ご近所の実桜の木に、今年も沢山の赤いサクランボがなりました。
真っ赤な宝石のようなつややかな実に見とれてしまいます。お店で
売っている佐藤錦なんかの大きな高価な実とは比べられませんが、
それでも甘い春の味です。
娘が、そのサクランボを砂糖漬けにして、サクランボのケーキを作りました。
「桜んぼの実る頃」というシャンソンがあります。ジブリの「紅の豚」のなかで
マダム・ジーナの声で出演した加藤登紀子がこの歌を歌っています。
短いサクランボの季節のはかない恋を歌う歌ですが、19世紀後半のパリ・
コミューンで犠牲になった若者たちを追悼して盛んに歌われたという深い
含蓄を持った歌でもあります。哀愁を帯びたとても美しい歌です。かわいい
サクランボも人の歴史にいろいろと関わりあっているのですね。
今はまたフランス語でコルヌイユと呼ばれる花水木の季節でもあります。
これも本当に見ていて飽きない可愛い花(本当は蕾を包む葉だそう)です。
今、ヤグルマギクもかわいいです。これはフランス語でbreuet(ブルーエ)と
呼ばれます。ほんとにきれいなブルーです。
様々な色のクレマチスも咲いています。西洋ではツル性の花の女王と呼ばれるよ
うです。日本名は鉄線と言いますが、これはこれで強面ながら味のある名前です。
坂道沿いに誰かが手入れしてくださっているのでしょうね。様々な花が入り乱
れて咲いているところがあります。ナッチャンと散歩するのが楽しみな季節です。