北は五稜郭から南は首里城まで、日本にはお城や城跡がそれはたくさんあ
ります。今は石垣の損壊著しい熊本城や松本城の壮観には圧倒され、荒城
の月の舞台と言われる豊後竹田城や、桜の弘前城には大いに感動しました。
とりたてて城マニアではないけれど、結構あちこちのお城を見てきました。
でも、この白鷺の城の美しさは別格、溜息をつくほど美しい。白いというだけ
で、どうしてこんなに優美なんでしょう!黒いお城も雄壮でいいものですが。
国宝で世界遺産。まだ一部修理中ですが、見事に復活しています。訪れたの
は平日ですが、中国、東南アジア、欧米からの、そしてもちろん日本の観光客
でごった返していました。
お決まりの修学旅行や、遠足の子どもたちも群れをなしています。奈良や
京都の寺社よりは興味を惹かれるのでしょう、みんなわりと軽い足取りです。
どの方向から見ても美しいお城です。
五層七階の天守閣に登るのも面白い体験でした。白い縁取りの瓦と
しゃちほこ越しに姫路の街を眺めると、気分はもう秀吉、いえ千姫様。
天守上段の階段は狭く急で滑りやすく、ここが住居用に造られたわけでは
ないことがわかります。戦に備えた建物だったんですね。幸いこのお城は
戦火にさらされたことがないお城だそうですが。背の高いイタリア人の団
体観光客が階段で頭をぶつけたり、転んだり大騒ぎしていました。
石垣の側に群れて咲くピンクの松葉菊が白いお城に色を添えていました。