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家で子どもがぼやくことがあります。
友だちのこと、部活での不満、先生の対応について・・・。
子どものぼやきに、親はどうつきあったらいいのでしょうか。
おとながよく取り違えてしまうのが、ぼやきと相談の区別です。
子どもがぼやきを言っているときには、解決を求めていない。しかし、相談のときには解決を求めている。この違いがあると思います。
だから、子どもがぼやいているときには、とくに解決を求めているのではないので、聞き流すといえば乱暴な言い方になりますが、ただ聞いてあげることで十分だと考えています。
聞いてもらえることで、子どもの気持ちは満たされます。基本的に解決方法やアドバイスはいりません。
しかし、たんなる子どものぼやきに対しても、「誠実な」おとなは、「わたしがなんとかしなければ」と、解決に乗り出そうとすることが往々にしてあるのです。
「こうしたらいいんじゃない」とアドバイスしたり、「そんことをしているからアカンのよ」と攻撃に転じることもあります。なかには、「学校へ行って、先生に言ってくるわ」ともなります。
子どもにしてみれば、ただ話を聞いてほしかっただけなのに、怒るんやったら「もう、いいわ」とキレたり、傷ついたりします。
基本的に子どもは自分のなかに、解決策を持っているのです。解決策を持っているので、相談しているのではないのです。ぼやきは聞いているだけでいいのです。
ここまで読まれた保護者の方のなかには、そうはいうけど、子どもの持っている解決策って確かなものなの?おとなからみれば、ちゃんとかを考えていない、いい加減なものですよ。そんなのは解決策になっていないことが多いんですよ。だから、私は解決に乗り出すのよ・・・。
このような声が聞こえてきます。たしかに、子どもの考えている解決策が間違っているのが明らかなときは、やはりおとなが介入しなくてはなりません。
しかし、まっこうから反対したら子どもは聞きません。よけいにかたくなになりがちです。この点が、中学生という思春期の子どもへの接しかたのポイントです。
そのようなとき、子どもが正しい方向に向いてくれると信じて、いっしょに考え、選択を子どもに託します。
おとなと子どもの意見を、同じまな板の上にのせて、子どもに選ばさせるなら、たいていの場合、正しい方を選びます。
あとになって、「なんや、ちゃんとわかってたんや」とおとなは思うんです。子どもにしてみれば、「何が正しい、何が間違いはわかっているけど、強要させられるのはイヤ」というのが思春期の子どもの本音です。
おとなが上手な接しかたを心得ていると、子どもが納得した上で、考え方や行動のしかたを正しい方向に直していくことができます。