10(とお)までかぞえられるこやぎ (日本傑作絵本シリーズ) | |
林 明子,山内 清子 | |
福音館書店 |
数ってなんでしょう?「数える」ということの意味を考えさせる絵本です。
10まで数えられるコヤギがいました。ウシやウマやブタや、周りにいる動物を
どんどん数えます。数えられた動物たちは、なんだか侮辱されたような気がし
て、コヤギを追いかけます。数えるということの意味が分からないからです。
だけど、結局コヤギが数を数えられたお陰で、みんなが助かります。定員10人
の船に10人以上乗っていないのがわかり、無事に向こう岸に着けたからです。
コヤギは船の乗客の数を数えるかかりになりました。
一芸は身を助くでしょうか。ある意味バカバカしいようなでもとても楽しい
北欧の広々としたのや山野を背景に動物たちが生き生き描かれた絵が
秀逸な絵本です。それもそのはず、書いたのは「スプーンおばさん」でお
なじみのノルウエーの人気児童作家アルフ・プリョイセンです。のどかな
ちょっととぼけた雰囲気が良い味わいです。
小さなスプーンおばさん (新しい世界の童話シリーズ) | |
大塚 勇三,ビョールン・ベルイ | |
学習研究社 |
星のひとみ (こどものための世界童話の森) | |
箕田 美子,渡部 翠 | |
集英社 |
こんにちは、長くつ下のピッピ | |
イングリッド・ニイマン,いしいとしこ | |
徳間書店 |
昔から、北欧の子供向けのお話が何故か好きでした。スプーンおばさんはノルウエー、
星のひとみを書いたトペリウスはフィンランド、長くつ下のピッピはスエーデンのアスト
リリッド・リンドグレーンの作ったお話です。どれも北欧の澄んだ空気と、素朴なやさし
い心根が感じられて、悲しい時や、苛立っている時、心を和ませてくれる鎮静剤のよ
うな絵本たちです。
北欧神話 (岩波少年文庫) | |
ウィリー・ポガニー,Padraic Colum,尾崎 義 | |
岩波書店 |
北欧というとバイキングの国々で、勇猛果敢で荒々しいイメージがあるのですが、
神話からして、ギリシャの神話と比べると、なんだか神様たちがほのぼのして
人間味に溢れ、親しみが持てます。なぜかはわかりませんが、今私の中に北欧
ブームが来ています。