フランクフルトはソーセージでもおなじみの大都市ですが、マインハッタンとは?
マイン川沿いに高層ビルが立ち並ぶ光景からマンハッタンならぬ、マインハッタン
と呼ばれているのだそうです。この料理本は友人のドイツに住むお嬢さんが編
集されたもので、日本にいるお母さんに送ってきたうちの一冊をいただきました。
そのうちのいくつかを作ってみました。これは煮豚ばら肉(ライターヒェン)、ポ
テトサラダ添え。塩をすり込みローリエや杜松の実と一緒に48時間寝かせ、
後は茹でるだけ。中華風の煮豚よりあっさりした仕上がりで、とてもおいしい。
これはフランクフルト風ポテトサラダ。ベーコンや卵がたくさん入っていますが、
お酢をかなり入れるので、さわやかな口当たりです。
ドイツ料理と聞いて想像する通り、食材はソーセージ、肉、チーズ、ジャガイモ、
豆類などで、飲み物はビールはもちろんですが、リンゴ酒がとても好まれてい
るようです。リンゴ酒を使ったデザートやお菓子がたくさん載っているので、こ
れもまた作ってみようと思っています。
おもしろいのは、量の多さというか、おおざっぱさ。豚肉2キロとかジャガイモ
1.5キロとかいう分量が平気で出てきます。フランクフルトはゲーテの生誕地
です。ゲーテのお母さんもおばあちゃんもとても料理上手だったようです。この
本にも「ゲーテのおばあちゃん風ハンバーグ」というのが載っています。ゲーテ
のおばあちゃんの18世紀前半のレシピが、今もたくさん残っているそうです。
この本にはフランクフルト市長ペトラ・ロートさんの前書きが写真入りでついて
います。メルケル首相もそうですが、彼女もいかにもドイツ女性らしい、意志の
強そうな顔立ちの中年女性です。