家の近くの団地横に、通称三角公園というのがありました。その名の通り
三角形の小さな公園でしたが、ちょっとした遊具や砂場があって、子ども
たちはとてもお世話になりました。公園を出るとすぐ道路で、息子が飛び
出して、走ってきた車に体当りしたことがありました。幸い怪我ひとつな
かったのですが、車を運転していた男の人が真っ青になっていたのを、今
でも覚えています。もう30年も前のこと。息子の子供がもうその時の息子
の年になりました。なつかしいような、さびしいような。
今でもその公園はありますが、もう三角じゃなくて真四角です。子ども
たちがボールを蹴って遊んでいます。この季節になると、毎年砂場の
横にピンクの立葵が並んできれいな花をつけます。
その横には薄紫のアガパンサスも咲いています。和名を紫君子蘭なんていう
素敵な名前の花です。
向かい側には赤いキョウチクトウと
白いキョウチクトウの木があります。キョウチクトウは赤いイメージが強い
ですが、白い花も清楚できれいです。
甘い匂いがすると思ったら、キョウチクトウの下にはクチナシの茂みがあり
一面に、これまた純白の花を開いています。英名はガーデニア。こっちの方
がクチナシより良いですね。実も生薬や黄色の着色料になる役に立つ花です。