「やうやう夜寒になるほど、雁なきてくるころ、萩の下葉色づくほど、早稲田
刈り干すなど、とりあつめたることは秋のみぞ多かる」 徒然草 第一九段より
数日前まであんなに暑かったのに、一気に夜寒の季節になりました。徒然草の
「折節のうつりかわるこそ、ものごとにあはれなれ」の秋の描写そのまま、萩の
花が咲き、空気もひんやりしてきました。もう、夕方五時過ぎになっちゃんと散
歩に行くのも、暑くて苦痛ということはなくなりました。
竹林もなにかしら秋めいて、
その向こうの筋雲の夕空には、霞んだ月も見えます。今週末は中秋の名月です。
気の早いお家やお店ではもうハロウィンの支度。
草花の色もしっとりと落ち着いてきたような。
野の草へ露を配りにゆくところ ふけとしこ
秋の妖精が恵みの露を草花に届けて回っているのでしょうか。
きれいなイメージの句です。