富士の嶺を高み畏み天雲もい行きはばかりたなびくものを 高橋虫麻呂
萬葉集のこの歌は「富士山は高く恐れ多いので、雲も行く手を阻まれてたな
びいている」という意味だそうです。西伊豆の大瀬海岸から見たのは、まさに
そういう光景の富士でした。今の季節、雪は頂いていませんが、ほんとうに姿
の良い山です。
万葉の時代、900年ごろまでは、まだ煙を吐いていたと言うことですが、
またいつか噴火する時が来るのでしょうか。
いつどこから見ても美しく、雲に隠れていたのが急に見えたりすると、
なんだか得したような気分になります。
沖縄には超大型の台風が来ているというのに、富士山に見守られている駿河湾
の海は、波も穏やかなヨット日和でした。