子どもが思春期に入り、自我の目覚めが起きたとき、子どもを支えるのが大人の役割だと思います。
このとき、子どもを支えるとは、今までもブログで何度かふれていますが、子どもが引き受けることを、親が子どもの代わりにやることではありません。
この時期、子どもはさまさまな問題に直面して、自分というものを見失いがちになり、悩む場合もあります。
大人の役割は、そのような子どもが、自分自身の特性に気づき、それを伸ばしていけるように導くことです。
学校でなら、それをする大人は教師です。家庭でなら、親です。
そのために、望ましい方法は、ふだんの生活のちょっとしたタイミングで、子どもの話に耳を傾けることです。
気負いこんで、「今から聞かなくっちゃ」となる必要はありません。
塾の帰りに車の中でとか、いっしょにご飯を食べているときなど、ちょっとしたタイミングでかまいません。
何気ないタイミングのときのほうが、かしこまったときよりも、子どもも本音が出せます。
このときのポイントは、先回りしないこと、「こういうものよ」と決めつけないことです。
子どもの自立の芽を摘んでしまわないように、まずは聴くことに徹して、子どもの考えを尊重したいのです。