今年2014年から6年後の2020年、東京オリンピックが東京で盛大に開催されることになります。今後6年間の間に東京はどのように変貌していくのか、テーマごとに記事を作っていくことにします。2020年に開催される夏季オリンピックが東京で開催されることが決定したのは去年2013年の9月のことです。オリンピックの主要会場となる湾岸地区では至る場所で工事が実施されていて、新しい道路や橋梁が次々と誕生しています。それと並行して、東京都心部の主要駅周辺では再開発を伴う高層化が至る場所で実施されていて、10年前と比較すると東京の景観が一変して来ています。今後数年間でも更に風景が大きく変わっていきます。
今後の東京はどう変わるのか
2014年度 JR東北縦貫線工事完成。
首都高速中央環状品川線 大橋-大井間完成。
2015年度 豊洲新市場が完成予定。
環状第2号線が全線開通。
新空港線「蒲蒲線」の整備に着手。
2016年度 晴海-銀座間でバス高速輸送システム(BRT)の整備を目指す。
2016年度 オリンピック施設(有明アリーナ、夢の島ユース・プラザ、オリンピックアクアティっクセンターなど)が次々と
~19年度 完成予定。
2020年度 JR山手線 品川~田町間に新駅が設置される予定。
東京オリンピックが開催される。
2021年度 東京メトロ銀座線 渋谷駅が移設予定。
2024年度 東京メトロ有楽町線 豊洲-住吉間が完成予定。
2027年度 リニア中央新幹線 品川-名古屋間が開業予定。
2020年に東京オリンピックが開催される今後6年間の間に、主要会場となる湾岸地区の工事や、東京都心部と湾岸地区を結ぶ交通網の整備が集中的に実施されることになります。お台場地区を始め、湾岸エリアは1990年代のバブル崩壊後、現在に至るまで広大な空き地が残されている状況ですが、ようやく開発の目途がついたことになります。1960年(昭和39年)に開催された東京オリンピックの当時は、世界が冷戦の真っ只中で、東アジアで高度経済成長を見事に成し遂げた日本が舞台であったことから「世界平和と、アジアで最初の夏季オリンピック」がテーマでした。そして21世紀の現在は冷戦が終結し、資本主義が世界で最良の仕組みである価値観が確立し、同時に価値観の多様化など1960年当時とは違ったテーマが今回の東京オリンピックには求められています。
2014年3月29日に虎ノ門~新橋間が開通した「環状第2号線・新虎通り」です。勝どきから築地・青果市場前交差点までの区間については、移転予定となっている築地市場の跡地を利用して2015年(平成27年)に完成する計画だったのですが、同市場の豊洲新市場(豊洲)移転計画自体が遅延している状態です。計画では汐先橋交差点を地下トンネルで通過、現在の築地市場付近で地上に出て、隅田川を橋梁で渡るという構造となっています。
2020年東京オリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」の完成予想図です。