子どものたくましさは、「回復力」があるかないかでみることができます。
失敗したり、困難に出会い挫折したとしても、回復する力のことです。
このことを、アメリカでは「レジリエンス」といい、かなり前から研究されてきました。
大阪弁風にいうと「しぶとさ」と表現されることもあります。
(私のブログ2015年11月29日「聴くことで「しぶとさ」を引き出す」にも、とりあげています。)
大阪弁の「しぶとさ」は、ときとして相手を揶揄する場合に使われることがあります。
「これほど痛みつけたのに、あいつはしぶとい奴や」というように。
そこで、ここでは「回復力」という言葉を使います。
たとえば、中学生の部活で大会で負けて入賞できなかった生徒が、へこたれなで次回には入賞するというケースは、回復力を発揮したからです。
では、なぜ回復力のある人は、困難に屈しないのか。
自己を肯定するからだと言えます。
どうしたら勝てるのか、どう問題を解決するかを考えることができるという点で、未来を見ているからと言えます。
過去にとらわれないのです。
なおかつ、自分で自分を励ますことができる。
もっと状態のいい自分が出せるはずだと思い、「まだがんばれるよ」と自分を勇気づけることができるのです。
さらに、プラス思考でものごとを考えることもできるかもしれません。
このうまくいかなかった経験も、自分が成長するには必要なことなんだと覚悟して、決意するのです。
ただし、中学生が回復力を発揮するには、大人が以上の視点をふまえサポートをするべきです。
「先のことに目を向けて、次は結果がでるはす。前向きに考えたら、今回のことがいい経験になるよ」と声かけをしたらいいでしょう。
つまり、親御さんがふつうにする声かけと変わらいのです。
大切なことは、子ども自身がその言葉かけを受け、どう捉え、どう自分の中で消化するかです。