箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子どもの要求を親はどうとらえるか

2016年06月29日 18時37分19秒 | 教育・子育てあれこれ


「子どもがききわけがなく、困っています」という親の悩みを時々聞きます。

私の教職経験から言いますと、そういった悩みを言う人ほど、子どもの話を聴くのが苦手であるように思われます。

なぜ耳を傾けることができないかというと、このようにふるまってほしいとという、親の思いが優先されるからでないでしょうか。

実際のところ、日常の家庭生活のなかで、親は子育てに加えて、様々なことをしていかなければなりません。

そこで、「親の都合」が生まれてきます。その都合に合わせてくれる「いい子」になってほしいという気持ちが働くのです。

親は子どもには、のびのびと育ってほしいという本来的な願望をもっています。その願望と親の都合に合わせてくれる「いい子」になってほしいという葛藤の中で、じつは親は困っており、イライラするのです。

この点を踏まえるならば、親が「子どもがききわけがない」と嘆きたくなるとき、この葛藤を解消しようとしなくてもいいのです。

ただ、子どもの行動や子どもとの会話でカッとなったときには、この葛藤やいらだちが自分のなかにあるということを、親自身が意識していればいいのではないでしょうか。

この意識があるのと、気がつかずカッとなるのとでは、かなり意味が違うのです。

ただ、子どもの要求は、自分が満たされていないという思いの裏返しで出ている場合が多くあります。なかには親が納得のいかないような要求もあるでしょう。

でもこれは見方を変えるならば、満たされていないという状況を何とかしたいという前向きな気持ちの現れです。

これは現状をよくしたいという、子どものポジティブな気持ちで、おとなになっても必要とされるものです。

このとき、親がその要求をすべてかなえる必要はありません。ただ、子どもの願望を聴く態度で子どもと向きあうならば、子どもは、きっとききわけがよい子になります。

吹奏楽部 3000人の吹奏楽に出場

2016年06月25日 15時23分21秒 | 教育・子育てあれこれ



京セラドームでは、本日、3000人の吹奏楽が開かれています。

三中吹奏楽部は、豊能地区合同バンドで演奏しました。三中は今年が通算29回目の出場となります。

合同バンドは、池田市の4校の中学校、豊中市の7校の中学校、箕面市の6校の中学校、池田市の2校の小学校で構成されています。

演奏曲目は、「笑っていたいんだ」「ビリーブ」「RPG」「家族になろうよ」の4曲。

最後には、「LOVE」の文字をつくりました。

自然とのかかわりで想う命

2016年06月23日 13時16分40秒 | 教育・子育てあれこれ

「ささやかに」
安藤佳子

山が人よりもはるかに大きいことを

海が人よりもはるかに大きいことを

空が人よりもはるかに大きいことを

わたしはすぐに忘れてしまう


山の木の葉がひとよりもはるかに多いことを

海岸の砂粒がひとよりもはるかに多いことを

夜空の星々がひとよりもはるかに多いことを

わたしはすぐに忘れてしまう


人の世界だけで生きていると

頭が大きくなりすぎて

心が忘れたくないことをすぐに忘れてしまう


だからここにじっと座って

大切なことを忘れないように

わたしのとつながるをいつも感じていたい


100年前に生きていなかったことも

100年後にはここにいないことも

ささやかに知っていたい


🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲

自然が主、人間が従。

なのに私たちはすぐに、人間が主、自然が従だとかんちがいします。

自然豊かな環境で生まれ育ち、いまも同じふるさとに住む私としては、齢(よわい)を重ねるとともに、自然の大きさを感じます。

東北地震にしても然り。熊本地震にしても然り。

沖縄へ行き、豊かな自然に触れ、よけいにそう思うのかもしれません。



さて、沖縄といえば、今日6.23は沖縄慰霊の日。
給食のメニューも、ゴーヤチャンプル、豚肉と昆布の煮物、とうがん汁などでした。

国内で唯一地上戦が行われ、たくさんの命が失われました。そして1945年6月23日、沖縄戦での組織的戦いが終了しました。



沖縄の光と影を両方みてきたのだから、3年生は、チャレンジテスト中ではありますが、合間の昼休みの時間、沖縄戦で亡くなった人々の命に、想いを馳せる時間としてほしいと、朝、職員に伝えました。



沖縄修学旅行レポート28[最終]

2016年06月15日 09時53分49秒 | 教育・子育てあれこれ
壁紙にどうぞ。






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想えば、この修学旅行を通じて、じつにたくさんの人々が、三中生の活動をサポートしてくださいました。

旅行社の添乗員さん、看護士さん、写真屋さん、ホテルのスタッフ、体験学習のインストラクター、機内のCAのみなさん、民泊の民家さん・・・。

なかでも、民泊では「この子たちに会えてよかった」という気持ちが伝わってきて、子どもたちは「おばあやおじい、母ちゃんや父ちゃんに会えてよかった」と共感できました。

民家の代表の方が、生徒たちに述べられていた言葉が印象に残りました。

「なんくるないさー」ということばは、「なんとかなるさ」という意味ですが、これはたんなる楽観主義ではありません。(わたしもとりちがえてました)

やっても結果は出ないこともある。でも精一杯やるだけやったのならいい。だから、笑顔で「(結果は)なんくるないさー」と笑い飛ばせばいいというのが本来の意味です。

生徒たちに忘れないでほしいと願います。




沖縄修学旅行レポートはこれで終了します。
たくさんのアクセスをいただきました。
なかでも、13日には8400もの閲覧がありました。
ありがとうございました。

沖縄修学旅行レポート20

2016年06月13日 22時22分08秒 | 教育・子育てあれこれ




室長会議が終わり、今から消灯準備です。

これで2日目が終わります。
本日のレポートは、これで最後になります。

なお明日は「沖縄修学旅行レポート」は、おそらくお休みになります。

じつは、このブログはgooブログにリンクさせていますが、明日はたまたまメンテナンスのため、gooブログがストップすると聞いているからです。

もし使えないのなら、修学旅行3日目のレポートは明後日15日に、まとめてアップする予定です。
ご容赦くださいますようお願いします。