キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

城ヶ崎

2012-03-14 16:01:54 | 旅行
               

                ゆかねばならぬ男がひとり
                ゆかせたくない女がひとり
                ふたりの恋の城ヶ崎
                     『城ヶ崎ブルース』より 星野哲郎:作詩 関野幾生:作曲

              荒波の打ち寄せる崖の上に『城ヶ崎ブルース』の碑が建っていました。

              伊豆の城ヶ崎、黒々とした岩が屹立し、荒々しい波の打ち寄せる

              迫力のある景観が望めます。

               

              海の上にかかった門脇吊り橋。高さ23メートル、スリリングです。

               

              訪れた日は、普段より海が荒れ、断崖絶壁に立つと、上の城ヶ崎ブ

              ルースの演歌的でセンチメンタルな歌詞がよく似合う景色が広がっ

              ていました。2時間サスペンスドラマのラストシーンにもってこいの

              場所だと思ったら、実際何度も使われているようです。

                

              かたわらに咲いていたヒマラヤゆきのしたの可愛いピンクの花に、

              心がなごみました。            
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真珠の耳飾りの少女

2012-03-13 21:36:52 | 
フェルメールの調べ
小林 頼子
宝島社

         渋谷の文化村へ「フェルメールからのラブレター展」を見に行きました。

         フェルメールの絵は三点だけで(全部で三十五点ほどしかないので、十分

         の一は来ているわけですが)、他に同時代のオランダ画家の絵がた

         くさんありました。大変な混みようで、なかなか絵の前へ行けず、い

         つものことですが、こういう有名な人の絵が来たときの展覧会で感

         動よりストレスを感じて帰ってくるのですが、今回もそうでした。

         でもまた行くんですよね。

         この青い服の妊婦が手紙を読んでいる絵も来ていました。他の二点も

         手紙を読んでいるか、書いているか。他の画家の作品も手紙にまつわ

         るものが多くありました。「フェルメールからのラブレター展」とい

         うタイトルどおりです。彼の時代のオランダでは、手紙を書くのが

         本当に流行っていたようです。手紙の書き方のハウツー本まで出て

         いたらしい。日本の平安時代の歌文のやりとりなんかもそうですが、

         風情がありますね。絵になります。メールやツィッターも便利でいい

         けれど。

Girl With a Pearl Earring: A Novel
Tracy Chevalier
Plume

         フェルメールに興味を持ったのは、英国の作家トレーシー・シュヴァ

         リエの
真珠の耳飾りの少女』を読んでから。グリートという貧しい

         タイル職人の娘が、フェルメール家の小間使いになり、この真珠の 

         少女のモデルになるという設定です。全くの史実かと思うけれど、フ

         ィクションなんですよね。フェルメールの家庭の様子やデルフトの町

         の描写などが、本当に見てきたかのように生き生きと描かれていま

         す。最初から引き込まれ、英語でも日本語でも一気に読んでしまいま

         した。その後、スカーレット・ヨハンソン主演の映画も見ました。絵
   
         はオランダのマウリッツハイス美術館にあるそうです。「北のモナ・

         リザ」なんて呼ばれているとか。想像力をかきたてられる絵です。

天使が堕ちるとき
Tracy Chevalier,松井 光代
文芸社

         その時読んだトレーシー・シュヴァリエのすばらしい文体と想像力、

         構成力に感服して、彼女のまだ邦訳の出ていなかった『天使が堕ちる

         とき』を翻訳出版しました。19世紀から20世紀にかけて、自立を目指

         してもがき苦しみ、非業の死を遂げた女性の物語です。地味だけれど

         味わいのある作品でした。でも まったく売れなかった。残念!
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河津桜

2012-03-13 09:49:45 | 季節の花々
           

           例年は2月上旬から1ヶ月ぐらいが見頃だという河津桜ですが、今年は

           遅れに遅れて、桜祭りが終わった後の3月10日、11日頃やっと満開に

           なったので、名前を変えてもう少しの間桜祭りをつづけるとか。

           
           
           待っていましたとばかり、花見見物客が詰めかけて大賑わい。私たち

           もそのうちの二人と一匹でしたが、駐車場が満杯で、あちこちうろうろ、

           結局坂の上の空き地に止めました。道も混むは混むは、9時過ぎには

           もうほとんど動かず駐車場状態でした。

           

           それでも、河津川沿いの両岸に続く桜並木の幹のなんと美しいこと。

           染井吉野より一足早い満開の桜を堪能しました。河津桜は寒緋桜と

           大島桜が自然交配してできた桜だそうです。原木が河津町にあるの

           で河津桜と呼ばれているとか。濃い目のピンクの花が華やかで、見

           応えがあります。

           

           菜の花の黄色とピンクのコントラストがとてもきれいです。川の水も

           澄んでいて、お天気もよく「ああ春が来たな」と感じるひとときでした。

               

           河津町から少し登って行ったところに河津七滝のループ橋というのが

           あります。ほんとにクルクルと二重ループ。走るのも、下から眺める

           のもおもしろく、観光名所になっているようです。ここでも河津桜が

           きれいに咲いていました。


           

           さらに登って、修善寺の辺りまで行くと、もう河津桜はあまり見当

           たらず、染井吉野や山桜はまだなので、少し寂しい景色でしたが、

           山笑う季節まであと一息と言う感じでした。 
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はこべ萌え~!

2012-03-08 17:04:45 | 季節の花々
            

           2ヶ月ぶりに病院に検診に行ったら、なんと3時間近くかっかてし

           まいました。混んでます。インフルエンザの人も多いよう。かえ

           ってうつる危険もありそうです。仕方がないので、病院の周りを

           散歩していたら、小さい春を見つけました。はこべの小さい白い

           花がたくさん咲いていました。藤村の『小諸なる古城のほとり』

           に「緑なすはこべは萌えず」という一節があります。早春の詩で

           すが、寒い小諸ではまだはこべは萌えていない頃だったのでし

           ょうね。「萌える」と言う字は草かんむりに明、いかにもかわいく

           開きましたっていう感じ。「萌え~!」っていうのもわかりますね。

           ところではこべは漢字で「繁縷」。もっと難しい漢検上級の字も

           ありますが、文字化けして、ここには載せられませんでした。

           漢字って恐ろしいほど画数の多いのがあります。中国四千年

           ですからね。

            

           でも冬からずっと咲いている椿もまだまだきれいです。

            

           病院の花壇い咲いていたスミレ色のプリムラ・ジュリアンも春

           の香り。花言葉は「運命を開く」ですって。希望に満ちていて

           いいですね。
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初めての雛祭り

2012-03-05 16:11:15 | 行事
            

            あかりをつけましょ ぼんぼりに

            おはなをあげましょ もものはな

            ごにんばやしの ふえたいこ

            きょうはたのしい ひなまつり

         11ヶ月になった孫娘の初めての雛祭り。タンスの上に可愛い雛人形が

         並んでいます。木目込みの小型の人形たち、でも全員揃っています。

         おまけにオルゴールまでついているんです。実家からもらった私の

         娘の八段飾りは、汗だくで重いスティールの段を組み立てたもので

         した。もう飾らなくなって何年経つでしょうか。一度出してお顔を拝

         見しなればと思ってはいるのですが。

            

         息子の奥さん、つまり孫娘のお母さんが、とてもきれいでおいしい

         ちらし寿司を作ってくれました。写真がぶれぶれなのが残念!

              

              こんなきれいな三色プリンも!

            

         これは娘の作ったお雛祭りケーキです。苺のお顔が笑えます。

         何十年ぶりの、歌の歌詞どおり、楽しい、うれしい桃色の雛祭りでした。
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なっちゃん、ハングリーな房総の旅から帰る

2012-03-03 07:33:59 | 旅行
            

          夫と房総半島へドライブ旅行に出かけたなっちゃん、旅に出ると、

          とてもナーバスになって、食欲が全くなくなります。一昼夜ほと

          んど飲まず食わずで過ごしたようです。なんて厄介な犬!

            

            それでも、小湊鉄道の養老渓谷駅のひなびた雰囲気にひたり、

            

             白鷺の群れに出会い、

            

             青い橋、赤い橋をわたり、

            

             航空科学博物館ではYS11や、

            

             エンジンを見物(するご主人を待ち)、

            

              広い人気のない九十九里浜では、

               

           すきっ腹ながら、うれしそうにうろつきまわり、無事帰還しました。
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