奈良の田舎生まれの私です。鎌倉のお寺は奈良や京都のお寺とはちょっと
趣が違う気がします。建立の時代の違い、宗派の違い、地形の違いなどあ
るのでしょうね。
これは本覚寺。鎌倉駅のすぐ側です。鎌倉時代の刀工正宗のお墓があり
良い感じのお寺ですが、駅に中途半端に近すぎるのか、かえって観光客
がいません。小町通りは、原宿のような人出で、動けにないくらいなのに。
次に訪れたのが妙本寺。堂々とした佇まいの格式ある日蓮宗のお寺です。
もともと北条氏に滅ぼされた比企能員の屋敷だったのを、後に子の能本が
お寺としたのだそうです。そこには大変な紆余曲折が合ったようです。
鎌倉のあちこちに、そんな悲劇の跡があります。なにしろ戦に負ければ
一族郎党討ち死にするか、殺されるかの時代だったんですものね。
少し行くと常栄寺というのがあります。別名ぼたもち寺。大きな提灯でわ
かります。日蓮が刑場に引かれて行くとき、このお寺の尼さんがぼたもち
を差し出したとか。日蓮は奇跡的に刑を免れ、このぼたもちは縁起がよい
餅となったとか。この辺り、日蓮のエピソードがいっぱいです。有名なお
寺の割に、草ぼうぼう、障子の破れた、迫力のある荒れ寺です。
これは八雲神社。小さな神社ですが、なにやら歴史で習ったような気の
する「後三年の役」の時、11世紀の半ば創建の八幡太郎義家縁の古い
神社だそうです。
そこからちょっと行くと妙法寺というお寺があります。妙法寺というのは
日本全国あちこちにあるようです。ここは日蓮が安房から最初に移り住ん
だという由緒あるお寺。鬱蒼とした木立の中の苔の石段や庭が見事。苔
寺とも呼ばれています。人手が入っているような、いないような生い茂っ
た庭もなかなか風情があります。
妙法寺のすぐ近くにある安国論寺。その名の通り日蓮が立正安国論を書
いたお寺。これは禅やら浄土やらの邪宗はだめ、法華経だけを唱えよと
いう結構過激な内容で、もちろん排斥されました。八面六臂の大活躍の
日蓮を偲ぶには、ひなびた風情のところです。鎌倉のお寺は、五山のよ
うに格式のあるところはともかく、あまり整然としていなくて、かすかに荒
れた気配があるのが、趣があって気に入りました。
趣が違う気がします。建立の時代の違い、宗派の違い、地形の違いなどあ
るのでしょうね。
これは本覚寺。鎌倉駅のすぐ側です。鎌倉時代の刀工正宗のお墓があり
良い感じのお寺ですが、駅に中途半端に近すぎるのか、かえって観光客
がいません。小町通りは、原宿のような人出で、動けにないくらいなのに。
次に訪れたのが妙本寺。堂々とした佇まいの格式ある日蓮宗のお寺です。
もともと北条氏に滅ぼされた比企能員の屋敷だったのを、後に子の能本が
お寺としたのだそうです。そこには大変な紆余曲折が合ったようです。
鎌倉のあちこちに、そんな悲劇の跡があります。なにしろ戦に負ければ
一族郎党討ち死にするか、殺されるかの時代だったんですものね。
少し行くと常栄寺というのがあります。別名ぼたもち寺。大きな提灯でわ
かります。日蓮が刑場に引かれて行くとき、このお寺の尼さんがぼたもち
を差し出したとか。日蓮は奇跡的に刑を免れ、このぼたもちは縁起がよい
餅となったとか。この辺り、日蓮のエピソードがいっぱいです。有名なお
寺の割に、草ぼうぼう、障子の破れた、迫力のある荒れ寺です。
これは八雲神社。小さな神社ですが、なにやら歴史で習ったような気の
する「後三年の役」の時、11世紀の半ば創建の八幡太郎義家縁の古い
神社だそうです。
そこからちょっと行くと妙法寺というお寺があります。妙法寺というのは
日本全国あちこちにあるようです。ここは日蓮が安房から最初に移り住ん
だという由緒あるお寺。鬱蒼とした木立の中の苔の石段や庭が見事。苔
寺とも呼ばれています。人手が入っているような、いないような生い茂っ
た庭もなかなか風情があります。
妙法寺のすぐ近くにある安国論寺。その名の通り日蓮が立正安国論を書
いたお寺。これは禅やら浄土やらの邪宗はだめ、法華経だけを唱えよと
いう結構過激な内容で、もちろん排斥されました。八面六臂の大活躍の
日蓮を偲ぶには、ひなびた風情のところです。鎌倉のお寺は、五山のよ
うに格式のあるところはともかく、あまり整然としていなくて、かすかに荒
れた気配があるのが、趣があって気に入りました。