数日の陽気で、あちこちの花が浮かれたように咲きはじめました。
ちょっとした空き地があると、花大根、別名紫花菜、諸葛菜ともい
う可憐な紫の花が所狭しと咲き乱れています。
花大根村に戻れば村言葉 岡本紗矢句集「向日葵の午後」より
私の故郷の奈良吉野は、奈良県の南部、和歌山にも近く、関西弁の
範疇ではあるものの、一種独特の言葉、イントネーションがあります。
ザ行とダ行の区別がつきにくいのも一つの特徴です。「ゾウ」を「ドウ」、
「ぞうきん」を「どうきん」なんて言う年配の人もいたりして。もうすぐお
彼岸、お墓参りに帰って、村言葉を聞きたいと思いはするのですが。
なかなかね。
蕗の薹がたけて、葉っぱが大きくなってきました。あと1ヶ月もすれば
蕗の美味しい季節になります。例年蕗の佃煮(伽羅蕗)をごっそり作
り、みなさんに配るのですが、程よい辛さでなかなか好評です。
伽羅蕗の滅法辛き御寺かな 川端茅舎
なんて句があります。辛くしておかないと日持ちしませんからね。
桃の花も咲きはじめました。
館山から戴いた菜ばなも、「早く食べなくては」と思っているうちに、
どんどん花が咲きはじめました。
なっちゃんと散歩に行く道沿いにある中古自動車屋さんも春の
ラインナップ。すてきな車がきれいに並んで、大売り出し中です。