
本日、6限に、全校生徒に向け、「自転車安全教室」スケアードストレートを、グランドで行いました。
自転車と自動車を実際にグランドに入れ、衝突シーンなどを実演します。
もちろん、はね飛ばされる人は、専門のスタントマンです。
関東から来てもらいました。
自転車を運転する中学生が安全運転をするための安全確認や内輪差への理解などを、実演をみて学習しました。
私も自転車とぶつかる乗用車に乗せてもらいましたが、迫力がありました。
生徒からは、事故シーンがリアルなので、驚きの声があがりました。
ただ、この恐怖体験は、過去に事故にあったりしている生徒には、その時の記憶がフラッシュバックしてくることがあります。
体育祭の座席の要領で、グランドにレジャーシートをしいて、クラスごとに実演を見ましたが、見たくない生徒は、離れて別の場所にいました。

私からのあいさつを紹介しておきます。
三中スケアードストレート あいさつ
H30(2018).11.30
「敵は自動車ではなく、自分自身」
100人いれば約75台。これが大阪府の自転車台数です。一方、100人いれば約55台が全国です。全国的に見ても大阪では多くの人が自転車を使います。
そして箕面市でも多くの中学生が利用します。そして、自転車が巻き込まれる交通事故が多発しています。
箕面市では2012年の1月より、「自転車安全利用条例」が始まっています。
この条例が生まれるきっかけとなったのは、六中の2年の生徒が自転車に乗っていて、被害になった死亡事故でした。
ある男子生徒が箕面市今宮付近で自転車に乗っていて、自動車とぶつかり即死する事故があったのです。
生きていれば、その子は今年23歳を迎えることになるのです。そのとき、私は六中で教頭をしていました。
当時、どれだけ多くの人が悲しみ、苦しんだか。親御さんはもちろん、教員もその子の友だちも、どれほど動揺したことか。
箕面市では、自転車による事故で、命を落とす人があってはならない。このために、スケアードストレートによる自転車安全教室をするようになりました。
さて、今日は、皆さんにはちょっとした恐怖を感じてもらいます。恐怖を実感することで、自転車の安全運転をするようになることが、今日の授業のねらいです。
そのために、今日は遠く関東のほうから、スタントマンの方が来てくださいました。めったに体験できない授業です。大切な1時間にしてください。
私からお願いしたいことが1つだけあります。皆さんにとっての身の安全を守るときの敵は自動車ではなく、自分自身だと意識しておいてほしいということです。
自分の身を守るためいつも安全を考えながら自転車を運転することが、運転者の責任なのです。
敵は自動車ではなく、自分自身の油断であることを覚えておいてください。
今日のスケアードストレートは皆さんの安全運転の意識と習慣が合わさって、初めて効果が出るのです。
ではみなさん、今日のスケアードストレートを、自分の命と人の命を守るために活用してください。よろしくお願いします。