キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

レオ・レオニのネズミたち

2012-09-15 16:52:19 | 
マシューのゆめ―えかきになったねずみのはなし
谷川 俊太郎
好学社

        今大人になっている40歳位ぐらいから下の人は、国語の時間にレオ・レオ

        ニの『スイミー』を習ったと思います。「みんなで泳げばこわくない。ボクが

        目になるから」あの勇敢な小さな魚のお話です。そのはり絵風の絵の斬

        新さと鮮やかさ、お話のちょっと悲しいぐらいの健気さと、そこはかとない

        ユーモアには、子どもだけでなく大人も惹かれます。彼の絵本の主人公

        はみんな動物ですが、そのうちでも圧倒的に多いのがネズミです。

アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし
谷川 俊太郎
好学社

       その可愛らしさと言ったら!ミッキーマウスにも負けません。でもその

       性格は千差万別、賢いのや、オバカさんや、勇敢なのや、臆病なのや、

       いばりんぼうや、我慢強いのや、才能に溢れたのや。名前も千差万別。
フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし
谷川 俊太郎
好学社

       みんながせっせと働いているときに、じっと座って冬のために「ことば」

       や「いろ」や「おひさまのひかり」を集めている、変わり者のフレデリック。

       ぜんまいねずみとお友だちになったアレクサンダ、壁の向こうに最初に

       冒険に行ったティリー、ジェラルディン、シオドア、マシュー、ニコラスetc.
  
シオドアとものいうきのこ
谷川俊太郎
好学社

       自分の中に絵かきの才能を見つけたマシューや、チーズの中に音楽

       を見つけたジェラルディンなんていう感動的なお話もありますが、私

       のお気に入りはこの『シオドアとものいうきのこ』。「クィルプ」と言う

       言葉だけをしゃべる8月の空のように青いきのこが秀逸です。臆病なシ

       オドアは「クィルプ」というのは「ネズミが動物のうちで一番偉い」とい

       う意味だとみんなに信じこませ、王様になるのですが、その嘘がバレ

       て、大慌てで逃げました。おばかさんの、いばりんぼうのシオドア、

       一体体どこへ逃げていったのでしょう?今度は赤いきのこをさがし

       ているかもしれません。
コメント
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