャエル・ハネケ監督が97年に発表した傑作「ファニーゲーム」オリジナル版が場所をアメリカに移し、英語バージョンとして撮影された「ファニーゲームUSA」のレビューを紹介します。

映画史上かってない衝撃!新ジャンル、SSSとは?

あまりにも不条理で、動機無き犯罪はまさに驚きと腹立たしさと怖さが観るものに心理的ショックを与えるものだと思いました。鑑賞前から観ようかどうしようか?悩んでいたんですけれどね。思い切ってシアターに足を運びました。

他人事とは決して思えないその恐怖、何処かで起こっているような事件にも思えます。

STORY

ある夏の日、ヨットを牽引した4WDがハイウェイを爽快に走っていく。カメラは真上から車を捉えている。バックに流れる♪はヘンデルのオペラやモーツァルトなど・・・・。それが一転してアヴァンギャルドなジョン・ゾーンによるハードコア・ノイズに切り替わる。まるでこれから起きる不吉な出来事を予感してなのか?

ハンドルを握る夫のジョージ・ファーバー、助手席には美しい妻アン、後部座席には息子のジョージが座っている。愛情に満ち、経済的にも恵まれた家族の姿。一家は数週間、湖の別荘で過ごす予定を立てていた。

別荘に到着すると、隣の別荘に住む友人のフレッドとイブが白いポロシャツに半ズボンという出で立ちの見知らぬ2人組の青年と一緒に庭に立っていた。ヨットの組み立てを頼みたいと彼らに声をかける。まもなくフレッドが知り合いの息子だという青年ポールを連れて現れる。その2人の協力でヨットを湖に出す。フレッドの様子が少しおかしい?と気づくも・・・・。まさかその後予測もつかないゲームが始まるとは・・・・。

しばらくすると、玄関先にもう一人の青年ピーターが訪ねてくる。彼はイブの使いで、卵を4個分けて欲しいと頼みに来たのだ。丁重な態度の彼にアンは快く卵を渡すが、玄関先でピーターは卵を床に落として、すべて割れてしまう。アンは「気にしないで」と割れた卵を掃除すると、ピーターは低姿勢ながらも図々しく、さらに卵を4個分けて欲しいと言い出す。渋々と卵を冷蔵庫から出して渡そうとしたとき、ピーターは流しの横に置いていたアンの携帯電話を誤って水の中に落としてしまう。アンは怒りを抑えてピーターに卵を渡すとようやく彼を家から追い出した。

 アン役(ナオミ・ワッツ

だがその直後、玄関の外で愛犬ラッキーが異様に吠え始める。アンが玄関に向かうと、そこにはラッキーに吠えられたピーターとポールが家の中に入って立っていた。

ラッキーの姿は声とともに消えてしまいます。そんなアンはラッキーを探すのですが。何と!ラッキーは・・・・・・。

再々度、卵を落としたのでもう一度卵をもらえないかという。彼らの薄気味悪い態度にアンは怒りだす!とそこに夫と息子が戻って来た。

夫のジョージがアンに代わって事情を問いただすとポールはアンが誤解しているのだと言い張り、執拗に卵を要求する。それが口論となってポールに罵倒されたジョージは、思わず彼の頬を平手打ちしてしまう。

すると突如ピーターが玄関に置いてあったゴルフ・セットからドライバーを取り出し、zジョージの膝を打ち砕いた!

瞬時に残忍で冷酷な本性を現したポールとピーターは、一家を居間に押しやり薄笑いを浮かべながら「今から12時間後にお前たちが生きているか、死んでいるか賭けをしょう」と持ちかける。

悪い冗談にしか聞こえないこのゲームの始まりとともに青年たちの行動はしだいにエスカレートし、一家をじりじりと責めたてる。

各々が脱出と逆襲をあの手この手に試みるが、青年たちは恐ろしいほど冷静で計算高く、常に彼らの一歩先を読んでいた。


息子ジョージも彼らに抵抗するも・・・・。どうすることも出来ない。


息子ジョージ役(デヴォン・ギアハート

息子ジョージは何とか逃げ出し、隣家へ助けを求めに行くが・・・・。そこで見た光景は、青年たちによってすでにフレッド一家も手をかけられていた。絶対絶命の一家!


とうとうポールに見つかってしまうジョージ、拳銃で身を守るも・・・・。

果たして一家は助かる手はあるのか・タイムリミットは刻々と迫り来る・・・・。戦慄の夜が明けたとき、ゲームの覇者としてこの場所で生き残るのは一体誰なのだろうか?

アンはピーター(ブラディ・コーベット)に救いを求めるが。

ここから少しネタバレかも・・・・。

息子ジョージは手をかけられてしまいます。そしてこの2人は一旦この場所から立ち去るのですが。


息子は亡くなってしまう。ジョージは足を怪我しているため、アンにひとりで逃げるように促します。ジョージ役(ティム・ロス

さて逃げ切れるのか?彼らがまた戻ってくる可能性は大です。水に濡れた携帯の電源が入った!何とか助けを呼ぼとします。このシーンは思わず息を呑んで見入ってしまいます。


アンは逃げ切れなかった。再び彼らの手中に・・・・。


転がしたゴルフボールを手に、薄笑いのポール。一体何を考えているのか?

面白い場面というのか、非常に印象的なシーンがありました。アンが隙を見て銃でピーターを撃つシーンがあるのですが。何故か?ポールがテレビのリモコンで巻き戻すんですね。するとピーターは大丈夫。このシーンがちよっと意味深いものなのかなあなんて。

 

ルールは簡単  家族を選択し、

犠牲者を決定。 さあ、ゲームのスタート

 

観客はゲームの犠牲者になったかの様な錯覚に陥る。

映画史上覆す手法で完膚なきまでの悪夢をより強烈に再現したトリプルSムービー。危ない作品です。これを観て真似をする人がいるとやばいですね。

 

 
ポール役(マイケル・ピット) この表情が薄気味悪い。でもこの役がはまっていた。

観客に向かって時々メッセージなるものを送るあの目がなんともいえない。

ラストも彼のドアップでジ・エンド!再びあの音楽が流れる♪いやあむかっ腹の立つ!あいつらめ~~!って気分ですね。非常に不快感が残りました。

 平和な家族を突然襲う不条理な暴力を挑発的に描いた鬼才ミヒャエル・ハネケ監督による衝撃の問題作を、主演にナオミ・ワッツを据えて監督自らがハリウッドでリメイク。共演は「海の上のピアニスト」のティム・ロス。

 

 ミヒャエル・ハネケ監督

このリメイク版を撮影するにあたって、主役の女性をナオミ・ワッツにやってもらいたと希望したそうです。他の女優ではやりたくないというくらい、彼女の女優としての評価を高くかっています。これほどまでに悲しみや挫折を表現できる女優は滅多にいないでしょう。(インタビューより)

テイム・ロスの起用については。彼はたいてい悪くて、タフで、ハードボイルドな役柄が多い俳優なので、まったく正反対の役をやったら面白いのではと思いました。

青年2人と子役の決定は長い時間を要しました。これらの俳優さんたちも、どの役においても、すぐに「彼しかいない」と思えたような才能ある俳優陣です。

主役を演じたナオミ・ワッツは「これまでで一番苦労した作品」と告白した。監督は、リメイク版をオリジナル版と同じショットで撮っていたから、演じる側としては試練でした。と話す。

今回ナオミワッツは製作総指揮でもかかわっている。

ディア 映画
上映時間 111分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(東京テアトル)
初公開年月 2008/12/20
ジャンル サスペンス/ホラー
映倫 PG-12

オフィシャル・サイト
http://www.funnygames-themovie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.funnygame-usa.com/

 


 

 

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オダギリ ジョー、話題の2作品が上映されます!

2009-03-06 | 映画全般

3月に鑑賞したい作品。もう鑑賞終了したものもありますが・・・・。

やはり注目するのは、日本でも大人気のオダジョーこと、オダギリジョーが海外進出したこの2作品。今月この2作が京都にて上映される予定となってます。

まずは3月21日から京都シネマにて公開の「悲夢」。これは韓国映画界の注目監督、キム・キドクとのコラボ作品です。先日予告編を観ましたが、オダジョーは日本語でのセリフで演じていました。断片的なのでちょっとわかりませんが。
監督のテーマとする愛を、オダギリジョーという最高の触媒を得て生み出した新たな愛の物語だそうです。タイトルにもあるように夢。これはキム・キドクが実際に見た夢から生まれている。夢と現実の境界とは?また生と死の境界とは?この問いかけを提示するこの作品で、キム・キドクは「愛はあらゆる境界を越える」と究極の答えを導きだした。オダジョーと韓国の実力派、イ・ナヨンがどんな夢の世界を演じるのか?楽しみです。

 3月21日(土)より京都シネマにて公開!

そしてもう1作品は「非夢」公開の一週間後に上映が決まっている、「プラスティック・シティ」 こちらは中国=香港=ブラジル=日本合作。監督は、「長江哀歌」などのジャ・ジャンクー監督作品の撮影監督で知られるユー・リクウァイ。これまでの監督作である「天上の恋歌」、「オール・トゥモローズ・パーティーズ」がともにカンヌ国際映画祭に出品を果たしており、高い評価を得てきている。今回はオール“ブラジル”ロケを敢行した、待望の長編3作目となる。

オダギリジョー主演で、共演には、「エグザイル/絆」のアンソニー・ウォン。凄いですよね。オダジョーは日系ブラジル人役で登場。お話の内容はちょっと秘密ですね。これも注目の一本でしょう。第65回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式作品です。

 3月28日より京都みなみ会館にて公開。

これまでに鑑賞した作品。 

 13日の金曜日 2月26日鑑賞

 

 
旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ 3月1日鑑賞

 

 ファニーゲームUSA 衝撃の5ステージ
3月3日鑑賞 98年にミヒャエル・ハネケ監督が製作した「ファニーゲーム」のリメイク版。今回もハネケ監督がUSAバージョンとして再度撮った作品です。

ということで、まずは「ファニーゲーム」鑑賞のレビューから書きたいと思います。凄い作品です。

 

 

 

 

 

 

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チェンジリング●○CHANGELING

2009-03-03 | 映画:シネコン

アンジェリーナ・ジョリーの母親魂がこもっていた!!

タイトルのチェンジリングとは?「取り換えられた子供」の意。背景に、「さらった子供の代わりに妖精がが置いていく醜い子供」という伝説が宿るこの言葉は母親にとってどれほどの悪夢をもたらすものなのか?それを身をもって体験するのが、本作の主人公クリステイン・コリンズなのである。

3月3日~~!ひな祭りですね。3月最初の映画レビューは、アンジー主演、クリント・イーストウッド監督の「チェンジリング」です。鑑賞したのは2月24日でした。今回のアンジーは今までとはちょっと違うよね。彼女のイメージは派手でセレブぽい女性って感じがしたのですが・・・・。さすが女優さんです。(当たり前ですが)芯の強いシングルマザーを見事に演じていました。息子への深い愛情を切なく訴えるあのいたいけな雰囲気が、ズシンと心に堪えました。アカデミー賞取れなかったのがちょっと残念です。クリント・イーストウッドも今や監督業での活躍が凄い。この作品もそのひとつと言えるでしょうね。

A True Story 実際のウォルター・コリンズ事件について少し・・・・。

今から81年前に、アメリカ、ロサンゼルスで実際に起こったウォルター・コリンズ失踪事件。当時の新聞によると、クリスティン・コリンズは戻って来た少年を見た最初から、「自分の息子ではない」と確信していたと記されている。さらに事件の聴聞会で、警察によって群立病院に入院させせられる直前にいったい何があったのか、委員長から尋ねられた彼女は、ジョーンズ警部の彼女への次の言葉を証言した。「警察を笑いものにしたいのか?母親としての義務を怠り、州にお前の息子の面倒を押しつける気か?バカも休み休み言え」 

警察の目論見、偽の「ウォルター」という少年、ノースコット事件、この3点が、軸となり、映画「チェンジリング」の物語は展開していきます。

STORY

クリステイン・コリンズは9歳の息子ウォルターとともにロサンゼルス郊外で暮らすシングルマザー。電話会社に勤めながら女手ひとつ子供を育てていく生活は、決して楽ではなかった。しかし父親の顔を知らないウォルターに辛い思いをさせまいと、多忙な日々の中で懸命に母親と父親の2役をこなしていた。

そんな彼女にとって、ウォルターは生き甲斐であり、彼の成長を見守ることは唯一の楽しみだった。だが、その幸せは、あるとき唐突に終わりを告げる。

1928年3月10日、同僚の頼みで休日出勤したクリスティンは息子をひとり家に残し、会社に出かけた。後ろめたさを感じながら・・・。夕方、大急ぎで戻った彼女を待ち受けていたのは空っぽの家ーーー。クリスティンは近所を必死に探しまわったが、ウォルターの姿はどこにもない。その晩、心配で一夜を過ごした。翌日から警察の捜査は始まった。しかし有力な手がかりはなく、誘拐か家出かの判別つかないまま時だけが過ぎていく。彼女は仕事を続けながら、全米各地の行方不明者相談所に電話をかけ、息子の消息を尋ね続けた。

アンジーのローラスケーター姿が可愛かった。

発見?事件が思いがけない進展を見せたのは、5ヵ月後。ロサンゼルス市警青少年課のジョーンズ警部から、ウォルターがイリノイ州で見つかったという朗報だった。喜びに震えながら職場で同僚と抱き合う!そしていよいよ、ウォルターが列車でロサンゼルスに帰ってくる日がやって来た。ロサンジェルス市警は本部長、デイヴィス(コルム・フィオール)の肝いりで母子対面のセレモニーをセッティング!駅には多くの報道陣が詰めかけた。派手な演出に戸惑うクリスティン、わが子を迎えるためプラットホームに駆け出していく。しかし列車から降り立った少年の姿を見たとたん、彼女は凍りつく。

「あの子は私の息子じゃない」 それは母親なら誰しも一瞬にして気づく「事実」だった。

別人!クリスティンは別人だとジョーンズ警部(ジェフリー・ドノヴァン)に訴え出た。しかし、警察の功績をアピールしたい警部は、5ヶ月間でウォルターの容貌が変わっただけと主張。引き取るように強行に少年を押しつけた。この少年は何者?何故私のことをママと呼ぶの?混乱の渦中で、仕方なく少年を連れて帰る。見知らぬ少年との生活の中で、彼が息子でないということは日々明白になっていく。マナーや言葉遣いも違う。身体的特徴も違う。身長が失踪前の息子より、7センチも低い。それらが別人であるという動かぬ証拠!手遅れになる前に再度捜索して欲しいと警部に訴える。しかしかたくなに人違いを認めない。「母親の責任から逃げている」と逆にクリスティンを非難。警部の差し金で少年を診察した医師までが「身長が低くなったのはストレスのせいだ」と主張。息子がわからないクリスティンに問題があるという“診断”を下す。時間はどんどん失われていく。本物の息子を見つけ出すチャンスが刻一刻と遠のくことに焦りと歯がゆさをつのらせるも、彼女にはどうすることもできなかった。

権力 そんなある日、クリスティンの元に一本の電話がかかってくる。相手は、長老教会のグスタフ牧師(ジョン・マルコヴィッチ)だった。ラジオを通じて警察の腐敗摘発キャンペーンを展開していた。ウォルターを診察した医師の談話を新聞で読み、警察がクリスティンを危険人物とみなす事態が発生したことに気づき連絡してきたのだ。


「警察と闘うなら力になる」と牧師の申し出を、「私は警察と闘いたいのではなく、息子を取り戻したいだけです」と言って断るクリスティンだが。「正しく闘えば不幸な事態を終わらせられる」という牧師の言葉が彼女の心を動かすことに。こうして始まったウォルターを取り戻すための闘い。歯科医や教師など、失踪前のウォルターをよく知る人々から必要な証言を得た彼女は、これまでの経緯を人々に知ってもらおうと牧師のラジオ番組に出演を決意。だが、その直前に警察に連行された彼女は、“警察に騙されたと主張し、息子は別人だと主張した”という理由により、ロサンゼルスの精神病棟に送りこまれてしまう。

悪夢 外部に助けを求める暇も与えられずに病棟に送り込まれたクリスティンは、同じ入院患者のキャロル(エイミー・ライアン)から、自分たち同様に警官を怒らせたことが原因でここへ送られて来た女性が、他にも大勢いることを聞かされる。「ここに入れられたら従うだけよ」 それが生き残りの鉄則だと教えられる。だが「人違いの主張は間違いだと認めろ」と迫る医師の言葉には」どうしても従うことは出来なかった。従えば、本当のウォルターを探すチャンスは永遠に失われてしまう。歯を食いしばり、来る日も来る日も医師に「ノー」と言い続けるクリスティン、反抗的な態度から電気ショックの治療室に送り込まれる彼女だったが、グスタフ牧師の尽力により、寸前のところで治療を逃れ、退院許可となる。

事件 病院からの悪夢から解放されたものの、クリスティンには別の試練が待ち受けていた。ロサンゼルス近郊にあるゴードン・ノースコットの農場で、複数の子供の死体が発見されるという事件が発生。逃亡中のゴードンに命じられて20人あまりの少年誘拐殺人を手伝った従弟の証言により、被害者のひとりがウォルターである可能性が出てきたのだ。

ウォルターの写真を見せるレスター・ヤバラ刑事(マイケル・ケリー)その写真で、この子だと証言するゴードンの従弟の少年。

新聞で報じられる至り、さすがの警察も人違いのミスを認めざるをえなくなってきたきた。が一刻も早く事件の幕引きをしたい彼らは、ウォルターがノースコット農場で死亡したと断定し、捜査の打ち切りを決定する。息子を取り戻すための闘いをあくまで続ける、という彼女の元に、ゴードンが逃亡先で逮捕されたという知らせが届く。


ゴードン(ジェイソン・バトラー・ハーナー)の裁判。彼の供述は二転三転だ。


真実が知りたい!クリスティンの叫びは通じるのか?


クリスティンはウォルターに手をかけたのか?とゴードンに迫るも・・・・。答えは返ってこなかった。訪ねて来いと呼ばれたのに、何で!


果たして、ウォルターはゴードン手をかけられたのか?ウォルターだと名乗った少年の正体は?失踪事件発生から7年という長い歳月の果てに、クリスティンは驚きの真実を知ることになる・・・・・。

解説

クリント・イーストウッド監督がアンジェリーナ・ジョリーを主演に迎えた感動のミステリー・ドラマ。1920年代のロサンゼルスで実際に起きた事件を映画化。5ヶ月の失踪ののち保護され帰ってきた幼い息子が別人だったことから、本物の我が子を取り戻すため、捜査ミスを犯した警察の非道な圧力に屈することなく真実を追及していくシングルマザーの長きに渡る孤独な闘いを綴る。


アンジーとクリント・イーストウッド監督のコラボは本当に素晴らしかった。

私生活でもアンジーは子供さんの母親。少し躊躇もあったらしい。もし自分の子供に何かが起こったら?と恐れ続ける状態に陥れたくなかった。この作品で伝えることは、正義、民主主義、行動の物語。クリスティンはすばらしい女性。ちょうどその年に亡くなった私の母を思い出させた。だから最終的に私はこの物語を語りたいと思った。

クリント・イーストウッド監督→ もっと気楽な映画を作れば、確かに私の人生はもっと楽になるのかもしれない。でも私が興味を持つのは、中身がぎっしり詰まったダークな話なんだよ。いいドラマが成り立つためには、葛藤が必要。それは自分の中での葛藤かもしれないし、他人との葛藤かもしれない。感情的葛藤であったり、肉体的葛藤であったりする。そこから人々の関心をそそるものが生まれる。だからといって必ずしも不幸な話である必要はないよ。中にはハッピーな話もあるだろう。「チェンジリング」は、たまたまそうではなかった。(インタビューより抜粋)

監督のこの言葉が印象的です。

人はなんと残酷になれるのだろうか。

しかし、残念なことにもう二度と起こらないとは断言できない。

 

オフィシャル・サイト
http://www.changelingmovie.net/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://changeling.jp/

失踪事件から起きた様々な出来事はクリスティンを強くしたのは、間違いない。きっとそうだ!
 

 

 

 

 

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